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キャラクター紹介・2

予告の通りにキャラクター紹介その2となります

 


『連理の翼』



 ◇アリサ・タウロポロス、カレン・タウロポロス



 主人公が元所属していた冒険者パーティーである『連理の翼』のメンバーにして、主人公の幼馴染達。


 それぞれが『蒼窮の剣姫』『紅蓮の賢者』の二つ名を与えられる程の冒険者であり、様々な方面の依頼を確実にこなす、有り得ない程に万能の冒険者パーティーだ、と謳われていた。


 ……が、その実態としては、そうして挙げられた手柄の内、わざとギルドの方へと加入手続きをせずに留め置いていた主人公の働きが大半を占めており、彼がいないまま同じ事をしようとすればその内の殆んどが失敗に終わる事は間違いない。


 主人公と同じ様に、孤児として育ったが為に情緒が育ちきらず、好意を寄せていた主人公に対して、まるで子供が気になる相手に対して強く当たる、と言った様な対応をしてしまう。

 その結果として、幼い頃に助けてくれて一緒にいてくれたから、と言う理由で抱いていた淡い好意を投げ棄てさせ、冗談で口にした『追放する』と言う言葉を言質に取られて逃げられる羽目になる。


 戦闘力としてはAランクに相応しいだけの実力は在るが、それ以外はからっきしである為に、未来はあまり明るく無い。


 二人共に、幼少期の栄養状態がよろしくなかったのか、あまり豊かな実りに恵まれているとは言い難い状態(スタイル)となってしまっている。南無。




『引き裂く鋭呀』



 ◇グズレグ=ウル・ハウル、サラサ=ナル・ウルゼン



 ガリアンが所属していた冒険者パーティーである『引き裂く鋭呀』のメンバーにして、ガリアンの弟と元婚約者。


 ガリアンの強固な盾と、超攻撃的なスタイルのグズレグ、そしてソレをサポートするサラサ、と言ったポジションで堅実に依頼をこなすパーティーである、と認識されていたが、実の処は無謀に突っ込んで行くグズレグと少しでも自らに危険が及べば喚き散らすサラサをガリアンがサポートする、と言った感じであった。


 彼らの国許に於いて特別視される職を天から授かっていた二人は、あくまでも家の後継は自分であり、年下の二人を守り導くのは自らの仕事、と認識していたガリアンの事を、鈍足で突っ立っているだけの無能で居るだけ邪魔だと思っており、実家へと送る報告書の類いを偽造し、それに騙された両実家は彼を後継から外し、家からも追放してしまう。


 こうして目論見の通りに彼を追放する事に成功し、後継の地位と婚約者とを手にしたグズレグだったが、あくまで今まで彼が突撃すれば良いと言う状態に在れたのは彼が前衛として全ての攻撃を防いでくれていたからだ、と言う事に未だに気付いておらず、二人が望んだままの名声を得るのは難しいと言わざるを得ないだろう。


 なお、グズレグの持つ『侍』は刀の扱いと剣術に対する高い適性を与え、サラサの『巫女』は支援術とある程度までの攻撃魔法を覚える事が出来る、と言うのが特色であったりする。




『新緑の光』



 ◇ブレット、カレル、ロビン、デビット



 セレンが元所属していた冒険者パーティー『新緑の光』のかつてのメンバー。


 自分達の手で追放しておきながら、全員共に『セレンは未だに自分の事を想ってくれている』と思い込んでいる変態共。


 セレンとはそれなりに良好な関係を築き、彼女からも信頼を寄せられていたのだが、教会が保護して『新緑の光』へと回して来たシズカの奸計によって彼女を裏切り追放してしまう。


 しかし、実はその時はシズカからの『魅了』等のスキルによって洗脳されているのに近い状態に在り、彼女の言い分を丸っと信じ込んでしまっていた。

 それらさえ無ければ、セレンを追放する、等と言う事は決してしなかったし出来なかっただろうと思われる。


『魅了』の効果が切れた後セレンを探そうと試みたのだが、常にシズカが彼らの周囲に付きまとい、その上で教会上部からも『シズカを聖女として認定する』との御触れが出てしまったので渋々彼女と行動を共にする。


 全員が全員共に回復魔法に適性をもっている希有なパーティーだが、大局勘や観察眼に優れた上にある程度までは自衛も出来るセレンが抜けて、回復魔法を使えはするが『命は平等!』と言う理念を掲げて仲間の命すら時には危険に晒すシズカが加入した事により、ギルドからの評価は下がりつつある。



 ◇サイトウ・シズカ



 異世界からの迷い人。稀人の少女。偽りの聖女。


 セレンがパーティーから追放され、教会からも追放される事になった原因。


 周囲に対しては『心優しい少女』を装い、その外見から『儚げながらも芯は強い美少女』として認識させているが、その実としては自らの為には他人を貶め、蹴落とす事を何とも思っていない冷血漢。


 自身の外見と世界を移動する際に手にした『魅了』のスキルを駆使し、自らの言い分が全て正しい、とパーティーメンバーへと誤認させ、紅一点であり聖女として名が通っていたセレンを追放し、自らの逆ハーレムパーティーを作り上げる事に成功する。


 しかし、既に自らが掛けたスキルである『魅了』の効果は切れており、その上で逆ハーレムメンバーだと思っているパーティーメンバー達は全員共にセレンへと想いを寄せている事に気が付いておらず、全員が心から自身に惚れている、と思い込んでいる。


 別の世界から偶然転がり込んで来たのだが、その際に『これは良く聞く『乙女ゲーム世界への転位』に違いない!』と思い込んでいる攻略を開始してしまった頭の痛い阿呆。


 なお、職業としては本当に『聖女』を得ているのだが、その力量はセレンの足元にも及んでいない。

 そして、ソレを知らぬのは本人ばかり、である。




『闇を裂く刃』



 ◇ネイザン



 かつてタチアナが所属していた冒険者パーティー『闇を裂く刃』のリーダー。


 同じ年代の子供の中で一番体格が良く、力が強く、声も大きかった為にガキ大将の様な地位に着いていた。


『教授の儀』でも、戦闘系の職業を得た事で冒険者となり、比較的速やかにランクを上昇させ、近隣では少しばかり名の知れた存在となる。


 ……が、所詮は王都であるアルカンターラから離れた、比較的安全な田舎での話であり、その実力は……。


 自身のランクが『C』である、と言う事を誇りに思うと同時に鼻に掛けているが、真面目にやっていれば何れは誰でも到達出来る限界、と言われているだけあって、自身で思い込んでいる程に才気に満ち溢れているわけでも、力量が高い訳でもない。



 ◇ミリアム



 冒険者パーティー『闇を裂く刃』へと、タチアナと入れ替わる形で加入した支援術士の女性。


 田舎町には珍しく、まだ若いのにCランクに達していたネイザンからの『自分はこんなランクで終わる様な人間じゃない』との言葉を受け、粗暴だが向上心は在りそうだ、と判断して誘いを受け、加入する事を決めた。


 が、いざ蓋を開けてみれば雑用ばかり押し付けられるわ、使用した支援術に文句を付けられるわ、挙げ句の果てには性処理に使われそうになる(未遂)わと言った事態になり、契約した際の条件とはかけ離れた実情と、極端なまでの金払いの悪さによって即座に脱退を決意、行動に移した。


 現在は、また拠点を移して他のパーティーに加入している。




『森林の踏破者』



 ◇トッド、キリギス、メラニア



 かつてナタリアが所属していた冒険者パーティー『森林の踏破者』のメンバー達。リーダーはトッド。


 戦闘要員としてナタリアを雇い入れたが、彼女が魔物と契約する事が出来ず、当初の目的の通りの活躍をする事が出来ずにいた上に、契約していた動物達を養う経費の一部を負担させていた事で罪悪感を抱いていた事を利用し、彼女を良い様に使い倒していた張本人達。


 結局、リーダーのトッドは彼女を役立たずと罵倒し、前衛のキリギスは自身の装備の全てを運搬させていたにも関わらず『何もしやがらない』と嫌味を垂れ流し、唯一同性であったメラニアは彼女を気遣うフリをしながら影では『只のお荷物で給料泥棒』とまで罵倒していた上に、彼女を追放して新たに従魔士を雇い入れる事になる。


 が、その新入りを彼女と同じ様に扱おうと試みた途端に痛烈なしっぺ返しを食らう事になる。


 なお、トッドとキリギスは、自分はメラニアと交際している、と思っているが、それはメラニアが二人を手玉にとって貢がせているだけであったりする。




『栄光の頂き』



 ◇サイラス、グラニア、モルガナ



 かつてヒギンズが創設し、自らの才覚にてSランクまで押し上げた『栄光の頂き』に所属する冒険者達。


 その実力はランクに相応しく、半ばダンジョン攻略に特化しつつあるとは言え数々の高難易度の依頼を達成した実績を持ち、ヒギンズが脱退する事態になった時には一時的に名声にも翳りが出ていたが、現在ではそれらも完全に払拭され、一部の間では『次期英雄候補筆頭』とも言われている程である。


 ……が、実の処としては主力にして司令塔であったヒギンズが居なくなった事により、彼によってもたらされていた新しいダンジョンのギミック等に対してのノウハウや知識が得られなくなり、それまでの様な常戦常勝と言った事は難しくなり、徐々に下降傾向の見られる様になっている。


 元より、ヒギンズの名声と実力に嫉妬した現リーダーのサイラスが彼を嵌め、地位も名誉も名声も全てを奪って追放してやった、とサイラス本人は思っていたし、実際に彼を慕っていたグラニアとモルガナも寝取っている為に強ち間違いではない認識だったのだが、ヒギンズ本人としては割りとその辺はどうでも良い事らしく、自分のやらかしの後始末だけ押し付ける形になったのだけは心残りだ、と溢す程度である。


 ちなみに、グラニアの方が後方火力担当の魔法使いであり、モルガナが斥候を兼ねた盗賊職で、二人共に美人の部類でそれなりにスタイルも整っていたのだが、ヒギンズに対しての態度に『雌』としての意識が強く出過ぎていた為に、彼からは然り気無く避けられていたことには誰も気が付いていない。




『冒険者ギルド』



 ◇シーラ



 半ば『追放者達(アウトレイジ)』の専属になりつつある受付嬢。


 普段は基本的に受付業務をこなしているのだが、いざと言う時には調査隊の監視官を任されたり、ギルドマスターから直接指示を受けたりと、只の受付嬢として有り得ない程の活動範囲を垣間見せる。



 ◇マルクス・レアンドロス



 自称『次世代の英雄候補筆頭』。一応『イケメン』と言って支障の無い容姿をしている。


 数々の浮き名を流していたり、『追放者達(アウトレイジ)』の女性陣にも手を出そうとする等、正しく下半身で思考して生きていた人物。


 主人公達の依頼を横取りしようと企み、彼らがあからさまな地雷として回避した案件を真っ向から踏み抜き彼らを窮地へと陥れたにも関わらず、全ての手柄は自身のモノである!と周囲に喧伝していた為に粛正された。


 現在は、元冒険者や軍人と言った戦闘能力の高い犯罪者を収用する為の施設に収用され、先に収用された者達によって『可愛がられて』いる。




『その他』



 ◇ダンジョンマスター(仮称)



 主人公達が死闘の果てに遭遇した、謎の存在。


 ダンジョンを増やし、ダンジョンに巣食い、ダンジョンを操るモノ。


 世界に十二個存在が確認され、それぞれが独特な特徴を持ち超高難易度を誇る『ゾディアック』と呼称されるダンジョンの最奥と思われている場所にて時折出現し、踏破せんと試みる冒険者達に対して絶死の試練を与えて来る傍迷惑の局地にして絶望の化身。


 何故か主人公達の事を気に入り、彼らがパーティーハウスとして使っている場所の空間拡張をそのままの状態にして撤退した。



 ◇ジョシュア=オブライア・グリント



 ダンジョンのボスとして主人公達の目の前に立ち塞がった『不死之王(ノーライフキング)』の中の人?生前?


 稀に良くある、貴族間の権力抗争に敗れ血族丸ごと滅ぼされた過去の人。


 恨みを抱いて死の世界へと旅立ったのだが、ソレを利用?してダンジョンマスターの手によって『不死之王(ノーライフキング)』へと変生を果たす。


 自身の素質が前衛寄りであった為に、『不死之王(ノーライフキング)』となってからも前衛としての戦闘を好んでいた。


 主人公達によって打倒される。



 ◇『神鉄鋼傀儡(オリハルコンゴーレム)



 主人公達が受けた依頼で赴いた鉱山の奥にいた魔物。


 全身が世界で最も強靭な金属だと言われている神鉄鋼(オリハルコン)で出来た存在であり、必然的にソレを破壊できるだけの実力を求められる相手でもある。


 本来であれば、人と同じ程度のサイズでしか無く、ただただその手足を振り回して迫ってくるだけの相手であるので、神鉄鋼(オリハルコン)を破壊できるだけの手段が在るのであれば只のカモでしか無いのだが、主人公達が遭遇したのは身の丈が通常の三倍近く、修復能力が搭載されていたり、魔法を放ってくる機関を持っていたり、分裂して数が増えたり、武器を手にして武術を扱ってきたりと、通常のそれとはかけ離れた行動をとって来た。


 異様に綺麗な広場と化していた鉱山の最奥だったり、意味深に漏らされた『神鉄鋼傀儡(オリハルコンゴーレム)』のセリフだったりから不信感を抱いた主人公によって依頼人の再調査が要請され、受理されている。


 なお、討伐された後は主人公達の装備の素材と化している。



 ◇『猛焔紅竜(レッドドラゴン)



 主人公達が遭遇した、燃える様に紅い鱗を持ち、焔の息吹(ブレス)を吐き掛けて破壊をバラ撒く災禍の権化。


 通常、人間が遭遇する『血気に逸った若造』の様に、未だに若く力も弱いドラゴンではなく、高貴なる血筋に連なる成熟した本当の意味での『ドラゴン』の一体。


 最初から本気を出していれば、主人公達に勝ち目は薄かったのだが、勝ち確の状態で舐めプに走ってくれたお陰で全力を出される前にフルボッコにする事に成功し、どうにか倒す事に成功した。


 しかし、今はまだ事を構えるのを良しと考えていない竜の上層部が、回収の為に派遣した上位のドラゴンによって蘇生され、ケジメとして片方の前足を落とされ、首筋に噛み付かれた状態で回収された。


 討伐しようと思うのならば、Sランクのパーティーが必要になるだけの実力を有している。


 ちなみに、『猛焔紅竜(レッドドラゴン)』と言うのはこの個体の名称ではなく、同じ様な個体郡の総称である。



 ◇漆黒のドラゴン(正式名称不明)



 主人公達の前に現れ、彼らが死闘の末に倒した『猛焔紅竜(レッドドラゴン)』をアッサリ蘇生させた上に、ドラゴンとしての誇りを投げ棄てた行いをした『猛焔紅竜(レッドドラゴン)』を一撃で無力化し、ケジメとして片方の前足を切り落とした張本人(?)。


 全身の鱗が宝石の様な煌めきを宿した漆黒に染まっており、交戦した訳でもないのに主人公達をして『絶対に勝てない』と悟らせるだけの隔絶した戦闘力を持っていると思われる。


 主人公達を襲撃した『猛焔紅竜(レッドドラゴン)』の更に上位の存在であり、彼らを瀕死に追い込んだ『猛焔紅竜(レッドドラゴン)』を子供扱いして簡単にあしらってしまい、簡単に取り押さえて回収して行った。


 再登場するかは不明だが、確実に二つ名とかが付けられるであろうヤバい存在。



取り敢えず、一通りは紹介できた、かな?


次回から新章に入ります

お楽しみに


面白い、かも?と思って頂けたのでしたら、ブックマークや評価等にて応援して頂けると励みになりますのでよろしくお願い致しますm(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[一言] あ、やっぱりアレスの幼馴染って戦闘馬鹿でその他索敵もマッピングも探索も何もできない系だったんだなー  新緑の光さんはとりあえずすこしだけ冒険者的な常識があったマルクズさんだったんだね。それが…
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