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122話 完全にセーフな質問に答えるコーナー

「こんユニ~! というわけで、今日はみんなの質問に答えていくよっ」


 簡潔にあいさつと配信内容の説明を済ませ、コメントの流れに目を向ける。


『こんユニ~』

『NGなしですか?』

『ちょうど一ヶ月前の昼はなにを食べましたか?』


「NGなし! と言いたいところだけど、安全な質問に限らせてもらうね。ちょうど一ヶ月前のお昼は……う~ん……ごめん、思い出せない! でも、ミミちゃんを食べたのは確かだと思うよ~」


 事前にマネージャーさんと相談した結果、万が一の場合に備えて際どい質問はダメという話になった。


『ミミちゃんを!?』

『質問は安全なのに答えがセンシティブで草』

『その情報は助かる』


「あれ? あっ、言い間違えちゃった。ミミちゃん『を』じゃなくて、ミミちゃん『と』食べたってことだからね!」


 慌てて訂正しつつも、実際に間違いだったかどうかは分からない。

 二人そろってお休みの日だったら、明るいうちから愛の営みに励んでいてもなんら不思議ではないからだ。


『昨日の夜はなに食べた?』

『いま食べたいのは?』

『最近誰かとオフで遊んだ?』


「昨日はミミちゃんと近所の定食屋さんに行って、焼き魚定食を食べたよ~。いま食べたいのは、目玉焼きが乗ってるハンバーグかな。たまたまだったけど、この前事務所でエリナ先輩とネココちゃんに会ったから、用事が済んだ後にみんなで遊んだ!」


 嘘偽りのない答えをスラスラと述べているうちに、心の中でとある事実に気付く。

 三つの質問の答えに、ミミちゃんが当てはまるということに。

 昨日の夜、ゆうべはお楽しみでしたね的な意味でミミちゃんをおいしくいただいた。

 いま食べたいのもミミちゃん。

 ミミちゃんとオフで毎日のように遊んでいるのは言うまでもない。

 とまぁ、隠れた真実を発見して少なからず興奮しているものの、当然ながらこのことは胸中に秘めておく。


『大型コラボの予定はありますか?』


「やりたいとは思ってるけど、『この日に絶対やるぞ!』って断言できる状態ではないかな~。でも遠くないうちにまたやるから、楽しみにしててね!」


『胸を大きくするにはどうすればいいですか?』


「あたしも知りたいよ……」


 自分で思っている以上に深刻な声音だったらしく、コメント欄には質問ではなくバストアップに関する情報が流れ始める。

 そして、夢中になってみんなとやり取りを交わすうちに時間が経ち、気付けば終了を予定していた時刻が迫っていた。


「みんな、今日はいろいろありがと~! サプリとかグッズはちょっと手が出しづらいけど、すぐに実践できそうなことは試してみるね! それじゃ、おつユニ~!」


 後ほどアーカイブを見返した際、本来の趣旨であった質問コーナーが早々に終わっていたことに気付き、少なからず反省した。

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