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聖戦×戦神×軍神……4

 補給部隊の全員がフェルドルム大樹海の内部に両足を着けたと同時に鋭い視線が向けられる。


 殺気と警戒心が混ざったような視線にペリグロッソは即座に身構える。

 獣帝軍が動き出した瞬間、足元を目掛けて無数の弓矢が放たれる。


 地面に矢が突き刺さった瞬間、キャトルフが声を上げる。


「騒ぐな! ペリグロッソ、絶対に勝手な行動を取らないように部下達を見張っててくれ、揉めたら命がないぞ」


 キャトルフは一歩前に出ると、ペリグロッソ達が理解できない言葉で会話を開始する。


 ある程度の会話が繰り返されると次に理解できる言葉が相手側から返される。


「話は理解した……長に取り次ごう……」


「感謝する。エルイの加護に……」

「エルイの加護に」


 緊張に包まれていたキャトルフの表情が和らぎ、その事実に皆が安堵の表情を浮かべた。


 そして、補給部隊の前に姿を現したのは茶色い肌のエルフであった。


「エルフ族なのか?」


 ペリグロッソは慌てて質問をする。


「私達はエルフじゃない。エルイの民だ!」


 顔や雰囲気は似ているが、“エルイ”と“エルフ”は全くの別種族である。


 エルイの民は人間と変わらぬ寿命しかない、高い順応性がありながら、フェルドルム大樹海を護る為のみに人生を捧げる大樹海の守り人である。


 キャトルフ達は案内されるままに、フェルドルム大樹海の中心部に案内されて行く。

 樹木が鬱蒼と生い茂り、虫や動物達が平和に暮らす世界が出来上がっていた。


 豊かな実りと、自然の恩恵を受けるその場所が立ち入り禁止区域になっている理由を皆は自然と理解する。


 樹海の中心に聳えたった巨大な樹木、エルイの民はその樹木の一部分に手を(かざ)す。


 樹木がまるで生き物のように根を動かすと、階段が姿を現す。


「さあ、エルイの郷に案内しましょう。長も御待ちです」


 補給部隊はエルイの民に案内されるままにエルイの郷へと足を踏み入れるのだった。

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