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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
一章

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15/42

15話 お義父さまと街デートです☆果物の名前が覚えられそうにありません!

 本日の朝ご飯はひたひたにしたシリアル?と、鳥ささみを使ったサラダです。

 机の上にはやっぱり山盛りお肉!

 なんて言うか野菜をもっと食え~だよ。


 お義父さまは本日の私とのお買い物デートのお話をしてニコニコです。

 ジュリアスさまは「俺より先にー」って落ち込んでる。なんかごめんなさい。

 そういうことで、食後のお茶が終わってからお義父さまに抱っこされて馬で街に出陣だー!

 ニーナと護衛のアランとジェイクと何故かコックのルルゥも一緒。私が興味を持つ食べ物をチェックしたいんだって。ルルゥとニーナは馬車に乗るそう。

 お義父さま、多分馬車は狭いもんね。

 ちなみにお馬さんもめっちゃ大きいよ。魔馬っていうんだって。


 今から行く街ディゴーは一番近いところでこの領の中心。ここはグレーデン辺境伯領の東側しい。この街から北に進む街道が王都に通じているんだって。


 ディゴーは店舗と露店の並ぶ大通りがあって結構栄えてるなって印象。


 今日のお衣装は良いところのお嬢さま完璧バージョン。

 お義父さまと一緒だからグレーデン家に大事にされてるお嫁さまっていうアピールなんだって。領民に私の顔を覚えてもらうためでもあるらしいけど、どう考えてもお孫さまを抱っこして歩いてるお祖父様だよぅ。


 抱っこされたままいろいろ見てるんだけど、不思議なことに気がついた。

 目に付いた物で気になったリーシャの記憶にある物はなんとなく名称が浮かんで、もっと情報が欲しいって思うと名称の下に詳細が出てくる。その詳細がリーシャの記憶には無いよう。

 知らない物は最初から名称も詳細も出てくる。

 脳内に辞書がある感じ?


 果物屋さんでイチゴみたいなのを見つけたら【パプ/酸っぱい。キウイの食感】だって。

 なんでだよ!

 って言うかキウイって元の世界のだよね?どう言うこと? 

 他の果物も色々見てみたよ。

 オレンジみたいなのは【タパ/甘い。無花果の味、モモの食感】だ。

 いやもう分からん!

 海外の果物みたいに認識していって慣れるしかない。

 食感の説明の後に何科の何って出てくるけど今はどうでもいい。


 とりあえずイチゴ的なの、葡萄的なの、リンゴ的なのと食べやすそうな物を買ってもらった。


 王都からの道中でお買い物した時にはこんな情報は頭に出てきたりしなかったから、栄養が良くなったからとかそう言う感じで賢くなったとかなのかな?これ誰かに聞いても良いやつ?


 香辛料は無いのかなって見たら、

【ソル/しょっぱい。塩味】【ニー/苦い。八角味】【ピリリ/辛い。ジョロキア味】みたいなわかりやすい感じ。

 ってピリリ、唐辛子通り越してジョロキアってやばいな!

 他にもなんか隣の屋台にすごく頑張ったらカレーが出来そうな感じの香辛料っぽいものがあったから、お義父さまに少しずつほしいですって言ったら、5キロずつくらい買われちゃった!ヒエー!


 この香辛料っぽいものは海の向こうから来てるものが多いらしい。使い方がわからなくて中々売れていないのだとか。料理に使ってないなら薬用かな?ってお店の看板を見てみたら≪東方薬屋みたいなもの≫ってすごい適当な看板が!

 店員さんはたしかにこの辺りの人じゃ無いっぽい。たくさん買ったからかニコニコしてるけど、この人は中々売れそうにないもの売ってるの?


 ルルゥがこれ何に使うの?って私を質問攻めにしてきた。一緒にお料理してくれる?って聞いたら「もちろんよぉ!」って言ってくれたのでルルゥは香辛料ブレンド地獄にご招待することが決まったよ!


 離れのお庭用に苗も見せて貰ったら、そこにカモミールやラベンダー、庭木になるものの中にサクランボになるのもあったから、ふわーって眺めたら後ろで見てたお義父さまに全部買われてた。

 甘すぎじゃん!?良いの?

 ただね。名前がね、みんなピピパパポポみたいで覚えにくいの!

 もう自分の覚書辞典を絵付きで作るしかないよね。

 

 日記帳みたいのが欲しくなったので小物屋さんにも寄ってもらった。またも見ていたものをジェイクたちが次々と店員さんのところに持っていこうとするからいやいやいや!!って止めたり。


 そのあと、お義父さまがお義母さまにお土産ってお菓子と宝石を見に行った。私にも選んでくれた。 スマートなプレゼントだ。

 

 屋台でお義父さまが肉串ををたくさん買った。朝すごい量のお肉食べてきたのに外でも肉を食べるんだ!ってびっくりしちゃう。

 護衛さんたちも交代でお肉食べさせてる。

 ニーナと私はまだお腹は空いていないので果実水にしてもらった。


 思ったよりもとんでもなくたくさん買ってもらっちゃったけど、お義父さまってば超エスコート上手でモテメンだよ。すごいスマート。おっきな体なのにむっちゃスマート。カッコいい。

 クミちゃん、私ね。マッチョなイケオジにたくさんの贈り物をいただける世界線にいるんだよ・・・

 

 いっぱいお買い物を満喫して夕方に帰宅したら、すんごいものを発見したのよ!

 お義父さまがお馬さんを馬場に帰すのについて行ったらば!

 ちょうどお馬さんや飼われてる牛さんたち、鳥さんたちの食糧を加工してて!


 その中に稲穂が!!トウモロコシが!!

 それ!!コメ!!

 ただでさえ私の食べる量が少なくて、鳥の餌ほどの食事量だと心配されているのに、それくださいって言っても良いものか?

 でもコメ大事!トウモロコシも好き!!

 鳥(のご飯)を見つめてものすごく葛藤してたら、

「動物が好きなんじゃな!可愛いのう」

って頭をポンポンっとされて、またも抱き上げられてお屋敷に戻った。


 鳥さんたちのご飯をゲットできず残念な気持ちを抱えつつ、玄関でお義母さまに熱烈なお出迎えされて、長い時間外にいたからとお着替えしてから夕食に。

 

 ジュリアスさまやみんなで今日のお出かけのお話をしながら楽しく食事をとる。

 んー、パンが固いの・・・美味しいとは思うけど顎に厳しい。

 とりあえず柔らかパンに情熱を注ごうと決めた。

 リンゴみたいな見た目のカプル【甘酸っぱい/モモ味】の皮で酵母を作ろう。

 リンゴ味の果物は見た目がバナナで、皮を使うのは微妙な気持ちなのでもうカプルで挑戦するよ。


 もうちょっと栄養が回ったらあの鳥たちのご飯をどうにかして手に入れるぞー。


 

 




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