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104話 夏休みの一大企画!②

「さぁさぁ、お待ちかねの全体コラボが始まるよ! 熱い要望に応えて、司会進行はあたしが担当します!」


 今日は調理などで動き回るため、固定のマイクではなく襟元にピンマイクを付けて配信を行う。

 いまはまだ調理台に設置されたカメラは起動しておらず、あたしたちもパソコンの前から動いていない。

 配信画面には真ん中に企画の説明文が表示され、その下に六人の姿が並び、右側にコメント欄が映っている。


「まずは自己紹介から! デビュー順にエリナ先輩からよろしく~! 大型コラボでお決まりになりつつある、軽い意気込みなんかも添えてくれると嬉しいな!」


「ごきげんよう、豚共! 皇エリナよ! 普段そんなに料理する方じゃないけど、完璧なカレーを作ってみせるわ!」


「おはよー、栗夢シャテーニュだよー。お腹いっぱいになって動けなくなるまで食べるつもり」


「みんな、おはユニ~! カレー作りはもちろん司会進行としても頑張るからね!」


「おはようございます、闇神ミミです。一所懸命作るので、暖かく見守っていただけると嬉しいですっ」


「にゃんにゃんにゃんっ、猫目ネココだにゃん♪ 包丁を使う時は猫の手にするのを忘れないようにするにゃん!」


「ボクはスノウ・フレイムサンダー。力を暴走させて建物ごと切断しないように気を付けるよ」


 全員がスムーズに自己紹介を終える。

 そこで不意に、エリナ先輩推しのリスナーさんたちによる『ぶひぃぃいいいっ!』とか『この雌豚を調教してください!』といったユニークなコメントが視界に入った。


「この豚共、公式枠なんだから大人しくしてなさいっ。もし食材が足りなくなったら、その時はあんたたちを鍋の中にぶち込んであげるわ」


 エリナ先輩がそう告げるや否や、コメント欄が豚の鳴き声で埋め尽くされる。

 ノリのいいリスナーさんたちが多くて、なんとも微笑ましい。


「食材の話題が出たところで、食材紹介のコーナーに移るよ~! というわけで、みんな調理台の前に移動!」


 ほどよいところで食材の紹介を行う予定だったので、絶妙なタイミングを作り出してくれた豚さんたちに感謝しないといけない。

 あたしの呼びかけに応じて全員が席を立ち、水が使える場所に合わせて用意された特設の調理スペースに集まる。

 この場に漂う果物とかミルクっぽい甘い香りは、目の前に並ぶ野菜ではなく人に由来するものだ。

 みんな思わず感動してしまうほどいい匂いの持ち主だけど、あたしが性的興奮を覚えるのは当然ながらミミちゃんの匂いだけである。

 ミミちゃんの匂いについての小話を挟もうか、なんて考えが一瞬頭に浮かんだものの、今回は自重することにした。

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