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しるし3(詩集)

縞々の月

作者: さゆみ
掲載日:2016/08/23




月が綺麗だ


灰色の雲に覆われて

澄むことなく濁ってしまった

月が綺麗だ


肩を落として

小刻みに震えて

小さく脆く丸まってしまった

そんな君が綺麗だ


雨と雨の狭間の

なまあたたかい風

不安ばかり撒き散らす

憂うつな木の葉張り付く夜道

前にも後ろにも帰れない

行き着く果てをただ

ただ、君は流されている


孤独を愛して

孤独に見放されて

寂しさを慕ってみれば

寂しさを掴むことができなくて

安らぎの場所を知らない、求めない


正しさを自ら固定したのなら

優しさはクレーターに(うずくま)

雲に巻き付かれてしまった

君は綺麗だ

輝くことばかりが美しいなんて限らない

黒雲に消し去られていった


月が綺麗だ









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― 新着の感想 ―
[良い点] ∀・)固定概念に囚われない感じがいいですね。かつ、のめりこんでいく感じもまた綺麗な哀愁を誘います。 [一言] ∀・)少ない言葉でもイメージが膨らむ作品ですね。
[一言] クールだね (>ω<*) 完璧な月じゃなく、雲に邪魔されてシマシマになってるとこが良い。月ってたぶん太陽に嫉妬してるよネ。だって満月が煌々と輝いても、ぜったい太陽のギラギラには勝てないもん。…
[一言] こんばんは。拝読しました。 静かな時間の中に流れる優しさを感じました。 大きく包み込むような素敵な作品ですね。 うっとりしました。
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