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依頼達成と厄介事

吸血鬼を食べた次の日。

フェミナさんと食事をしながら、自分のステータスを見ていた。



★★★



名前・遠山 深都(ミート・ソース)

職業・未定

LV・249

筋力・2055

耐久・10004

魔力・499018/499018

闘気・570609/570609

速力・30190

幸運・1866

満腹:100/100


所持スキル一覧

【影魔法】1/10000

影魔法使用可能。

【魔力操作】81/100

【闘気操作】99/100

【魔力具現化】49/1000

【闘気武器化】238/1000

【運命の種子】MASTER

【悪食】MASTER

【死食】MASTER

【大喰】MASTER

【物喰】MASTER

【過喰】MASTER

人体に害のあるモノ(高魔力生命体など)を食べられる。

常時魔力上昇値150%アップ。

満腹状態時魔力上昇値200%アップ。

ただし人体に害のあるモノを食べた際、満腹度は変化しない。

【飽食】MASTER

一度の食事で満腹度が30%以下の状態から100%になると発動。

二十四時間、満腹状態を維持する。

【雑食】MASTER

満腹度100%時のみ、喰らった相手のスキルを1%の確率でランダムに奪える。

熟練度はリセットされる。

【暴食】MASTER

詳細不明

【■■■■】1/10

詳細不明


所持称号一覧

【???の主】

【喰らうモノ】

【異世界到達者】

【臨界突破者】

【限界突破者】



★★★



やっぱり、未だに無職なのが気になるね。

ちなみに、ステータスは本人にしか見えず他人のステータスを見るにはそれに対応したスキルが必要らしい。

他にも、ステータスを見るための道具を使う方法もあるとか。

全部フェミナさんに教えて貰ったんだ。

黒毛和牛味の吸血鬼さんを一緒に食べてから凄くいろいろ教えてくれる。

前と今のどっちが素なのか、ボクにはわからないね。

とりあえず、今日も元気だ飯が美味い!


「ミート、これも美味しい」

「わ~い、いただきま~す♪」

「にゃ~♪」

「きゅい~♪」

《喰らえ》


あ、今気づいた。

ギルドに猫を連れて行ってない。

まあ、依頼の期間は数日あるから全然余裕だけど。

今日はギルドへ依頼達成報告かな。

しばらくして、朝食も食べ終わったのでギルドに行ってみると何やら人だかりができていた。


「なんだろ?」

「わからない」

「きゅ?」

「にゃ?」


僕的に関係なさそうだし無視しようそうしよう。

フェミナさんはグリンを連れて依頼提示版を見に行ったので、僕は依頼達成報告のために受付のお姉さんの下へ。

猫を両手で持って差し出す!


「猫さんゲットしてきました!」

「うにゃ~」

「あら、随分早く見つけられたのね?それじゃあホントに依頼の猫か確認するから、ちょっと待ってね?あ、ギルドカードも置いて行ってね?」


紙を取り出し、猫と見比べ始める。

確認が終わるまでずっと持ってるのもアレなので、猫とカードを渡して近くにいた白ローブ姿の人に話しかけてみる。

顔は確認できないし男か女かもわからないけど、なんとなく話した方がよそうだからね!


「こんにちわ!」

「……あぁ」


火傷でもしてるのか、マジで男か女かわからないガラガラ声だ。

というか、会話終了である。

暇潰しにならないお。


「今日はずいぶん賑やかですけど、何かあったんですか?」

「……聖神教会の神託の巫女が、真祖の吸血鬼が一体死亡したとお告げを受けたらしく、その死んだ場所がここのすぐそばの森らしい。真祖を殺せるレベルの化け物がこの近くにいるから、どいつもこいつもビビってるんだよ」

「なるへそ!」

「……旅をしてるなら情報はしっかり集めといた方がいい。どんな些細なことでも、そこから重要なことが分かることもある」

「わかりました!ありがとうございます!」


表情が見えないから分かり辛いけど、すごく良い人なんだろうな~

そろそろ確認が終わってそうだから、ローブの人にお辞儀をして受付へ。


「終わりました~?」

「えぇ、終わったわよ。確かに依頼の猫だわ。依頼達成おめでとう♪」

「やったね!」

「にゃ~」

「さよならニャンコ!君との一日は忘れないよ!君も御主人様のところでのんびり生きな!」

「にゃ!」

「会話してるように聞こえる私がおかしいのかしら?」


猫を受付のお姉さんに任せフェミナさんと合流しようとしたら、白銀の鎧を着た勇者っぽいイケメンさんが現れた。

その後ろには、これぞ魔法使い!という黒ローブと帽子の美人さん、ニコニコ笑顔が怪しい白衣メガネなお兄さん、キリッと凛々しく着物っぽい服を着ている金髪美女さんの三人がいた。

たぶん勇者御一行はそのまま受付へ。

僕は邪魔にならないように横にズレる。


「ありがとう」


お礼を言われたのでとりあえずお辞儀しとく。

そのまま移動して白ローブさんの隣へ。


「あの人達ってどんな人なんですか?」

「……知らないのか……というより、何故こちらに来る?」

「他に聞けそうな人がいなかったので」

「……なるほど、早速実践してるようだな。助言などするんじゃなかった」

「頑張ってます!」

「……………あいつらは【救いの聖杯】というパーティーで金ランクの化け物どもだ。鎧の男がリーダーのリンベルト・オールフィールド、魔法使い丸出しのがフェルディアナ・クルックス、学者風のがイルゼ・ヴァーミリオ、東洋人もどきはレレイン・グレフィアだ。リーダーは中位の、他が低位の竜種と互角らしい」

「ほえ~」

「もっとも、最近真祖の吸血鬼とやりあって引き分けたらしいな。今回の神託を聞いてここに来たんだろう」

「ほうほう」

「ああいう有名な奴の傍には面倒なのが群がると決まってる……気を付けろ」

「了解であります!」


ビシッと敬礼をしたら、それ以上何もしゃべる気が無いのか黙ってしまった。

やっぱり親切な良い人だな~

そのままボケッとしてると、フェミナさんとグリンがやって来た。


「何してるの?」

「情報収集です!」

「……そう」


なんだろう、すごく優しい目で見られます。


「一度宿に戻る」

「わかりました」

「キュキュイ」


と言うわけで帰ろうとしたら、話しかけられてしまった。

勇者御一行である。


「やあ、こんにちは。少しいいかな?」


勇者さん、メッチャ爽やかだ。

それに、凄く───


《喰らえ》


───オイシソウ―――


「……何か?」

「そう警戒しないで欲しいな。俺は【救いの聖杯】のリーダー、聖騎士リンベルトだ。君は【紅き魔弾】のレッドテイル、でいいのかな?」

「……そう」

「真祖の吸血鬼について、何か知らないかな?」


フェミナさんの肩が僅かに揺れる。

それを見てハッと正気に戻る。

僕、疲れてるのかな?

特に注目されてないみたいだし、問題ないかな?


「何故私に?」

「少し前、俺達は真祖と引き分けてね。それから色々調べたんだけど、君と臨時に組んだ者達が皆真祖に襲われ死んでいる。だから聞いているんだ、何か知らないか?」

「……いえ、知らない」

「そうか、ならいいんだ。それじゃあ、失礼するよ」


リンベルトさんはそれだけ言って、ギルドから出ていく。

仲間の三人もついていく。

ただ、白衣のお兄さんと一瞬目があった気がしたような、気がしないような……

とりあえず言えることが一つ……お腹が空いたよ!


「……帰ろ」


フェミナさん、ちょっと表情が暗いですね。

ここは一つ欲望じゃなくて元気を出してもらいましょう!


「途中で買い食いを提案します!」

「きゅいきゅい!」

《喰らえ》

「……不許可」

「ガーン!?」


肉串が、食べたいデス……




◆◆◆




「俺は黒だと思うかな」

「僕的には白でいいよ」

「わからん!!」

「いや、せめて考えるそぶりを見せようよ……」


【救いの聖杯】の面々が宿の部屋に集まって話し合っていた。

内容はフェミナが真祖と関わりがあるかどうか。

リンベルトは、未だに何も発言しないフェルディアナに視線を向ける。


「フェルはどう感じた?」

「んぁ~別に~」

「別にって……」


興味なさげなフェルディアナに肩を落とす。

しかし、彼女は続けて言った。


「私は、一緒の少年の方が気になったな~」

「あの少年のことかい?ギルドに入りたての素人にしか見えなかったけど……」

「あぁ、僕もクルックス君と同意見だね」

「イルゼも?レレインは?」

「ん?一緒に誰かいたか?まったく記憶にないぞ!」

「……どこら辺が気になったのか聞いてもいいかな?」


それにフェルディアナはめんどくさそうに顔を顰め、イルゼは苦笑いしながら答える。


「目かな」

「目?」

「そう、目だね。あの目は、まるで……魔物だ」

「……魔物?」

「リンベルトが話しかけた時、真祖の時以上の何かを感じたよ。まあ、すぐに消えたけどね」

「……そうか」


リンベルトはそう言い、何か考えるように口元に手を当てる。

フェルディアナはベッドに転がりながら追加情報を出す。


「彼ね~魔力が歪?まったく別の魔力がいくつも混ざり合ってるみたいな?ぶっちゃけ人間かどうかも怪しいね~」

「……………よし」


フェルディアナの言った情報を整理し終えたのか、リンベルトは仲間達を見て告げる。


「彼等を試そう。無害なら何もしない」

「じゃあ、有害ならどうするのかな?」

「力無き人々に害があると分かったなら―――」


リンベルトは感情を殺した声で言い放つ。


「―――俺達が、殺す」




TO BE CONTINUED.

ステータス紹介


名前・フェミナ・レッドテイル

職業・シューター

LV・73

筋力・1559

耐久・3133

魔力・10261/10261

闘気・6005/6005

速力・4819

幸運・100


所持スキル一覧

【吸血衝動】630/1000

一週間毎を周期に、血を求める。

血を啜ることで全ステータス5%強化。

ただし、血を体内に取り込んでから十二時間の間のみ。

【半魔眼】4/10

魔眼として完全に目覚めていない魔眼。

現在の状態だと、遠くまでよく見えるだけ。

【闇魔法適正】1/5

闇魔法を使える可能性を秘めている。

【影魔法適正】2/5

影魔法を使える可能性を秘めている。

【狩弓術】902/1000

弓術の派生形。

弓使用時に補正有り。

【強撃の矢】MASTER

魔力によって作成し、耐久無視の一矢を放つ。

消費魔力500

【必中の矢】MASTER

魔力によって作成し、対象一体に必ず命中する。

消費魔力1000

【拡散の矢】MASTER

魔力によって作成し、放って3秒後に10~100に分裂する。

消費魔力250~2500

【必滅の矢】13/100

魔力と闘気によって作成し、命中した対象を必ず消滅させる。

矢の作成には1時間必要で、作成後1分で消滅。

スキル使用後、3日間魔力・闘気が0になり、全ステータス99%低下。


所持称号一覧

半吸血鬼(ハーフヴァンパイア)

人と吸血鬼のハーフ。

吸血鬼としての吸血衝動はあるが、吸血する為の牙がない。

一週間に一度血を吸うことで不老を維持することができる。

【魔矢の使い手】

魔力の矢を使う弓士。

【臨界突破者】

【真祖殺し】

自身の上位種である吸血鬼を殺した者。

一部の上位種の魔法無効化。

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