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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
一章

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33/42

32話 ふわふわパンケーキは自分で焼いて食べるのが楽しいらしい。

 教授達は今日から使用人達の住む別棟に移るらしく、荷物の整理と長旅の疲れを取ってもらうために授業開始はは一週間ほど先だそう。

 カンダリー教授はお年もあるからごゆっくりどうぞと思うんだけど、ジョシュー先生はとってもお元気そうなんだけどね?キックボード乗っちゃうしね。


 本邸のお料理に未練があったみたいだけど、あちらでも同じようなメニューが出るし、本邸でご一緒にしても良いと聞いてお二人とも感動されていた。

 流石に毎日辺境伯一家にもてなされての食事は・・・ってご辞退された。


 お茶の後、どうしようかな~と思って。

 悩んだんだけど昨日作ったミキサーとかは報告しなくちゃだから早めに出しとこうと思った。

 厨房で卵と牛乳と果物出してもらって。


 昨日作ったハンドミキサーでメレンゲ立てて。

 生クリームも作る。

 ミキサー出来たからマッチョコックさんたちに頼まなくても良いんだからね!


 ふわふわメレンゲのパンケーキでミキサーの初お披露目!!


 そしてホットプレートで焼く!別にフライパンでも良いけど。ホットプレートは一応フッ素加工みたいに焦げない仕様にしてあるよ。


 甘い香りがふわふわ~と漂う。

  

 まぁいつもどおりに普通にルルゥが興味津々で私の動作を見てるし。ニックス達も近くで張り付いている。

 ミキサーもホットプレートも気になったみたいだけど、道具よりパンケーキがもっと気になるらしい。


 ホットプレートを全部テーブルに出したらルルゥが早速焼き始めて。

 ニックス達もそれに続く・・・と思ったらケーキタネをせっせと用意してて。

 何故か、お義父さま達が焼いてる!!ゴリマッチョのおじさまとドレッシーな美女がお玉とフライ返しを持ってニコニコしている!シュール。

 

 とっても楽しそうでなりよりです。


 私は焼けた分をお皿に乗せて果物と生クリームを盛り付ける。

 それを見てみんなが真似をするんだけど個性が出てて笑っちゃう。


 自分で食べる用をそれぞれ焼く事にしたようでアラン達もホットプレートの順番待ちです。

 冷めちゃうので焼きあがった順に食べていきます。


 私は普通のホットケーキも好きだけど、おしゃれパンケーキもよくクミちゃんと食べてたから、ちょっと懐かしくなった。・・・スフレも食べたいな~。


「これは面白いのう!」

「あら、お口の中ですぐ消えちゃうのねぇ」

 お義父さま達は食べ応えのあるホットケーキの方が良かったかも?


「リーシャちゃん、このホットプレート?というやつは簡単に作れるものか?」

「魔法式を書き込める人なら作れますよ」

 お義父さまが真剣にホットプレートを眺めてる。

「ふむ~。野営に持っていけると温かい物が食えて良いのう」

「ああ、それならこっちの方が便利かもです」

 コンロを出して説明したら、お義父さまが両方とも良いって一台ずつ持って走って行ってしまった。


「あらあら、リーシャちゃん、また凄いものを作っちゃったわねぇ」

って笑いながらお義母さまが二回めのパンケーキを焼いている。太らない秘訣が知りたい。


 ルルゥがやっとミキサーやホットプレートについて使い方を確かめてる。

 そっとジューサーも出して、スムージーやみじん切りのやり方を説明。


 野菜と果物と牛乳でミックスなスムージーを作って飲む。

「栄養が取れて美肌とお通じに良いです」

って言ったら、お義母さまとルルゥの目がギラっと光って混ぜる野菜と果物の吟味を始めた。


 美の秘訣は貪欲さ・・・?


 メイドさん達もザワっとしたのでもしかしたら美容関係ってこの世界でも売れちゃう?


 結局、お義父さまがジュリアスさまと帰ってきた時に、魔道具は権利を登録して人任せに出来る分は任せて雇用促進していくって説明してくれた。


 収入は私の個人財産になるらしいけど、ここにいれば生活に困らないので使い道がない。辺境の発展に何か使えないかな?

 貯めておいていつかできるかも知れない子供に残す?


 アランからローラーボードの報告を受けたジュリアスさまが、

「リーシャは思いの外お転婆だな」

って笑った。

 移動が常に抱っこだからって話したら、スピードが出ないキックボードを作ったら乗っても良いって。

 ジュリアスさまがいる時のジュリアスさまの抱っこは継続でって。


 セリウスさま達がローラーボードが欲しいって騒いだのでそれは数台作る事になった。


 私にだけみんな過保護過ぎるんだよー。


 

 

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