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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
一章

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16/42

16話 見た目と味が一致しない果物に戸惑いつつ甘い物を作ります。

 今日も起きたら視界いっぱいの筋肉です。

 もちろん服は着てますが。胸元はだけてお色気ムンムンですが!匂いを嗅いだり変態的な行為は我慢ですよ!

 人肌って心地いいですねー。ハァ。


 今日は何するのか予定は聞いてませんが。買ってもらった果物を傷まないウチに使うのだって勝手に決めているのだ。


 朝食の席でジュリアスさまのお膝の上で(もう何も言えない)優しい皆様とお肉山盛りの食卓を囲んでると、

「リーシャちゃん、魔術の教師が来るまで少しかかるそうだからルークに少しの間指導を任せるぞぅ」

ってお義父さまが。

 

 サーキス(ルーク)さまかー、ちょっとスパルタされそうな雰囲気だな~。ちょっと怖いなー。でも魔術のお勉強はちょっと気になる。


「はい。ありがとうございます」

 魔力の循環とやらが良くなれば少しは身長とこの胸が成長するかもなんだから!頑張るぞー!めざせ、メリハリボディ。  

 一人鼻息荒くしてたら、ジュリアスさまが頭をポンポンしてくれたよ。


 お義母さまと食後のお茶をしてから、ニーナについてきてもらって調理場へ向かう。

 一応朝食と洗い物が済んだ後を狙ったつもり。でも食事量的なお昼の準備が始まっていて邪魔かもしれない。

「あら、リーシャさま」

 不安になって端っこで覗いてたらルルゥが声をかけてくれた。

「ルルゥ、少し調理場を借りたいのだけど今良いかしら?」

「ええ、大丈夫よ~」

 

 リンゴっぽい【カプル】と葡萄っぽい【アカポ】を出してもらってニーナに布で拭いてもらう。

 雑貨屋さんで買ってもらったいろんなサイズの瓶を煮沸消毒してもらって。

 お砂糖【シュガル】はちょっとお高めだけど好きに使っていいって言ってもらったので遠慮なく。


 酵母用とビネガー用で作業していく。

 ビネガー用のは、リキュール状態になったら飲みたいって思ってるのは内緒だ。

 分量うろ覚えだから成功したらいいなぁくらいの気持ちで!否!成功してくれ。


 離れで作って置いておくと、毎日管理できるか自信無かったから、ここで作ったの。仕込みを済ませて、ジュリアスさまとの主寝室の隣に用意して貰った私の部屋に運んでもらった。


 私の作業を側でものすごく真剣に見てるルルゥと他のマッチョ料理人さんたち。今の状態で説明するのムズイので成功してからのお楽しみでっす!で通したよ。


 残った果物でフルーツタルトとジャムを作ろうとしたらこの国には無いものだったみたいでまた驚かれちゃった。

 バターが無かったのでマッチョな料理人さんに搾りたて牛乳をひたすらシェイクしてもらった。


 シェイクを頑張ってくれた人にカプルを焼いてバターをのせたものを一番に味見して貰ったら泣き出して、不味かったの?って焦ったら、

「うーまーいーぞーぉ!」

って大きな声で叫んで、マッチョボディが崩れ落ちてびっくり。

 ニーナとルルゥにも渡したら海老反りになった。そんなに!?


 なんかみんながプルプルしていて怖いからスルーして、タルト生地を作って10個分を用意した。。

 カプルを砂糖煮して。ジャムは果物と砂糖を適当に入れて鍋をの中をひたすら混ぜるのを人任せにした。


 気分が落ち着いたっぽい人にカスタードの作り方を説明して後をお願いしたら、バターのようにおいしくなるはずって張り切っちゃって。混ぜ過ぎーーーー!!


 カプル、アカポ、パプもジャムに仕上がったから味見。甘すぎかな?

 果物の味が見た目と一致しないから不思議に感じる。でもそれなりに美味しい。


 この国?この世界?お菓子類が少ないっぽい。砂糖が高いんじゃ仕方ないか。

 この前お義父さまが買ったお土産は可愛い形のプチケーキとクッキーだった。ケーキは蜂蜜コーティングのカステラって感じ。高級品だって。

 

 みんなにジャムの味見をしてもらったら、ルルゥとニーナは天を仰いでツツーって涙してるし、なんか私を拝んでるコックさんもいるし。怖い!!

 これは私、料理しない方がいいやつ!でも食事やおやつが物足りないのは嫌ー!

 とりあえず焼けたタルトにカスタードをぬって果物を盛りつけたよ。


 ルルゥがディゴーで買った香辛料のことを聞いてきたけれど、ここでカレーのルーを作ったら匂いが染みついちゃうから、別の部屋で作った方がいいよって説明した。

 また今度ねって言ったらルルゥは凹んじゃった。


 気がついたんだけどお昼ご飯の準備、間に合わなくない?


 慌ててると、匂いに釣られたらしいお義父さまとお義母さまが厨房にいて、すでにタルトをホール食いしてた。


 いつの間に!

 

 ルルゥが慌てて指示飛ばして、とにかく肉を薄切りにしたりしてすぐ焼けるようにしたりして乗り切ったよ!


 従者や使用人さんたちのご飯は別の調理場で担当の人達が作ってるらしくて少し安心。間に合わなくてお昼抜きとかになったら大変。


 お義父さまとお義母さまが食後のおやつで出てきたタルトのお皿を天に掲げて踊り出したのでこわって思っちゃったよ。

 ルルゥが他のお菓子も教えてね♡ってお願いしてきたので、みんなのリアクションが怖かったからちょっとヤダなって思っちゃった。


 でもキャラメルナッツタルトとかモンブランタルトは食べたいし、生クリームもバタークリームも好きだから食べたい。全部ルルゥたちに丸投げに出来る様になるとありがたいね!



 お昼すぎに何か聞きつけたジュリアスさまたちが慌てて帰ってきた。仕事を放りだすほどのものじゃないってば。

 ハロルドとセバスチャンが死守してくれたらしい3種1ピースずつ以外、はお義父さまとお義母さまが食べちゃってた。

 んと結構あったよね?

 

 三人とも三切れのタルトをすんごく喜んでくれて嬉しかった。毎日でも食べたいって。でも甘いものばっかり食べるのはよくないよ。

 って事で甘いものはゲットしたので、次はカロリーオフに気をつけたお酒のおつまみを探したいな!


 結局、ルルゥたちがしばらくタルトを極めるため作りまくって、毎日タルト出てくるんだけどね!






__________________




調理シーンや何か作るシーンは適当です。

お菓子作りは好きだけどそこまで詳しくないのでかなり端折ってなんとなく。


そこ拘っちゃうと進まないのでリーシャの欲望赴くまま進めます~

 

 

 

 


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