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猫《キャット》と呼ばれた男 【書籍化】  作者: れもん
第23章 倉庫棟の調査

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184 ステータスカード


「あの装置の調査作業が大体終わったよ。これが僕のステータスカード」


 マートが政務館でのんびりしていると、海辺の家から戻ってきたニーナが、ステータスカードを見せてきた。マートは自分のステータスカードと見比べてみる

 

*************************************

名前:ニーナ

種族:-----

--------------------------------------

スキル

 戦闘:片手剣 ★★★

    短剣  ★☆☆

    格闘  ★★★★★

    投擲  ★☆

    弓術  ★★★★

 精霊:    ★★★★☆

 神聖:    ★☆

 真理:    ★

 運動:斥候  ★★★★★☆

    体術  ★★★★☆

 生活:調理  ★★

    音楽  ★★

    動植物 ★★

 魔獣:飛行  ★★★★

    毒針  ★★★★☆☆

    爪牙  ★★★

    鋭敏感覚★★★★

    呪術  ★★★★★☆

    肉体強化★★★☆

    死霊術 ★★★☆

魔法

 呪術:痛覚  ★★

    毒   ★★☆

    幻覚  ★★☆

   生命力吸収★☆☆

    呪い  ★☆☆

   感情操作 ★★☆

    即死  ★★☆

    変身  ★★☆

   記憶奪取 ★★☆

 神聖:治療  ★★

    防護  ★★

    祝福  ★☆

    治癒  ★☆

    解毒  ★☆

 真理:光   ★

    魔法の矢★ 

    魔法感知★ 

    洗浄  ★ 

 死霊:生成【ゾンビ】  3428

      【レイス】  32

      【マンティコア・ゾンビ】 3

      【オークウォーリヤー・ゾンビ】 38

      【オーガナイト・ゾンビ】 76

    操作  ★☆☆

 精霊契約

  樹の精霊 アニータ

*************************************  


*************************************

名前:マート

種族:人間

所属ギルド

 冒険者ギルド リリーの街 ランクB

戦闘力評価

 訓練所初段


※以下非表示

--------------------------------------

前世記憶:デイモスマンティコア

     顕現中

スキル

 戦闘:片手剣 ★★★★

    短剣  ★☆☆☆

    格闘  ★★★★

    投擲  ★☆☆

    弓術  ★★★★★

 精霊:    ★★★★☆☆

 運動:斥候  ★★★★★

    体術  ★★★★

 生活:調理  ★★☆

    音楽  ★★★

    動植物 ★★★

 魔獣:飛行  ★★

    毒針  ★★★

    爪牙  ★★

    鋭敏感覚★★★

    呪術  ★★★

    肉体強化★★

    死霊術 ★★★☆

魔法

 呪術:痛覚  ★★

    毒   ★★☆

    幻覚  ★★☆

   生命力吸収★☆☆

    呪い  ★☆☆

 死霊:生成【スケルトン】6

      【ゾンビ】  6

      【ゴースト】 1

      【レイス】  1

    操作  ★☆☆

 精霊契約

  泉の精霊 ウェイヴィ

  炎の精霊 ヴレイズ

*************************************   

 


「へぇ、片手剣3、弓術は4、精霊は5、調理や音楽2 このあたりは俺より1つ小さいっていうのが多いな」


「そうだね。魔獣スキルや格闘、斥候、体術は僕の方が高いけど、マートの方が高いのは全部1つ違いだね」


「もしかしたら、俺から影響を受けてるのかもしれねぇな。神聖は姐さんから引き継いだんだろう。今度、アレクシアに真理魔法の素質があるのか聞いてみるか。ステータスカードを作ってみたってことは、あの機械はやっぱりステータスカードを作る魔道装置だったってことで確定か?」


「ああ、うん。とはいっても、調べてくれたのはバーナードとローラなの」


 バーナードとローラというのは、魔龍同盟を脱退して、今は海辺の家にいる12人のメンバーだ。


「今は失われているけど、鑑定っていう呪文が有るみたいなんだよ。その呪文は相手の了承がないとダメなんだけど、どういう技能を持っているのかとかを調べることができるらしい。でも、単純にその結果を羅列するだけだと、カードの表示はごちゃごちゃしちゃうから、呪文の結果を元にどういう風に表記するのかをきちんと定義した魔道具がステータスカードってことみたい。ただ、その表記の仕方っていうのが、いろいろあるみたいなんだよね。それを試行錯誤してたのがあの装置ってことみたい。あの装置は、試作品みたいで、あの装置でつくったステータスカードと、冒険者ギルドで手に入れることのできるステータスカードとでは、詳しく調べるといくつか違う点があるんだ。細かい点が多いんだけど、一つだけ大きな違いがあってね」


「へぇ、それでこんなに時間をかけてたのか」


「うん、そうなんだよ。この間、廃墟でみつかった魔道具がいくつかあったろ?」


 ニーナはそう言って、自分のマジックバッグになっているベルトポーチからいくつかの魔道具を取り出した。


「光の魔道具が2個、これは姐さんが持ってるのと同じ。そして、虫除けの魔道具が3個、冷暖房の魔道具が5個、治癒魔法の使えるワンド4本、魔法の矢が使えるワンドが7本、解錠の呪文が使えるワンドが1本、ここまでは便利で高価だけど、まったくない訳じゃない。珍しいのは長距離通信用の魔道具さ。なのにこれが3つもあった」


「ああ、そうだな。ライラ姫からもらった時も王城の宝物庫から出してきたと言ってたもんな」


「これも、バーナードとローラからの受け売りだけど、念話とかは距離が限られているのが普通らしいよ。遠距離で効果があるのは、転移呪文と、転移の魔道具、そしてこの長距離通信用の魔道具の2種類だけだ。追跡の魔道具についても、有効範囲が10キロほどしかないんだってさ」


「へぇ、そうなんだ。でも、それとステータスカードに何のかかわりが?」


「今、冒険者ギルドで入手できるステータスカードと、この間の研究施設で見つかったステータスカードの違いが何かがずっとわからなくてね。それで、僕もずっと使うのを躊躇してたんだけど、それが、長距離通信用の魔道具と同じ機能だっていうのがわかったのさ。冒険者ギルドで入手できるステータスカードは、どこかに判定した結果を送っているんだってさ」


「ほほう、結果を調べてどうするんだ?」


「それはわからないよ。ちなみに、このあいだジュディが来た時にローラが聞いてみたんだよ。長距離通信用の魔道具は珍しいのですかってね。すると、ジュディが教えてくれたんだ。見つかるのは見つかるんだけど、使えるのはほとんどないんだって。案の定、あの3つも使えなかった」


「ちっ、そうなのか」


「でもね、送信しているってわかってから、いろいろ見直してみたら、送信している先っていうのを指定している箇所がみつかったんだってさ。それはたぶん場所の座標みたいなものを指しているだろうって事なんだ。そして、転移の魔道具もおなじように場所を指しているような箇所があるところまでは突き止めたんだ。つまり長距離で影響を及ぼすような魔法、魔道具の場合、特定の場所を指定することによって効果を発生させている」


「難しくてよくわからねぇよ」


「んー、簡単に言うと、転移については、北から何キロ、東から何キロ、海面から何キロとかの位置を転移先として指定してるってことなんじゃないかな。長距離通信については、北から何キロ、東から何キロ、海面から何キロとかの位置にある何かと通信しているってことみたい。そして、冒険者ギルドで入手できるステータスカードも、長距離通信をしてるってこと」


「その何かが中継してるってことか。ということは、みつかった3つも俺が持ってるのが通信している中継場所を調べて、そこと通信するようにすれば使えるようになるんじゃねぇのか」


「たぶんね。でも、それだと、通信内容はライラ姫の持ってるものも含めて5台で共有することになるんじゃないかなっていうのが、バーナードの推測」


「あー、そういう事になるのか。しかし、ステータスカードの情報が漏れてるっていうのは気になるな。その何かっていうのは、場所はわかるのか?」


「はっきりとは判らないよ。でも、マートが知っている転移用の魔道具や転移装置を解析した結果でいうと、中央転移公共地点に近いかなっていうことらしい」


「あの、森の中か。なぁ、そこまで判ってるんだったら、転移用の魔道具って作れるんじゃね?」


「さぁ、どうなのかなぁ。回路を描く線が0.5ミリ違うだけで効果が違うとか言ってたから、読むのは出来ても、作るのは難しいんじゃない?ウルフガング教授とかに協力してもらえれば出来るかもしれないね。でも、彼にこの話を教えるのはちょっと嫌かな」


「わかった。とりあえず中央転移公共地点の近くにステータスカードの情報を集めている魔道装置と、長距離通信用の魔道具の中継をする魔道装置の2つがあるってことなんだな」


「たぶんね」


「しかし、あのあたりはついこの間調べてみたが、何もなかったぜ?」


「そうだよね。でも、機能しているってことは、何かが有るはずなんだ。もっかい調べに行こうよ」


「ああ、わかった。長距離通信用の魔道具が使えたら便利だもんな」


読んで頂いてありがとうございます。


今回はいろいろな設定の説明回でした。長距離通信は、中継サーバーがあるというのと、サーバー通信や転移にはパソコンでいうIPアドレスの代わりに位置情報(緯度経度みたいなもの?)を利用しているというところの説明になっています。地震とかがあってプレートがずれると、一斉に使えなくなるのかもしれません。


ちなみに、マートの顕現解除状態でのステータスは高い方の値をとって(ニーナの数値を優先した場合はカッコつきで表記して)以下の通りになります。


*************************************

名前:マート

種族:人間

所属ギルド

 冒険者ギルド リリーの街 ランクB

戦闘力評価

 訓練所初段


※以下非表示

--------------------------------------

前世記憶:デイモスマンティコア

     顕現可能:人間体

スキル

 戦闘:片手剣 ★★★★

    短剣  ★☆☆☆

    格闘  ★★★★(★)

    投擲  ★☆☆

    弓術  ★★★★★

 精霊:    ★★★★☆☆

(神聖:    ★☆)

(真理:    ★)

 運動:斥候  ★★★★★(☆)

    体術  ★★★★(☆)

 生活:調理  ★★☆

    音楽  ★★★

    動植物 ★★★

 魔獣:飛行  ★★(★★)

    毒針  ★★★(★☆☆)

    爪牙  ★★(★)

    鋭敏感覚★★★(★)

    呪術  ★★★(★★☆)

    肉体強化★★(★☆)

    死霊術 ★★★☆

魔法

 呪術:痛覚  ★★

    毒   ★★☆

    幻覚  ★★☆

   生命力吸収★☆☆

    呪い  ★☆☆

  (感情操作 ★★☆)

  ( 即死  ★★☆)

  ( 変身  ★★☆)

  (記憶奪取 ★★☆)

(神聖:治療  ★★)

  ( 防護  ★★)

  ( 祝福  ★☆)

  ( 治癒  ★☆)

  ( 解毒  ★☆)

(真理:光   ★)

  ( 魔法の矢★)

  ( 魔法感知★)

  ( 洗浄  ★)

 死霊:生成【スケルトン】6

      【ゾンビ】  6

      【ゴースト】 1

      【レイス】  1

   ※ニーナ

     ((【ゾンビ】  3428))

     ((【レイス】  32))

     ((【マンティコア・ゾンビ】 3))

     ((【オークウォーリヤ・ゾンビ】 38))

     ((【オーガナイト・ゾンビ】 76))

    操作  ★☆☆

 精霊契約

  泉の精霊 ウェイヴィ

  炎の精霊 ヴレイズ

 ※ニーナ

  樹の精霊 アニータ

*************************************   



次は新章の予定です。


誤字訂正ありがとうございます。いつも助かっています。

評価ポイント、感想などもいただけるとうれしいです。よろしくお願いします。


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― 新着の感想 ―
[良い点] そういやステータスありましたね。忘れてました
[一言] なんかニーナが強すぎるな……スキルの素質がマートの素質以上になるのが違和感がある。特に魔獣系統?
感想一覧
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