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最古の歴史×二人の支配者×滅びし者……5

 世界は天界神のゲーム盤となり、長く続く戦いを天界神達は娯楽として楽しんだのだ。


 そして、現実に呼び戻されたキャトルフ達は怒りを露にする。


「アストゥトッ! お前が天界神だかなんだか知らないがッ! 好き勝手しやがって……絶対に赦さねぇッ!」


 アストゥトはキャトルフの怒りを露にする瞳を見ると軽く頷いて見せる。


「否定の王よ、そう言う事はもう少し、相手を追い込んでから言うものですよ」


 紅の女王の背中に移動するアストゥト。


「私はまだ、負ける訳にはいかないんですよ。互いにあとがない戦いだからこそ、勝利したいじゃないですか、わかりますかね?」


 紅の女王ライムの(あご)に手を当て、まるで物でも扱うように口を動かさせるアストゥト。


 幼いライムの瞳からは真っ赤な涙が流れだし、感情が戻ったのか瞳には確りと意思が戻ったように色が戻っている。


「キャ……キャト、ルフ……ごめん……なさい」


 そこにはただ幼いだけの少女の謝罪が存在していた。


「嗚呼、まったく……せっかく、いい雰囲気だったのに……感情が解き放たれましたか……まあ、上から塗り潰しますか……」


 そう語るアストゥトにキャトルフが苛立ちながら質問を口にする。


「いつからだ……いつからライム女王を操っていた……答えろ、アストゥトッ!」


「そうですね……途中、途中、記憶の改竄をしましたので……例えば、アルベルム一族を全滅させようとした際には、操らせて貰ったりもしましたし? 最近は第二の関所辺りですか……」


 ニヤリと笑うアストゥト。


「まあ、細かいことは気にしないで、最後の戦いを楽しみましょう……単純ですよ。女王を殺すか、殺されるか……実に楽しいじゃないか! さあ、すべての始まりと終わりの瞬間を今、作り出しましょう!」


 その瞬間、キャトルフの表情が一変する。


 鬼のように怒った表情、同時に抜かれた刃、それは戦闘の意思を明らかにするに申し分ないものであった。


 次の瞬間、アストゥトはキャトルフを甘く考えていた事実を気づかされる。


 キャトルフの放った刃が女王ライムではなく、アストゥトに向けられたからだ。


 当然、ダメージのような物は与えられない。しかし、その一撃は確実に女王ライムとアストゥトを引き離す個とに成功したのだ。


 その瞬間、アルガノ、カルミナ、セラ、メルが一斉に女王ライムに襲い掛かりる。


 メルは女王ライムの手を自身の魔石(アーティファクト)である収納空間に差し込むと空間を凍結させる。


 率いれる事も引き抜く事も出来ない女王ライムの体を全員で押さえに掛かる。


「咄嗟に避けたか、人間として、地上に居すぎたんじゃないか、アストゥト? お陰で、ライム女王の体を拘束出来たぜ」


 予想外の奇襲にアストゥトの表情が怒りに満ち溢れるとキャトルフは笑い返し、刃をアストゥトに向ける。


「終わりにするんだろ? それに、終わりを始めるなら、先ずは天界神であるお前からだ……アストゥト!」


「生意気を口にするなッ! 人間風情がッ!」


 アストゥトの怒りに満ちた声がこだまする。

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