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第九話 殺人犯を見抜く左衛門寺ソフィアの超能力

「ソフィアさん、どうでしたか?」


俺は士郎さんに頼まれて新聞紙をハサミで切りながら、加藤大輔の取り調べから戻ってきたソフィアさんに聞いた。


「ついてなかったのよね~……」


意味がわからず首を傾げた。


「じゃあ、犯人は加藤以外ってことになるわねぇ」


「え、どういうことですか?」


メンバーが理解を示している中、俺だけが理解に追いついていけない状況に焦って聞いた。


「ソフィアは霊能力者だからな。対象の瞳を見れば、その人にどういった霊が取り憑いているかが視えるんだ」


「因みに殺人犯には、被害者の亡霊が首に絡みついてたり、背中にしがみ付いてたりするんだよね」



課長、そんないい笑顔で言わないで下さい。

滅茶苦茶こわいです。



「ソフィアさん、映像送った見てくださイ#/$€%」


「オッケー!」


ソフィアさんが席に着き机上のパソコンを立ち上げ、俺を含めた三人がソフィアさんの背後に立った。


椿先輩からのメールボックスを開ける。






「ギヤアァアァァァァアーーーーーー‼︎」






というソフィアさんの断末魔にも似た叫び声とともに椅子がひっくり返り、背後にいた俺たちをも巻き込んでドミノ状に倒れた。


「イタタ、もお~何してんのよぉ」


「イッ……だ、大丈夫ですか?」


ソフィアさんは人間クッションのおかげで大丈夫そうだったが、課長と士郎さんは痛みで悶絶している。


「治ったばかりのギックリ腰がぁ……」


「………コブが」


士郎さんは、床に頭を強く打ちつけたらしい。


「なぁに? 何も映ってないじゃない」


歩さんは映像を観てそう言ったが、本当に叫び声を上げるようなものは映っていない。

そこに映っていたのは、仕事をする服部和毅のリアルタイム映像だった。


「クリックしていきなりご対面だとは思わなかったのよ!」





泣きそうな大きな声でソフィアが続ける。






「血塗れになった服部恵子のドアップな顔面と!」




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