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144話 なんの音?①

「こんユニ~! みんなお待たせ! 数日ぶりのコラボだよ~! 同居というアドバンテージを活かして、今日もこの方をオフコラボのゲストにお呼びしております! それでは自己紹介どうぞ!」


 ホラー映画の同時視聴以降、歌枠やメンバー限定のASMR、フリーホラーゲームのクリア耐久などの配信を挟み、再びミミちゃんとのオフコラボが実現した。


 気持ちのいい朝ということでテンションも高く、人によってはウザいと感じるかもしれないぐらいの勢いでミミちゃんに自己紹介を促す。


「みなさん、おはユニですっ。ユニコちゃんの幼なじみ、そして同期で同居人の闇神ミミです」


 いまの自己紹介で、間違いなくあたしだけが気付いたことがある。

 幼なじみと言った後、一呼吸よりも短い一瞬の間があった。

 十中八九、『恋人』という単語を口走りそうになってとっさに回避したことによる間だ。

 勘違いだったら恥ずかしいけど、あたしは確信している。


『おはユニ』

『オフコラボだー!』

『関係性が強すぎる』


「あいさつも済んだところで、今日の趣旨を説明するよ~。まず、見ての通り配信画面にはサムネの神絵がそのまま映ってるよね」


 ちなみに、今回サムネに使わせてもらったのは海の家でかき氷を食べているあたしとミミちゃんのファンアート。

 柔和な笑みを浮かべてよく味わうように食べるミミちゃんに対し、あたしはものすごい勢いでかき氷を口に運んでいる。

 二人の性格が如実に表現されていたり、『この後絶対に頭キーンってなるんだろうな~』と想像を膨らませてクスッとさせられたり、見ていて楽しいイラストだ。


『この絵師さん好き』

『確かに神絵』

『わざとだったのか』


「動きが分かっちゃうとヒントになるかもしれないから、今日はずっとこの画面で進めるよ~! はいっ、ここで説明役をミミちゃんに交代!」


「は、はいっ。えっと、いまからユニコちゃんと一緒にいろんな音を出すので、なんの音か当ててみてください」


「一応言っておくけど、エッチな音は選択肢から外してね!」


 エッチな音と言ってもいろいろあるけど、今回はバレた時に本格的に危ないものを禁じ手とした。


「そんな選択肢を考慮する人なんてめったにいないと思いますけど」


 ミミちゃんがやや呆れ気味に言う。

 絶対と言い切れないのは、少なくともこの場に一人存在しているからだ。

 ――似たような音を偽りの答えとして用意し、声は出さずに思いっきり音を立ててキスする。

 そんな提案を嬉々として口にした変態が、ここに。


『ごめん』

『急に土下座したくなってきた』

『正直期待した』

『申し訳ないです』


 どうやら、あたしの同類は決して少なくないらしい。


「一通り説明も終わったことだし、さっそく本番に移るよ~! 最初は分かりやすい問題を出すからね!」


 あたしは意気揚々と宣言し、テーブルの下に置いた箱へと手を伸ばした。

 果たして、全問正解できる猛者はいるのだろうか。

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