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炎の大地×冷血なる一族×光の道……3

 風薙は作戦を皆に伝えると同時に、アルガノを作戦から外す事を伝えた。


「なんで、ボクは戦うよ!」


 殺気に満ちた視線を風薙へと向け得物を握るアルガノ。


 しかし、風薙は意見を変える事はなかった。


「よく聞けって、アルガノには、カルミナと、そこのチビちゃんの護衛を任せたい。今回は相手が厄介なんだ。確実に護れる人材に任せたいんだよ! 団長の家族と護ろうとした村人をアルガノ以外に任せられないんだ」


 真剣な表情で確りと言葉にされる意図、アルガノは“自分にしか任せられない”と言う言葉に渋渋(しぶしぶ)うなずき、護衛を受け入れた。


 そこから、他の団員に作戦が伝えられる。


 敵となる小隊は村に潜伏していた者も含めて30人程度であり、指揮する人物はグラウド=アルトゥトである。


 通常の小隊ならば、敵として見るには余りに非力であったが、今回の敵はリアナ王国軍の中佐率いる特務隊である事実を踏まえ陣形が伝えられる。


 最初の通過地点となる高台への入り口にはグリムとシシリアが配置される。


 全ての敵がポイントを通過したと同時に入り口を塞ぎ、背後からの奇襲を掛ける。


 中間地点には【黒猫の団】物資調達商人、メル=カートルと【黒猫の団】獣戦士特攻隊、副隊長、セラ=シェルムが配備される。


 後方からの襲撃が開始された後、先頭が中間地点を駆け抜け、中間の敵が見えたと同時に奇襲を掛ける。


 最終地点では、風薙、モディカ、キャトルフの三名が待ち構え、敵大将であるグラウド=アルトゥトを捕らえると言うのが作戦である。

 そして、アルガノが作戦から外された本当の理由は、アルベルム=キャトルフを狙う相手を生かして捕らえる事が困難であると風薙が判断したからであった。


 高台の丘を目指し、真っ暗闇の道を三十騎程の騎馬が乱暴に土煙をあげながら、突き進んでいく。


 そして、最初の通過地点を全ての馬が通り抜けた瞬間、シシリアがグリムに合図を出す。


 その瞬間、腐肉(ふにく)の壁が円を作り出すように後方と中間の部隊を切り離す。


 グリムは魔石(アーティファクト)の力を使い、潰れた死体(あわれなミンチ)を広範囲で地面を出入り口として、召喚したのであった。


「さあッ! 新しいコレクションを増やすっス!」


 暴走寸前のグリムを必死に止めるマスク姿のシシリアの姿があり、辺り一面に腐臭の香りが広がっていく。


 広報が突如、腐肉の壁に包まれ、姿が見えなくなるも、止まる事なく、進むアルトゥトと部下達、アルトゥト特務隊──残り22名。

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