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詩集「てのひら暦」

石英の墨【詩】

掲載日:2021/11/23

つららの先端からしたたる水を

金剛のすずりにあつめ

石英をすってできた墨で

したためた言葉は

透明で

あまりにも純粋すぎるから

ひとに伝わらないのだそうだ


けれどもそこに紫外線をあてると

ぼうっと文字が浮かびあがるらしい


かつてのきみがくれた手紙は

きっとそういうたぐいのもので

それなりに年をかさね

紫外線ライトを得たいま

やっと文字が見えるようになった


あのころぼくに向けてくれた

青みがかったようなまなこが

たとえ黄ばんでいたとしても

きみが健在でいてくれたらと

切に願う冬の日

2021年11月23日制作。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 若い頃はあまりに純粋すぎて伝わらなかったことも、年を重ねてわかるようになった、というような解釈でいいんでしょうか? 青みがかったまなこが黄ばんでいる、ということは結構な年輪を重ねているので…
[一言] 純粋すぎるからと言いつつ、紫外線を当てないと読めないという、ちょっとした意地悪がヒューマンって感じで良いですね。
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