姉。二律背反
なろうにバスケメインの小説頑張ってくれてる人複数いてくれて嬉しい。
スポーツものもっと増えろ、増えろ・・・
前回の『高校女子バスケットは、第三ピリオド終了時点で勝敗が概ね決まる。その時点で勝っていれば、データ上だが負ける確率は約三割。』という記述は、2012年の高校女子インターハイとウィンターカップの全試合結果から出した値です(そこ、作者暇すぎひん? とか言わない)。あくまで過去の一部の全国大会基準であり、作中的には如何にもな統計データという雰囲気で進行させてますが、参考程度でお考え下さい。
七月三十一日。
インターハイ四回戦の第四試合。
私立水無神楽坂学園対県立東里商業高校。
「気付けばベスト8とか。姉さんたち、何気に注目されてる?」
「です。インターハイ初出場でベスト8に残っているのは水無学だけですよ」
ホテルの一室に集まった二年生たちは、朝食後の歓談に花を咲かせていた。
「応援団も日に日に増えてるよね。昨日は真那花が目立ったし、今日は更に多いかも」
「相手は去年のインハイ三位のシード校。確かに、色々な意味で増えそう」
恵理衣と優姫が、優姫のPCで一緒にスポーツのプレイ動画を楽しみつつ話を合わせる。
スーパープレイを見て、千尋などは現状無理と判断することが多いが、恵理衣はやれるかなと試行に向けて頭に保留しておくタイプだ。
そのため、面白動画の発掘に積極的な優姫との組み合わせは珍しくない。
「勝てばベスト4。しかも、インターハイは三位決定戦がないので三位入賞は確定ですからねぇ」
奏はベッドにゴロニャンとしながら、午前の軽い練習に備えて気を抜いていた。
早朝から剣道の自主練に励んでいたことは周知の事実だし、時が来れば切り替えもきちっとするので誰も特に何も言わない。
或いは、インターハイ個人の部ベスト4に入った剣豪の傍らにある竹刀と木刀──剣道の段級審査はとある級から木刀を使用する項目が追加される──の存在感が凄くて何も言えない、とも言う。
「よし、頑張ろう!」
千尋の意気込みに、各自が自分のペースで応えた。
私立水無神楽坂学園 スターティング5
7番 星仲真那花 1年 身長160(①~③)
8番 大王凪巴 1年 身長169(①~⑤)
11番 硲凛 1年 身長190(④~⑤)
13番 鷹子初夢 1年 身長173(①~④)
14番 神陰美羽 1年 身長146(①~③)
アベレージ 身長167.6
皇女程ではないにせよ、優勝候補の一角となっている東里商業は、予選での市立浜風高校を髣髴とさせる大型のチームである。
下は身長百七十三センチから、上は百八十四センチまで。
浜風より身長が少し上方修正された以外で異なるのは、メンバーが個人的にも全国区に恥じない技術を身につけているという点だ。
およそ欠点の見受けられない、盤石な布陣。
だが、それはあくまで現行のバスケット論を基準にしたものだ。
百メートル走の女子高校生日本記録に迫るスピードとNBAクラスのジャンプ力を併せ持つ凪巴の身体能力はまだしも──。
低い故に強い真那花の師匠の論理や、初夢のようなあえて外れ易いポイントでのシュートを選択するような斜め思考は論外──つまり、考えられていない。
東里商業のレギュラー相手に、全員一年生の水無学は引けを取らずに接戦を繰り広げる。
凛が高さで魅せ、真那花と美羽はテクを魅せ、初夢は斜めから魅せ、凪巴はスピードと高さも魅せる。
「ふははは、私を止めたくば、巨乳に育って出直して来るがいい!」
得意のドリブルジャンプシュートで、身長差などお構いなしに相手をかわして決める凪巴。
急スピードからの急停止ジャンプで相手を離し、ボールのリリースポイントが安定して三メートル以上となる高ジャンプ力で更に離す。
それなのに一人だけ変態にも見られる残念さが、寧ろ凄い。
発言の内容が内容なので、得点を決められたスポーツ少女たちには割と効果抜群だった。
その論理がおかしいとしてもである。
更に東里商業にとって誤算だったのは、身長の低い美羽までが積極的にゴールに向かうという姿勢だった。
美羽はボール回しに専念するだろうと考え、他の得点源となるプレイヤーにディフェンスの重きを置いた東里商業。
身長の低いGは、外から打つのがセオリーと思っていたある種の傲慢。
美羽と似た立ち位置にある真那花という例外を認めながら、そこまで思考の及ばなかった東里商業の失策である。
そう、分かっていた筈だ。
例え、どんなにパス回しに優れた選手がいても、怖くないと。
バスケットで点を取りに行かない選手は、怖くない。
怖くなければ、危険を冒してまでディフェンスする必要もなく、ファウルも殆ど与えないで済む。
NBAの平均得点の上位ランカーを見れば分かるが、その得点の二十%以上をフリースローで稼いでいる。
それは、果敢にゴールに向かってこそ得られたチャンスをものにしたからだ。
全国ベスト8まで辿り着いたチームの監督が、それを理解していない筈が無い。
そして幸運にも、美羽は真那花と同じ様に、誰かに言われる前から自分で探してそこに辿り着いていた。
以前、美羽が凪巴に言った言葉は、偽りの無い本音である。
ディフェンスが温くなければ、美羽のアシストであっさり終わらずにその先へ行けたという攻めの気持ち。
本来であれば、それでもこのインターハイ準々決勝の場で通用するレベルではなかった。
美羽は感覚に頼る部分が大きい。
理論をすっ飛ばしてあっさり正答に辿り着く場合もあれば、その逆もある。
自分の知らないことに、感覚が追いつかない場合もあるのだ。
そして、本人が日常生活ではあまり人に頼らないこともあり、出来ないものは出来ないままで自己完結してしまう。
それ故の限界。
だが、今年の水無学には、部活の練習では他人の気持ちなどお構いなしの、血はあっても涙は無い鬼と恐れられたアシスタント・コーチがいた。
このアシスタント・コーチ、現役を退いたコーチでは出来ないような実演を、プレイヤーの誰よりも上手くこなしてしまうから困ったものである。
何せ軽い準備運動と放り投げたボールに合わせ、ロンダートからバク転に後方抱え込み三回宙返り三回ひねりの着地と同時に跳ねたボールを受けターンしてシュートという神業を、反動を得易い体操の床でもないバスケットコートで出来て当たり前のように行うとんでも具合だ。
(ちょっとやってみせてよ。出来るものなら)
──という反感すら抱けない。
常人では一度も修正を入れられないような瞬時の行動でも、香澄に限ってはそこに都合九回の修正を挿し込める。
つまり、それだけ動きを正確、且つ滑らかに出来るのだ。
手本となる実演を近くで見れるというアドバンテージは大きい。
特に、感覚派の美羽にとって、その影響は絶大だった。
休憩時間になると集団から離れて休みたがる美羽をゴール下に連行し、役立ちそうなプレイを強制的に見せて美羽の意見を引っ張り出す香澄。
実演しては意見交換という流れを、何度も何度も繰り返す。
そうして美羽の前にある限界の壁を、徐々に壊していく。
美羽が今までプレイしなかった動きを『出来そうかも』と言うようになれば、ミッションクリアだ。
一度自分から取り組み出せば、コーチとしても大手を振るってあれこれと指導出来る。
本人がやる気なのだから、修得もやる気のない状態に比べれば格段に早い。
運動能力──自分の身体を自由に操る能力──の高い美羽なら、尚のことである。
例え、どんなに高いブロックでも、横にズレてしまえば意味は無い。
スリーシックスティ。
ランニングシュートのジャンプで、横に三百六十度回転しながらブロックをずらして打つシュート。
勢いを殺せないので慣性がもろにかかる上に、打つ前にリングを確認出来る時間も殆どない。
だが、慣性のかかる感覚を掴んでしまえば、他は練習で補える。
跳ぶ位置と方向が分かると同時に、リングとの距離も描けるようになれば確認は一瞬で十分。
水無学の誰も彼もが攻撃的なバスケットに、攻撃役とアシスト役の役割分担をして来ると踏んでいた東里商業は苦戦する。
それでも、二・三年生を中心とした全国の強豪校である東里商業が、安定して強いことに変わりない。
水無学の一年生は得意分野でこそ光っているが、それ以外での見劣りが少なからずある。
第二ピリオドで美羽と奏を交代した水無学は、四十四対四十二と、点数的にはいつ覆るとも知れない僅かなリードで後半戦に進んだ。
私立水無神楽坂学園 後半スターティング5
4番 斎乃宮麗胡 3年 身長165(①~③)
5番 彩瀬四季 3年 身長169(①~⑤)
6番 轟静 3年 身長177(④~⑤)
9番 空雅恵理衣 2年 身長159(②~④)
10番 百乃千尋 2年 身長173(③~⑤)
アベレージ 身長168.6
プロになる。
いつから意識したのか、はっきりと覚えていない目標。
そんな大きな目標を持った千尋は、ごくごく平凡な日々の中で暮らしていた。
特に貧乏でもなく、裕福でもない。
特に衝撃的な過去がある訳でもなく、輝ける未来が用意されている訳でもない。
バスケでプロになるという目標を持つまでは、これといった未来予想図もなく、学力を基準に進学先を悩むだけの普通の子だった。
「レイ!」
頼れる司令塔のコートネームを呼びながらターゲットハンドを出し、ボールを貰う。
ここで勝てば、インターハイで入賞確実という舞台。
県内ベスト4で長いこと足踏みしていた水無学が、全国ベスト4になろうかという節目。
僅かなりともリードして繋げてくれた奏や後輩たちのためにも、そして、全国優勝目指して頑張って来た先輩や自分たちのためにも──
(絶対に勝つ!)
得意のフックシュート。
──と見せて、後ろからカットインして来る恵理衣へとノールックパス。
千尋には麗胡のような技量はないが、これも練習通り、セットオフェンスの一連の動きだから問題はない。
恵理衣がしっかりとランニングシュートを決める。
千尋はいけると感じた。
恐らく、個人の技量比べなら僅かに負けるだろう相手。
だが、水無学には最高の司令塔と道化を演じる先輩がいる。
チームオフェンスなら、負けはしない。
東里商業に得点を許し、再度、水無学の攻撃となる。
「~♪」
(追加指示)
一小節目は指示を出すという合図かブラフ。
水無学は四季の指示を隠す気はないが、さりとて読まれる訳にもいかない。
なので、当然指示を出している様子だけのカモフラージュの時もある。
大事なのは、二小節目。
「~~♪」
麗胡に示された裏パターンの動きの中で、暢気に続く旋律。
(アドB)
水無学で使用するアドとはアドバンテージの略語で、有利なポイントを指す。
アドなしなら、決め役はパターンに沿った動きの中で各自判断。
この時の口笛は、一小節目のブラフで終わるか、ブラフの後にテキトーな旋律が吹かれる。
アドありなら、その場所でシュート出来そうであればパターンから外れてもOK。
また、有利なプレイヤーがいれば、場所ではなくプレイヤーが示されて決め役となる。
異なる人物による始動前と始動後の二重観察。
その上で、麗胡がいつでも四季の指示を変更出来る最終決定権を持つ。
それ故に、水無学の戦術は他校に読み難いものとなる。
司令塔である麗胡の指示に注視しても、四季が執る指示の途中が抜けてしまう場合が多々あるからだ。
そして、余程静かな大会でもない限り、普通の録画では口笛を詳細に聞き取ることなど出来ない。
ほぼ互角の勝負を繰り広げる両チーム。
初出場の水無学相手に苦戦を強いられる東里商業に、焦りが見え始めていた。
絶対に負けられない。
東里商業は全国常連の強豪校になって久しく、優勝経験も夏冬合わせれば両手の指では足りない。
だが、ここ三年程は優勝から遠ざかっている。
特に、去年は監督も太鼓判を押せる程のメンバー構成だったにも係わらず、今では日本女子高校生屈指のプレイヤーである皇女の竜胆あやめに辛酸を舐めさせられる結果となった。
今年はそれをバネに、当時二年生だった選手たちが本当に頑張っている。
東里商業のメンバーたちの気持ちは一つ。
打倒私立皇桜女学院。
ここで勝てば、その皇女と決勝進出を賭けて戦うことになる。
皇女に勝てれば、念願の優勝も夢ではない。
「あんたたちとは背負ってる重みが違う!」
東里商業の四番が、千尋と競り合いながらシュートを放つ。
ボールはリング上で跳ねるも、バックボードに当たり下へと吸い込まれた。
(背負ってる重み……ね)
今度は千尋の番。
(確かに、姉さんは大した重みは抱えてないかな)
これと言った重い過去など、千尋にはない。
(でも──)
だからこそ思う。
(でも──、だから何?)
背負ってる重さがあると、その分強くなれる。
それはなんとなく理解出来る。
うん、それは認めよう。
でもだからと言って、重いものを背負っていない者が強くなれないなんて論理は認めない。
平凡な日常の中であっても、絶対に強くなる。
強いて千尋が背負っているものを挙げるとすれば、それくらいしかない。
それくらいしかないが──、それだけに譲れない。
好きに言ってくれた四番とのマッチアップ。
「悪いですけど、背負ってるモノが違いますから」
ならばと、千尋も好きに言わせて貰う。
重みを量るのは構わない。
自分の中で負けられないと思うのも自由だ。
けれどもその結果を、求めていない相手にまで押し付けないで欲しい。
ボディフェイク──肩のラインを床と平行に保ったまま、上体を左右に振るフェイント──をかけ、完全に抜けないでも相手より有利な位置へと身体を運ぶ。
千尋の腕の長さを活かせるようにと、香澄がレッスンを行った低位置でドリブルしながらのボディフェイク。
他のメンバーに比べたら地味な練習の繰り返し。
最初はイマイチだったが、県大会の準決勝辺りからはその効力が実感出来ていた。
ディフェンスの下手な人間よりも、上手い人間に対して効果を強めるフェイント。
今度は千尋が、東里商業の四番と競り合いながらシュートを放つ。
スウィッシュシュート。
「より重い出来事を経験してる方が強いなんて現実逃避がしたいなら、他を当たって下さい」
ニッコリと笑顔で言い切った。
大事なのは、その後。
大体、より重い出来事を経験してる方が強いなんて、それを糧に今を頑張っている人や自分自身に対しても失礼な話である。
ディフェンスに戻る千尋は、恵理衣の背中とベンチで見守る後輩たちを視界に納める。
(まだこれから。姉さんだって負けないからね)
思いを胸の中に秘め、更に成長するべく東里商業を迎え撃つ。
背が低い。
女の子として育った羽衣は、そのことについてそんなに気にしたこともなかった。
周囲の女性に、羨ましがられることも少なくない。
でも、弟は違った。
羽衣の家族は、皆身長が低い。
それは男である弟も同じだった。
男の子は後で伸びるという期待もあったが、中学でも全然伸びなかった高一の弟。
背が低いことは相当コンプレックスだったようで、最初はスポーツが好きだったのに、今では嫌いになってしまっている。
家の中で不機嫌な弟は、家族にあたることも多い。
二人の妹の内、中二の妹は完全に毛嫌いし、小五の妹は嫌ってはいないが怖がっている。
なんとかしないとと思って、羽衣は中一の秋に家庭料理部を辞め、女子バスケット部に入った。
背が高い方が有利とされるスポーツで活躍出来れば、弟に希望を持たせられるかもしれない。
そう思っての選択だった。
因みに、日本で知名度の高いバレーはセッターなら小柄でもいいので除外した。
後に、バスケでもPGは小柄な者が多いということを知るのは、お約束である。
当然、PGを勧められる羽衣だったが、SGやSF枠を希望した。
弟にも無理無理と言われながら、ひたすら練習の日々を送る。
同じ中学に千尋がいたのは、羽衣にとって幸運だった。
この時、既にプロを視野に入れていた千尋は、情報収集にも意欲的で、部内でも現実的なバスケの知識に深いことで知られていた。
羽衣が千尋にどうにか活躍出来ないかを相談すると──。
そういうことなら何か特化させた方がいいんじゃないかと、親身になってあれこれ一緒に考えてくれた。
部内では現状の練習で十分というメンバーが大半で、千尋や羽衣のように残って練習する者が少数だったこともあり、二人はすぐに仲良くなる。
しかし、中三の夏になっても、羽衣は選手として選ばれなかった。
転機が訪れたのは、初秋の練習試合。
たまたま、普段出さないような選手も出そうかという流れで組まれた、レギュラーメンバー同士の試合の後に追加された試合。
羽衣は後半になってコートへ入った。
慣れない試合で四苦八苦する羽衣だったが、一つだけチームに大いに貢献したものがあった。
フリースロー。
千尋と相談して、定位置からのシュートを磨いていた羽衣。
偶然にも四度、計八回のフリースローを得る。
その内の六本を決め、普通に決めた三本と合わせて十二点もの得点を叩き出した。
これがきっかけとなり、晩秋の大会で羽衣はフリースローを得点源とするSGとして加えられる。
ただ、この時の羽衣の使われ方は、せいぜいファウルをし易いプレイヤー相手に送られる程度だったが──。
第四ピリオド序盤、六十一対六十二。
東里商業は点数こそ逆転して押せ押せムードだったが、実際は追い詰められていた。
レギュラー五名に、そのレギュラーと代えても殆ど遜色のないメンバーが三名。
しかし今、その内のゴール下を任せられる三名の内二名がファウルを四つも抱えている。
それもこれも、気をつけている筈の水無学の十五番を中心としたプレイに、ファウルを稼がれたからだった。
第四ピリオド開始から間も無く、東里商業がファウルを犯すと恵理衣と交代して入った羽衣。
そこから麗胡の指揮で羽衣が二つのファウルを誘発し、早くも東里商業の第四ピリオドにおけるチームファウル数は三つ。
次からは、シュート中のファウルでなくとも、フリースローを水無学に与えることになる。
「相変わらずえげつねぇな」
ベンチから見ていた真那花が、東里商業に同情した。
麗胡が指揮を執る羽衣のスクリーントラップ。
分かっていても、見え難いスクリーンを利用した攻撃を止めなければ、どの道点は入りかねないという二重トラップだ。
羽衣にぶつかるも好し、シュート役に焦ってぶつかるも好し、相手の隙を衝いて点を入れるも好しと──、かなり美味しい戦術である。
デメリットは、大型の選手がいないチーム相手ではまず起用されない点、更に相手の体力や集中力が健在する前半には効果が薄い点だが、全国舞台の第四ピリオドともなればその条件はほぼクリアしている。
尤も、水無学や雅野のように、五人ではなく十人をレギュラーとする戦術のチームには効き目もイマイチだが。
とうとう、麗胡の手繰る糸に絡め取られる東里商業。
ファウル五つとなったプレイヤーが退場し、更に羽衣にフリースローを二本とも決められるダブルパンチをくらう。
ファウルを恐れて縮こまった東里商業に、水無学は口笛に乗った躍動的なプレイで得点を重ねる。
東里商業が敗れ、千尋と羽衣が軽くタッチを交わす中、水無学が準決勝へと勝ち進んだ。
区切りよさそうな所で(恐らく)毎日投稿していく予定です。誤字脱字やルビ振りミスのチェックで度々更新されるかもですが、一度投稿されたシナリオの変更はない予定・・・
年の切り替わる0時の予約投稿は避け、その次は12時になります。なので年内はこの回含めて残り3つとなります




