表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/185

47/土

お久しぶりです

見苦しい言い訳おゆるひくだはい…

前回分でストックが尽きてたこともあるのですが、とあるゲームがですね…


ヒィッ!!!!


こ、今後はコンスタントに投稿できるように頑張るので許してください!!


ということなので、ゆるしてつかぁさいm(_ _)m


不安だ…


何が不安って、明日からの若葉の特訓もそうだが、そこに王女様二人が参加することになったのが何よりも不安だ。


じゃあ断ればよかったじゃないかって?



「昔のRPGのイベントNPCみたいになりやがって…」



そもそもの会話の流れが、俺の回答を“はい”か“YES”の二択を迫ってくるし、そこで断ればイベントが進まない会話の無限ループだ。


極め付けには。



「新たなる世界樹は芽吹くその時を、今か今かと待ち侘びています。そもそも、見習いの域を脱していないレンテだけで、初心者の支援が務まるのですか?」


「ぐぬっ…」



脳筋のクセに、的確に痛いところを突いてきやがってからに。


それに何より、なんとなく意味はわかるけどメチャクチャ気になる言葉に織り交ぜて、微妙に煽ってくるのも良い性格してるよな!


つい押し黙ってしまって、その流れのままあれよあれよと若葉の特訓に初日だけ参加するのを認めてしまったのだ。


だがしかし!パーティを組むことまでは認めてないので、まだ救いはあるはずだ!


あ、ちなみにだが、“見習い”というのは、LV.20に達していない人のことを言うらしい。


闘技大会後のアプデで追加されたらしいレベルキャップと、それに伴って追加された職業システムに関係した呼び方なんだろう。


LV.20で職業に就けるらしいからな。



「さて、嫌なことは明日の俺に丸めてポイっ、しといて。今日一日フリーなんだし、どうしようかな」



若葉をグレンに同行できるくらいまで育て上げるミッションは、いつ終わりを迎えるのか分からないのだ。


そもそもグレンは攻略組なわけで、その実力は闘技大会の本戦に出場していることからも折り紙付きである。


そこに並ぶとはいかなくても、同行しても足を引っ張らない程度には育てないと、俺の秘密が危険で危ない…


大体、攻略組どころか、アプデ前のレベルキャップにすら届いてなかった俺に、今も成長中であろうグレンたちの域まで、他のプレイヤーを育てろなんて土台無理なわけで。



「はぁ…ヤメだ、ヤメ。明日に向けて少しでも楽になるようにレベリングでもしとこうかとか思ったけど、どこか心を落ち着けるような場所に行こう…」



そうだな、自然に囲まれた場所がいい。


正直、空気が美味しいとかはよく分からんけど、周りに雑音のない神秘的な場所…は流石にないか。


自然…、始まりの街の東のフィールドの森に行くか。


ちょうどいい自然なんて他に知らないし、あそこならドルクスの断崖に続いて未だに突破されてない高難易度フィールドなのは、周知の事実だ。


他のフィールドよりはプレイヤーも少ないだろう。


まあ、その代わりに危険なわけだが、もし死に戻りしても今日まではソロだ。あまり気にすることもないな。


そうと決まれば善は急げ!目指せ、【プリムス大森林】!






到着!


未だ攻略の目処が立っていないこのプリムス大森林だが、プレイヤーが少なかった理由は二つある。


一つは言わずと知れた高難易度フィールドだから。


奥の方に進むと徐々に傾斜になっており、その先は標高の高い山々に阻まれているらしいのだが、森の中でさえ前回のレベルキャップであるLV.20以上のモンスターが蔓延っているようだ。


その先の山岳部はLV.40越えだというから、レベルキャップが解放された今でも、高難易度には変わりないだろう。


まあ、レベルキャップが解放されたことで、適正難易度には近づいているだろうから、ちらほらプレイヤーを見かけることもあるかもしれないな。


それでも、わざわざ他方面の攻略を辞めてまでこっちに来るかは分からないが。


他の地形と比べて森は探索しづらいしな。


そして二つ目の理由だが、そもそも森の手前側は綺麗に手入れされており、モンスターが生息してないのだ。


奥まで行くとかなり深い森になっているそうだが、プリムスから王都までの範囲で、大森林と呼べるような森はここ以外になく、ここら一帯の林業はここで賄っているというのが理由だった。


つまり、奥はともかく、森の浅い部分はプレイヤーが足を運ぶ意味の薄いフィールドだということだ。


今日の目的は街の喧騒を忘れて自然でのんびりなわけだし、最適な場所だと言えた。



「すぅ…、冷んやりしてて気持ちいいな」



これが大自然!しんぴぱわーがびんびんだぜ!


冗談はともかく、多少手入れされてようとも、我が現代っ子魂が安らぎを感じるのに十分な自然エネルギーがあるな!



「えーっと、たしかこのまま道沿いで」



以前図書館でスクロール関連の調べ物をしてた際、インクの調合のために読んだ本に載っていた薬草などを採取しつつ思う。


こういう採取物は冒険者ギルドでクエストを受けて、その成果物を持っていくことで報酬を受け取る、というのがプレイヤーの一般的な資金稼ぎの一つだ。


冒険者ギルドで売り払うより、プレイヤーと直接取引した方が若干お得だったりすることもあるが、トラブルの種にもなるので、信頼できる生産職がいない限り、手間賃も考えて冒険者ギルドで済ませるプレイヤーが多い。


何が言いたいかというとだな。



「俺ってまだ冒険者じゃないんだよな」



多方面で、冒険者だと名乗っているのだが、冒険者ギルドに足を踏み入れたのは、初日にグレンと顔合わせしたあの一回だけである。


いや、待ってくれ。俺にも言い分がある。


なんというかこのMLというゲーム、冒険者にならなくても不自由しないんだよ。


今思えば歯車が狂い始めたのは、あの一本の鉄の剣からなのだろう。


後から聞いた話では、あの鉄の剣は初回特典だったらしい。


あのイベントを起こした全プレイヤー中、一人目だったから貰えた報酬らしく、二人目以降はブロンズソードが貰えるそうだ。


ともかく、あの鉄の剣をグレンがβ特典で持ち越していた大金で買い取ってくれ、そのお陰で序盤の金策に困ることもなく、哀しみのう○こ事件で特殊ルートに突入、棚ぼたで手に入れた樹魔術があったからこそコラムに載っていた派生魔術を信じることができ、有り余る資金にものを言わせて派生先を暴けてしまった。


正直、あそこで派生属性を発見していなければ、あそこでグレンがセシリアさんを連れてこなければ、どこかで冒険者に登録せざるを得ない状況になっていたはずだ。


いや、別に冒険者になりたくないわけではないんだが。


町をスルーパスするのに冒険者登録が必要ということもなく、資金稼ぎも雑貨屋えびすで取引できる以上、必要に迫られないんだよな。


ただ、今後もそうとは限らない。



「明日、若葉と合流したら流石に冒険者登録させることになるだろうし、なんで俺は冒険者じゃないんだってことになるよな」



それに何より、最近ちらほら聞こえてくるようになったらしいセントルム王国以外の国についてもだ。


ユズ曰く、国境を跨ぐには身分証が必要になるとか。


MLで一番簡単な身分証が冒険者登録らしく、今後先に進むために必要になってくるだろう。



「セレスティア殿下の妖精の国だって気になるし、きっとエルフの国っぽいから一度は行ってみたい!」



良い機会だし、そろそろ冒険者登録しとくか。


なんてことを考えていると、目印を発見。


さっきこの大森林に向かう前に寄った酒場アーテルで、ちょっとした情報を買ってきたのだ。


お値段なんと5000G!リーズナブル!多分な。


道沿いに等間隔で埋め込まれている石杭のようなものがあるのだが、これは結界石というらしい。


グレディと王都間の街道に張ってあった結界もこれによるものだ。


詳しい仕組みは分からないが、これには空色の魔石が組み込まれているのだが、この左沿いの二箇所だけ白の魔石も組み込まれていた。


この他と違う結界石の間を通ればいいって話だったが…



「おっ、あったあった。はぁ、なるほどな、光の魔石を組み込むことで隠蔽してるのか」



さっきまでは見当たらなかった左に逸れていく道が、空間と光の魔石が組み込まれた結界石の間を通った時だけ見える仕組みのようだ。


二つの結界石の間を通らず本道から出て、脇道があるであろう場所を横切ってみても、視覚的には道は見当たらない。


何のために隠されているのかはわからないが、なかなかの徹底ぶりだ。



「光の魔石で道を隠してるってことは、光魔術にはインビジブル的な魔術があるのかも…」



取り敢えず、隠された道を進むか。


いざ、最後の平穏の地へ!


誤字脱字報告ありがとうございます!

自分だけだと気づかないところって割とあるものですね(•ᴗ•; )


感想はまだお返事できてないですが、しっかり読んでます!

励みになってますし、拙作に至らぬ点があれば、どしどしお待ちしております!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 久しぶりだね [一言] 原神だな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ