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126話 特訓しつつ凸待ちする配信②

「お待たせ! ついでにジュースとお菓子も持ってきたよ~」


『おかえり』

『手洗った?』

『準備万端だね』


「もちろん手は洗ったし、洗面所から物音が聞こえてきたから突撃してお風呂上がりのミミちゃんの匂いも堪能してきた!」


 あと、バスタオル姿のミミちゃんに抱き着いていろいろ楽しませてもらった。

 手短に済ませたつもりだけど、トイレに要した時間より長かったかもしれない。


『羨ましい』

『ミミちゃんビックリしてそう』

『これはまたファンアート増えますね』


「さてと、それじゃあ続きを――あっ、ちょっと待って!」


 特訓を再開する前にそれとなくスマホを確認すると、通知が来ていたことに気付く。

 時間からして、あたしが部屋に戻る直前ぐらいに送られていたメッセージだ。

 送り主に慌てて連絡を返すとすぐに反応してくれたので、いくつか細かいやり取りを交わして通話をつなぐ。


『飲み物こぼした?』

『いつまでも待つよー』

『もしかして凸来た?』


「みんな~、嬉しいお知らせがあるよ! もったいぶらずに言っちゃうと――ううん、いきなり本人に自己紹介してもらうね! 本日最初に凸してくれたのは、このお方!」


「ごきげんよう豚共、皇エリナよ! ユニコをボッコボコに叩きのめすために来てあげたわ」


「エリナ先輩、来てくれてありがと~! 返り討ちにするけど泣かないでね?」


「そっちこそ、ボロ負けしたショックで配信終了、なんてことにならなきゃいいけど」


 登場と同時に火花を散らせる展開となり、その熱を持ったままレースへと進む。

 まずエリナ先輩にパスワードを教えてルームに入ってもらい、続けてリスナーさんにもパスワードを公開する。


「あんまり煽り合ってると、仲が悪いと思われちゃうかな? これぐらいなら大丈夫だよね」


「大丈夫なんじゃないかしら。本気で勘違いされてたら、少なからずコメントも荒れてるはずよ」


「それもそっか。あたしとエリナ先輩は大の仲よしだから、みんな心配しないでね~!」


「わざわざ念を押さなくても、みんな分かってるわよ。アタシとユニコは先輩と後輩であり、気心知れた友人であり、主人と下僕でもあるってことを」


「だよね、あたしとエリナ先輩は――んん? あれ、なんか最後おかしくなかった?」


「ほら、レース始まるわよ」


 エリナ先輩に味方するかのようなタイミングで画面が切り替わり、あたしはスタートダッシュを成功させるべく口を閉じて集中する。

 無事にスタートダッシュを成功させ、最初に取ったアイテムは追尾型の妨害アイテムだった。

 防御用に温存しておくという選択肢も浮かんだけど……。


「よいしょっ」


 目の前にエリナ先輩がいたので、お尻に思いっきりぶつけることにした。

 配信者として、この上なく正しい判断だったと確信している。

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