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103話 夏休みの一大企画!①

 満を持して、全体コラボの日がやって来た。

 集合時間の五分前に出発しても間に合う距離だけど、念には念を入れてということで、あたしとミミちゃんは早めに家を出ることに。


「さっき軽めに食べたばっかりなのに、カレーのことを考えるともうお腹空いてきちゃったよ~」


「わたしもです。ちょうど空腹のピークを迎える時に食べられそうですけど、お腹が鳴らないか心配です」


 鳴ったら鳴ったで、リスナーさんたちは喜びそうだ。

 お腹の音に限らず、くしゃみとか鼻をかむ音でも同じことが言える。

ただ、なんで喜んでくれるのか、その理由は未だによく分かっていない。

 マンションから本社ビルまでの距離は極めて近く、照り付けるような陽光を浴びながらも、汗をかく前に移動を終えた。

 目的の部屋に到着すると、スタッフさんがIHコンロや食材など諸々の確認をしてくれている。

 調理台の上には、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、かぼちゃ、トマト、オクラ、ズッキーニ、ナス、コーン、パプリカ。

 スタッフさんによると、冷蔵庫の中にカレー用の牛肉が用意されているらしい。


「待機所はどんな様子かな~」


 邪魔にならないようミミちゃんと並んで壁にもたれかかり、スマホを取り出す。

 六人で楽しく料理している姿が描かれたサムネのクオリティに感動しつつ、コメント欄に目を通してみる。


『ワクワク』

『いよいよか』

『いまのうちにトイレに行っておこう』

『まだ一時間ぐらいあるのに待機人数すごいな』


 すでに待機人数は一万人を超えており、たくさんのコメントが飛び交っている。

 さりげなく『あたしも楽しみ~』とコメントしたら、あたしの登場にみんなが動揺した。

 続けてミミちゃんも同様のコメントを送り、待機画面はちょっとしたお祭り騒ぎに。


「おはよー」


「あっ、シャテーニュ先輩! おはよ~!」


「おはようございますっ」


「シャテーニュ先輩もなにかコメントしてみてっ」


 姿を現したばかりの先輩に、先ほどと同じ画面のままのスマホを渡す。

 文字を入力すれば、すぐにコメントを送信できる状態だ。


「それじゃあ……『ミミちゃんのおっぱいたまらん』、っと」


「「シャテーニュ先輩っ!?」」


 平然とした顔でとんでもないコメントを投下したシャテーニュ先輩に対し、あたしとミミちゃんの驚きの声がピッタリと重なる。

 あたしのアカウントということで、あたしらしい発言を意識してくれたらしい。

 コメント欄には驚きと動揺が広がったものの、あたし以外の仕業であると疑っている人はまったく見当たらなかった。

 待機画面で時折コメントしてリスナーさんたちと軽く交流しているうちに、残りのみんなも到着する。

 あたしは最後に『また後で! 楽しみに待っててね~!』というコメントを送ってスマホを仕舞い、本番前の打ち合わせに臨んだ。

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