表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/167

76話 スパダリ次郎太さん



 熱海に旅行に来ているぼくたち。


 超豪華な夕飯に舌鼓をうっている。


「す、すごいよお兄ちゃん……この天ぷら! なんかふわっふわ!」


 ぼくの左右には義妹のダリア、そして恋人の里香りかが座っている。


 ダリアが持ち上げてる箸の間には、絹の衣をまとった、魚のてんぷらが挟まっていた。


 板前姿にサングラスの、贄川にえかわ 次郎太じろうたさんが解説する。


「そいつぁ、ふぐのてんぷらでさ」


「ふぐ! お兄ちゃん……やばいよ、ふぐだよふぐっ! こんな高級料理……すご……はじめて……」


 里香がふと、気づいて言う。


「ねえ、ふぐってたしか、捌くのに免許がいるんじゃなかったかしら?」


 里香のお母さん、山雅やまがさんは今ホテルで料理人として働いている。


 さすが料理人の娘、詳しい。


「ふぐの免許ももちろんもってまさぁ。丸ふぐを捌くこともできますぜ?」


「まる……ふぐ?」


「毒を取り除く前のふぐでさぁ」


 次郎太さんが言うには、ふぐは取り扱う種類によって免許が違うんだって。


 毒を抜いたふぐをミガキフグっていうんだって。それだとちょっと簡単だそうだ。


 丸ふぐを捌く免許を取るのは大変なんだと。


「すごいわね……さすが贄川家の料理人」

「てか次郎太ちゃんって、なんでもできるよね? 前にヘリも運転してたし」


 にっこりと次郎太さんが笑って答える。

「あっしはただできることしてるだけです」


 ふぐさばいたりヘリ運転したりと、ううん、やっぱりすごいなぁ次郎太さんは。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ