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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
一章

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26/42

25話 ミンサーを作る。

 酵母ちゃん作りはコックさんたちにお任せしてたけど、ビネガーさんたちはまだ私の部屋にある。

 ちょっぴり・・・じゃなくてかなりリキュール状態になるのを期待して待っている。

 毎日様子を見て瓶の中でシュワシュワしてる泡を観察。アルコールになってからがちょっと長いんだよねぇ。お酢になるまで。


 この世界って何処かにお酢あるのかなぁ?お酒があるならあるよね?

 ちょっとだけ匂いを嗅ぐとほんのりアルコールちっく。でもお酒で大騒ぎにしちゃったから我慢。


 今日は離れで魔道具を作ろうと。

 マッチョ自慢のお兄さんズには必要無いだろうけどやっぱりハンドミキサーとミンチ肉を作るミンサーとジューサーが欲しい。


 きっと彼らにはお肉を百叩きにしたり、卵をふわふわにしたりなんて朝飯前だろうけど、作る量がハンパないからね。あと私はウィンナー食べたいし、スムージーとかね。とにかく自力でつぶしたり混ぜたりは嫌だよ。

 それにお酢ができるか見つかるかしたらマヨネーズが欲しいのね!あれって相当シェイクするでしょ。

 レモン汁だけでできるんだっけ?わかんないけど。油もさっぱり系を探さないと。


 ん?欲しい魔道具もなんか食べ物関連ばかりじゃ?まぁいっか。


 そして、ついに私の離れはついに完成したのだ!

 ここの人達は魔法で重いの運んだり石膏乾かしたりできるから、お仕事めっちゃ早いの!


 洋風のちょっと牧歌的な温かみのあるおうち!スローライフなんて夢のまた夢だったメグミとリーシャの夢のようなおうちだよ!

 お庭にも可愛いお花畑と東屋と噴水まであるの。

 何故かキャンプ場もあるけどな!


 本邸は豪華すぎて何か元日本人な私は自分がここの住人なのが不思議すぎちゃうけど、この離れは頑張れば手に入るかも知れない、くらいの規模だからすごくしっくりくるんだ~。いや、私は何も頑張ってないけどね。


 一応執事のハロルドやジュリアスさまに魔道具や錬金術に使う材料もお願いしてあるからもう何でも出来ちゃうよ!


 でも今日もアランに運ばれてますけどねぇー。食い意地優先魔道具とキックスケーターどっちを作るのがいいかいな?


 ニーナ以外は待機になったので作業部屋でニーナと相談。

「ニーナ、お肉とか果物を調理する道具と私が持運びされずに移動できる道具、どっちを優先したら良いかしら?」

 多分どういった道具か分かってないと思うけど、

「移動できる道具があっても恐らくは抱き上げられますので食い意地を優先されて良いかと」

 ニーナが食い意地って言った!!むむー。


 でも私も持ち運ばれる姿しか想像できないから開き直ろうっと。


 アイテムボックスから錬金台を出して材料も並べる。

 ぶっちゃけメグミは錬金術って何それ?な人間。元の世界で理化学も数学も苦手だったし。

 化学的な研究っていうことはなんとなくわかるけど、数式も元素記号も全く頭に入って来なくて困っていた私には錬金術なんてわかるわけないんだよ。


 この世界での錬金術は魔法の能力がより強く作用されるみたいだし、そもそもリーシャが独学で学んだ分と母の教え、血筋?そういったものが自然に頭にイメージで流れてくるから多分やれるって思うだけ。

 今後は先生から学んで覚えなくちゃなのは本当は嫌なの。今更お勉強なんてしたくない。でもリーシャは正式な魔法教育を受けていないから初歩から学べるっぽいのはありがたいよね。リーシャのために頑張るよ。


 とはいえ、リーシャの知識は結構すごい。作りたいものを思い浮かべると手順が頭の中に浮かんでくる。

 まずはミンサーのイメージと刃になる鋼やロール部分、台座用や押し出し部分などの素材になる金属も置いて魔法術式を描く。

 うふふ・・・見てもさっぱり分からない!

 頭の中に浮かんでくる指示通りにイメージをしていけば、魔力がスーっと中央に集まっていき、ミンサーが姿を現す。おお~!

 

 あ、サーキスさまの監視なしで魔法使っちゃダメって言われてたんだった。

 おおおぅ。どうしよう。

 ニーナも普通にしてたから忘れてた。うーん?


 これ、魔法石入れないと動かないから完成してないって事で内緒にしても良いですか?


「ニーナ・・・一緒にサーキスさまに怒られてぇ」

 そう伝えれば、ニーナもその問題を思い出したみたいで。

 オレイユ家ではたまにリーシャが隠し部屋に入って作業してたのをニーナも知っていたから普通に受け入れちゃったんだと思う。

 そもそも魔法使えてたのに何で魔力循環悪かったのかなぁ?


「リーシャさま、恐らくなのですが、リーシャさまが食べ物ではなくとも関係した何か作るのをルルゥさまがとても期待しされていますのですぐにバレると思います」


 ああああ~、ルルゥめ。期待が大きすぎて困るぞー。

 大人しくキックスケーターにしたら・・・動力を魔法石にするから結局は魔道具作ったって怒られる。もう離れで料理以外を作った時点で詰んでた~!


 もうもう!!どうせ怒られるなら、ウインナーとハンバーグ食べよう。

 開き直って風の魔石を道具に仕込む。

 手動なら鍛治師さんに製作を頼めばいいと思うのだけど、動力を魔法具にしておかないと強度が心配だったの。

 だって量が必要だから業務用サイズがいいでしょう。そして手動だったらコックさんが一人一日中回していそうな予感しかない。パワー全開ですぐに壊れちゃう気がして。


 あれ?腸詰用の皮ってあるのかな?皮なしで作るしかないか?

 ん~?とりあえずハンバーグ作ってハンバーガーにしてやる~!


 ハァ。怒られに帰るか~。

 マジックボックスにミンサー収納して。

 帰りはやはりジェイクに運ばれるのでした。




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