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8:前半 エッセイ 後半 詩『腹鼓ならぬ胸太鼓』

ジャンル:冒頭エッセイから、その後は詩


冒頭はエッセイだから心のまんま。

詩はキュンを求めて心の旅へ←サイクリング♪

短編投稿ほど気を張らないで済む気がして、詩っぽい雰囲気のぽんぽんと浮かぶ言葉を書いたものを投稿しやすい気がする。

連載型万歳! ヤッホイ♪ イエーイ☆←深夜の謎テンション。




読みたいものは沢山あって

読めるはずのものも沢山あって

なのに、なんにも読まないまま

吐き出したい気持ちの方が多分強くて

何となくで文字を打つ


どうせならキュンがいい

でもキュンにもならなくて

物語にすらならなくて

詩だったら書ける?と思ったりして

結果がこんな具合の文章で

「章」をくっつける程の立派さも無くて

これはただの「文」が相応しい気がして

でも「文」にすらなっていない気がして

「言葉」が1番しっくり来る気がした


キュンがいい

糖分がほしい

書ける?

書きたい

読んだ方が早い?

でも「言葉」を吐き出したくて

だから書く







キュン、胸がときめく音がして

ドキドキ、胸が高鳴る音がして

キューン、胸が締め付けられる音がして

ドクドクドクドク、胸が苦しい音がした



顔はそんなにタイプでもなくて

お前何様だよ、何目線だよ、とか思われるかもだけれど

でも本当に好みとかではなくて


でも、声がダメだった


骨に響く、ざらついた重低音

戦闘機の地響きみたいに

大気が震えるみたいに

足の裏から、骨を昇って、全身に響く声


貴方が話す度、キュンとして、ドキドキして、キューンとして、ドクドクドクドク音がした


私に話し掛けているわけではなくて

誰か他の人と、貴方の会話

意識しないように、聞かないように、見ないように

でも聴こえてくる貴方の声

耳に入ってくるから

耳が拾ってしまうから

それを神経が伝達して

脳に、心に、心臓に伝えてしまう


違う違う違う

私は貴方を好きじゃない

違う違う違う

これは気のせい、声のせい









「なあ、ちょっと聞いてい?」






鼓膜の近くに、ざらついた重低音





ドクン





心臓が破裂しそうなほど心が跳ねた





「ここなんだけどさ」




心が、持たない


キュン、ドキドキ

キューン、ドクドクドクドク


心が忙しなく動いて

破裂しそうで




「でさ、ここが……」




ざらついた重低音、耳のすぐそば


言葉が途切れた気がして

間が空いて

あれ?て思ってすぐ


プリントの上にあった貴方の手がスローモーションで浮いて

私の髪を揺らした

耳に、わずかに、指がかすった



ドクン


五月蝿(うるさ)い心臓音



「何か、ついてた、から」



ざらついた重低音の言葉が揺らいだ、から


胸の病気を疑うくらいの騒々しい音はそのままだけれど


貴方がどうしたのかと気になって、思わず見た


赤く染めた肌に

やっちまった、そんな声が聞こえてきそうな表情を乗せて

きっと私の耳に当たっただろう貴方の指は

顔半分を隠すようにしてちょうど目の上の辺りにあって

私は貴方のまぶたに小さな黒子を見付けてしまって





ドクン


また胸が騒ぎ出す


キュン、ドキドキ

キューン、ドクドクドクドク


胸の音が引っ切り無しに鳴るから

今がどの音かも分からない


指の間から伏し目がちにしていた瞼が持ち上がって

お互いの目と目がぱっちり合って

貴方みたいにこんがり焼けてはいないけれど

それでも、今の顔の色は貴方も私も多分同じ


ドクン

キュン、ドキドキ

キューン、ドクドクドクドク


今の胸の音はこの中のきっとどれかか

もしかしたら全部




とどめを差したのは貴方

私を道連れに、自爆した





「ゴメン、嘘で、何か気付いたら触ってた」





ちょっぴり上ずった、ざらついた重低音

正直な貴方

顔の皮膚の下の血管がぶちギレたんじゃないかと思うくらいに

貴方もきっと私も、真っ赤っ赤

夏の夜の蛙の大合唱みたいに

2人して

きっと盛大に胸が鳴っていた











キューンとしてきて

胸が締め付けられる気がして





「も1回、触って?」



恐怖心も好奇心も羞恥心もかき集めて

振り絞って声にした


無意識のことで

ちゃんと意識しているなら

かき集めることも、声に出すこともしないはず


でも口から出て行ってしまったから

この気持ちを確かめたいのは本当

ドクドクドクドク胸が苦しい


貴方の手が伸びてきて

手も指も大きく見えて

髪じゃなくて私の頬に触れたから


目を閉じて


手の平に顔を寄せて

ちゅ


感情線にくちづけた

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― 新着の感想 ―
[一言] ああーーー!!!!(キュン死)
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