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119話 お絵描きしてみる②

 ミミちゃんのイラストを描いた後、まだまだ描き足りないと感じたあたしは、自分を含めたメンバー全員の似顔絵をキャンバスに収めた。

 描いたのは全身ではなく顔だけとはいえ、気付けばそれなりの時間が経過している。


「絵しりとりとか、お題を出してお絵描きとか、そういうコラボって絶対に楽しいよね~」


 イラストを保存して新規のキャンバスを作成し、なにも考えずにペンを走らせながら、ふと思ったことをつぶやく。

 普通に絵しりとりをしたり、絵だけで伝言ゲームをしたり、他にもいろいろと種類はあるけど、どれも盛り上がりそうだ。


『見たい』

『いいね』

『ぜひやってほしい』

『絵柄もそうだけど、描く物も個性が出そう』


 コラボの実現を望むコメントが次々と流れてくる。

 近日中にとまでは言わないけど、遠くないうちに企画を立ててみようかな。


『いまさらだけど、BANされない?』


「へ? BAN?」


 配信者に恐怖をもたらす単語が視界に入り、反射的に手が止まった。

 無意識のうちにとんでもない発言をしてしまったかもしれないと、自分の言動を思い出す。

 最近ミミちゃんとエッチした時に起きた嬉しいハプニングについては微塵も漏らしていないし、そもそも今日は普段と比べてかなり健全なことしか口にしていないはずだ。

 となれば、発言が原因で指摘されたわけではない。


『もしかして気付いてない感じ?』

『手が勝手に動いたのかな』

『ボーッとしてる顔もかわいい』


「ボーッとしてたわけじゃないんだけど――って、あれ?」


 コメント欄にも目を通しつつBANされそうな要因を探っていると、答えは目の前にあった。

 無意識に、というところまでは予想が当たっていたらしい。


「おっぱいだ!」


 先ほど新しく作成したキャンバスには、いつの間にか数多くのおっぱいが描かれていた。

 線が歪んでいたり付け根の位置が明らかにおかしかったりするのもあるけど、おっぱいを描こうとしているのは一目で分かる。

 ちなみに、描かれているのはどれも爆乳と呼んで差し支えないサイズのおっぱいだ。

 自分の体に勝るとも劣らない頻度で目にしているミミちゃんのおっぱいが脳裏にあったのか、それとも爆乳に対する憧れが手を動かしたのか、はたまたその両方か。


「確かにおっぱいはおっぱいだけど、顔とか他の部位は描いてないし色も塗ってないから、これは間違いなくセーフ! むしろアウトにする方が難しい! あたしはそう主張する!」


『セーフ、かなぁ?』

『きれいな丸を描く練習と言い張れないこともない』


「さてと、これはさすがに保存しなくてもいいよね。あっ、そうだ。せっかくだから消す前に乳首も描いちゃおうかな~」


『やめとけ』

『絵の前にこの配信が消されるぞ』

『冷静になってください』

『いまなら間に合うからペンを置け』


 リスナーさんたちによる制止のおかげで、あたしは衝動に駆られて過ちを犯すことなく無事に配信を終えることができた。

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