表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/183

疑心暗鬼×信じる心×奪われた信頼……1

 進軍を三日前に控えた新王帝連合、その間に、アバン王国軍、マカルデア帝国軍が合流を果たし、勢力を拡大する。


 何より、大きな戦闘アップとなったのは、第三の関所【ラタナ】要塞からエルイの長であるシュゲンとエルイの戦士が合流した事実であった。


 風薙はアバン王国、マカルデア帝国から逃げてきたグレストロ軍を駆逐後に【ラタナ要塞】に向かい、シュゲンに合流を呼び掛けていたのだ。


 新王帝連合は【バルメルム大陸】最大の連合となっていた。


 第一の関所である研究都市【スレトア】


 現新国家グレストロ(旧リアナ王国)


 残り二つの目的地を制圧するには申し分ない戦力が集結していた。


 そんな最中、グレストロの動きを監視していた密偵から急ぎの報告が届けられる。


 新国家グレストロは国民を第一の関所【スレトア】に移動させたと言う内容であった。


 研究都市【スレトア】──音楽と研究の街として栄え、本来であればリアナ王国王都【エルドルメ】に続き攻略の難しい位置に作られている。

 攻城戦を想定した高台の都市であり、防壁は他の関所よりも高く作られている。


 他の関所との大きな違いはマカルデア帝国からの技術提供により、防壁の上部に十八の砲台が設置されている事である。

 魔石(アーティファクト)を使わずして、火薬を用いた防衛に特化した作りであり、魔石(アーティファクト)対策に作られた壁は分厚く、遠距離魔石(アーティファクト)攻撃も受け付けない造りになっている。


 新王帝連合では、第一の関所【スレトア】が最大の鬼門となるであろうと予想していた。


 そんな最中、リアナ王国、女王ライムは第一の関所の正面と地下に繋がる水路から別動隊を送り込む事を提案する。


 地下水路の内部は待ち伏せが出来ないような造りになっている。更に市街地まで進める事実を皆に伝えた。


 水路の内部を確認する為に斥候隊が編成される事となり、リアナ王国側からリアナ王国、特務隊隊長──グラウド=アストゥトが編成と指揮が任される事となる。


 この決定に対しては意見が別れたが、リアナ王国側からすれば、自国の水路の内部を深く知られたくないと言う考えと、自身の部下だけで何とかしたいと言う考えがあったからだ。


 作戦は【ガドロヌ】の際と同様に人質であろう、民の救出と【スレトア】の制圧、更にグレストロ軍の完全な駆逐となった。


 正面からは黒猫の団とリアナ王国軍が動く。


 右舷(うげん)からは獣帝国ガルシャナとエルイの民が攻めることになる。


 反対左舷(さげん)からはアバン王国とマカルデア帝国の二国兵団が攻める事となる。


 大小はあれど、六つの勢力が一つの都市に向かい戦闘を仕掛ける……そんな恐ろしい図式が其処に存在していた。


 そんな最中、アストゥトの部下から報告が告げられる。


「ライム女王陛下、報告致します……我々、アストゥト特務隊は水路にて全滅となりました。残念ですが、敵に此方の動きを知られている可能性があります」

 

 一つの報告は多くの疑問を皆に与え、波紋(はもん)が瞬く間に広がるように皆を疑心暗鬼へと誘い始める。


 新たな戦力が加わった直後の事であり、アバン王国とマカルデア帝国側にも疑いの目が向けられる。


 大きい連合になったからこそ、小さな亀裂が致命傷になることも有り得る。


 皆が広場に集められ、更に集まれない者達も建物やその付近から話を始める女王ライムの姿に注目していた。


「皆、落ち着かぬか! 味方を疑い、自滅する事になれば、今までの戦いが無意味になるであろう……私は……リアナ王国、四十一代国王(女王)。ダンベルム=リアナ=ライムは誰も疑いません」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ