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110話 力を合わせてコツコツと

 今日はミミちゃんと一緒に某クラフトゲームをプレイする。

 と言っても、突発的に決まったコラボなので、計画性は微塵もない。

 配信を始めていつものあいさつを終え、ゲームにログインして拠点の中を歩き回りながら本日の目的について意見を出し合う。

 その結果、


「とりあえず近場の山を切り崩して平地にしよう!」


 ということになった。

 なにも知らない人がいまの発言を聞いたら、目を見開いて驚くに違いない。

 まぁ実際はゲーム内での話なので、最低限の装備を整えて必要な道具と食料を持ち、気を楽にして目的地へ向かう。


「ミミちゃん、これってデートと言っても過言じゃないよね」


「ふふっ、そうですね。力を合わせて山を消しましょうっ」


『てぇてぇ』

『誰が何と言おうとデート』

『山を平地にするデートって斬新だね』

『とんでもない重労働で草』

『珍しくミミちゃんが物騒なこと言ってるw』


 いつものノリでコメントを返してくれるリスナーさんたち。

 もしここで「実はほんとに付き合ってるんだよね~」と打ち明けたらどうなるのか……気になるけど、そのラインを踏み越えるわけにはいかない。


「さてと、それじゃあ始めよっか」


 拠点から少し離れたところにある大きくも小さくもない岩山のふもとに到着し、さっそく採掘用の道具を手に持つ。


「あっ、ちょっと待ってください。頂上から始めた方がよくないですか?」


「確かに! さすがミミちゃん、冴えてるね」


 ミミちゃんの提案通り、あたしたちは山頂に登ってから作業を開始した。


「このゲームって何年も前から人気だけど、やっぱりリスナーさんたちも遊んだことあるの?」


『あるよ』

『現在進行形で遊んでるよ』

『もちろん』

『時間が溶けるから休みの日にだけ触ってる』

『最近始めて毎日プレイしてる』

『人生のすべて』


「リスナーさんたちと一緒に建築できたら楽しそうです」


「サーバーの負荷とかの問題があるから厳しいと思うけど、もしできたら一晩で大都市ができちゃいそうだよね」


『ユニコちゃんにトラップ仕掛けたいな』

『ミミちゃんのためなら馬車馬のように働く所存です』

『いろんな動作が重くなりそう』

『とりあえずユニコちゃんを弓で射たい』

『大人数で遊ぶの楽しいよ』

『ユニコちゃんをマグマに突き落として反応を楽しみたいなぁ』

『ひたすらダイヤ掘ってミミちゃんに貢ぐよー』


「ん? 気のせいだと思うけど、なんかあたしを酷い目に遭わせようとしてる人多くない? たまたまそういうコメントが目に付いただけだよね?」


『うんうん』

『気のせいだよ』

『勘違いだから気にしなくていいよ』

『錯覚じゃないかなー』


「大丈夫ですよ。リスナーさんたちに攻撃されても、わたしがユニコちゃんを守りますから」


「ミミちゃん……っ」


「――あっ!」


 反対側から岩を削りながら進んできたミミちゃんが、その勢いのままあたしの体にピッケルを直撃させる。

 その衝撃であたしの体は後方に吹っ飛び、この山が意外と高かったという事実を目にしながら地面に落下。


「ミミちゃぁああぁあああぁあぁんっ!?」


 断末魔の悲鳴を上げながらゲームオーバーになったあたしは、拠点で復活してすぐさま元の場所に戻り、自分のアイテムを回収した。


「ご、ごめんなさいっ」


「お詫びに後でおっぱい揉ませてもらうからね」


『ミミちゃん逃げてー』

『もう一回落とそう』

『セクハラはダメですよ』

『いいぞもっとやれって思ってごめんなさい』

『よくあるよくある』


 ちょっとしたハプニングに見舞われつつも、ほぼ一時間というキリのいいタイミングで無事に整地が完了する。

 最後は拠点に戻ってベッドに横たわり、エンディングトークを数分ほど楽しんでから配信を終了した。





 ちなみに、おっぱいはしっかり揉ませてもらった。

 ついでにあたしのおっぱいも揉んでもらった。

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