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獣帝国ガルシャナ×国王テイル×王の決断……5

 新リアナ王国軍は反旗を翻す残党勢力の討伐の為、【新リアナ王国】と【獣帝国ガルシャナ】の二国から1つの部隊を作り出す。


 それこそが【黒猫の団】であった。初期メンバーには、テイル軍のメンバーとペリグロッソ軍のメンバーから構成される。


 その初期メンバーには回復師スラド=ゲルダ、後方支援部隊のモルガ=グレイヴも騎士として参加していた。


 両国の国境の間に新たな町を造る事となる。

 戦場となったその場所には、無数の魔石(アーティファクト)が発動状態で地中に秘密裏(ひみつり)に埋められる事となり、【獣帝国ガルシャナ】と【リアナ王国】の国境は霧で包まれる。


 霧の先に両国が存在し、中間には互いの信頼する人員で構成された黒猫の団が生まれたのだ。


 ──五十年後、現在。


「と、これが黒猫の団と【獣帝国ガルシャナ】の繋がりだ。当時は国民への配慮があり、敗北は伝えられてないがな」


 キャトルフは質問を口にした少年に対して、そう語る。


 事実を知らずにいた村人達は、唖然としていた。


 二国間戦争は、互いに決着がつかぬまま、停戦状態だと信じていたからである。


 しかし、村人達はその話を疑おうとはしなかった。

 二代前の国王は戦争を好み、軍の拡大の為に多くの若者を徴兵(ちょうへい)していた。

 しかし、前国王であるテイルは徴兵制度を廃止する。


 今まで、人手が足りていなかった地域には人員を派遣し、更に税金を下げる代わりに蓄えの少ない地域と多すぎる地域で食糧が平均になるように調整を行う新たな国の形を築いていったのである。


 現在の新国家【グレストロ】は、まさに悪しき時代のリアナ王国その物となっていた。


 そんな会話が終わり、しばらくすると夕暮れを迎える。


 真夜中の野宿になれぬコルト村の村人達は若干の不安を感じながらも、黒猫の団と共に野宿の準備をしていく。


 アルガノとシシリアが夕食の調達に向かい。

 風薙とメル=カートルの二名が夕食を担当する。


 アルガノ、シシリアの二名が獲物を手に戻ると既に野菜のスープが完成しており、調達した獲物である鳥と兎は解体され、焼きものへと調理されていく。


 不安を感じていた村人達には、料理とメルの酒が渡され、子供達にも木苺のジュースが振る舞われる。


 明るく灯された焚火と子供達の無邪気に微笑むとキャトルフ達も、それにつられて、陽気に歌いだす。


 村を捨て、逃げるように新天地を目指すコルト村の村人達はその晩を笑って過ごす事になる。


 夜明けと同時に見張りをしていたグリムとセラが馬車に入り、睡眠を取る。


 一同は薄明かりに照らされた大空の下、朝食を済ませると、昨日までの不安に包まれた村人達の表情は嘘のように無く、皆が希望を信じ、真っ直ぐに第五の関所──【シスイ】へ向けて歩き出す覚悟を改めて口にした。


 黒猫の団とコルト村の村人達は、それから二晩を掛けて第五の関所である【シスイ】まで移動した。


 【シスイ】に近づく前にメル=カートルは有りったけのマスクを村人に配り、足りない者達は一度、安全な場所に待機する事となった。


 現状が把握出来ない為、マスク無しで【シスイ】に入る事を危惧した結果、メル、キャトルフ、アルガノ、グリムが

最初に関所を村人と越える事となり、安全地帯に入り次第、マスクを回収し、第二陣に渡すと言う事に決まる。

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