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129話 特訓しつつ凸待ちする配信⑤

 ミミちゃんが参加してくれてから、かれこれ一時間半ほど経った。

 時間を忘れて延々と楽しめるゲームだけど、さすがに集中力が尽きかけている。

 あくまでも特訓を目的とした配信なので、ほどよいところで区切りをつけないといけない。


「名残惜しいけど、今日のところは次のレースで終わりにさせてもらうねっ」


「リスナーさんたちがよければ、最後はユニコちゃんの好きなコースで締めくくりませんか?」


 ミミちゃんの提案に、賛成のコメントが大量に流れる。

 緊張感あふれる難関コースにしようかと考えたものの、せっかくだし和気あいあいとした雰囲気で終わろうと思い、優しめのコースを選んだ。

 レース開始前は『一位になれなくても楽しめればいい』と穏やかな心境で、いざレースが始まると『どうせなら一位で終わりたい』と火が付き、最終的には今日一番の熱い走りを見せて泥臭くも輝かしい勝利をもぎ取った。


「今日はこれで終わりだけど、特訓配信はけっこう頻繁にやるから時間が合う人はぜひ参加してね!」


 続けてミミちゃんにも一言もらった後、二人で一緒にあいさつを告げて配信を終える。

 配信がきちんと終了していることを確認し、機材を軽く手入れしてからベッドに移動して体をほぐす。


「さて、と」


 あたしは勢いよくベッドから立ち上がり、自室を後にしてミミちゃんの部屋を訪ねた。


「ミミちゃんっ」


 ベッドに腰かけていたミミちゃんのもとへ一目散に駆け寄って、抱き着くのと同時に優しく押し倒す。


「ちゅっ、ちゅっ。ん~っ、いい匂い! あったかい! ミミちゃん大好き!」


 キスしてから胸に顔を埋めて思いっきり深呼吸を繰り返し、ギュッと抱きしめて体温を感じながら愛の言葉を口にする。


「ゆ、ユニコちゃん、落ち着いてくださいっ」


「ごめん無理!」


「んむっ」


 ミミちゃんの唇を自分の唇で塞ぎ、配信に乗せられない音を立ててキスを貪る。

 最初こそ動揺していたものの、数秒としないうちにミミちゃんの方からもあたしを求めてくれた。

 やがてどちらからともなく口をわずかに開き、舌を絡ませて大人の口付けを心行くまで堪能する。

 その後も二人きりの空間で思う存分にイチャイチャして、配信の感想なんかも語ったりしつつまったりとした時間を過ごした。

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