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対決! メスガキウス

 陽は、すでに地平線に没し、まさに最後の一辺の残光もこの地上には残っていないのだが、メロスはそよ風の如く刑場に突入した。間に合わなかった。


 刑場では、まさにセリヌンティウスが十字架に磔にされ、丸裸でメスガキに弄ばれている最中であった。


「きゃははは♡ セリちゃん情けなぁ~い♡ とんでもない早漏じゃぁん!」

「うう、メスガキウス様、今敏感になっているので、手を止めてください」

「よぉ~し、気分が乗ってきたわ。しってる? 男も潮吹くって♡ 今から見せてやんし♡」


 どうやらまさにセリヌンティウスがメスガキに限界手コキをされているようである。これが間に合わなかったのか、それとも間に合ったのか、メロスにはその判断がつかなかったが、普通に考えればどう考えても間に合っていない。


 「待て。その人を殺してはならぬ。メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た」と大声で刑場の群衆に向かって叫ぼうかとも思ったが、もうちょっと見ていることにした。


「ほらほらぁ♡ やっぱりメロスなんてこないじゃない。男の友情なんてそんなもんよぉ♡ あんたも早く降参して私のち〇ぽ奴隷になっちゃいなさい!」


 唐突に自分の名が出て、メロスは少しぎくりとしたが、しかしそれでも見守り続ける。もうちょっと。もうちょっと。


「メロス様、行かなくてよろしいので?」

「フィラストロトス。まだいたのか」

「あなたがついて来いと言ったから来たのですが。あと、フィロストラトスです。おしい」

「よいか、フィーちゃん。物事には好機というものがある。慎重にそれを見極めねばならぬ」


 どうやら正確に名前を呼ぶのはもうあきらめたようである。


「ふふん♡ 意外と強情な奴♡ こうなったら絶対に自分の口から奴隷にしてください、って言わせてあげるわ♡」


 そう言いながらメスガキはキャミソールの裾に手をかけ、少しずつそれをめくりあげ、とうとうそれを脱ぎ捨てた。まだ幼いながらもメスの気配を漂わせるその肢体。


「なんと、パフィーニップル且つ陥没乳首だと」


 メロスは驚愕した。柔らかく膨らんだ双丘のその先が、逆に陥没しているというアンビヴァレンツ。伝説の中にのみ存在すると思われていたそれが、今まさに自らの目の前に現れたのだ。旅につかれた体に、その中心に血が(みなぎ)ってくるのを感じる。


「なるほど。なぜ市民がメスガキの圧政に立ち向かわぬのか。それが分からなかったが、確かにあれでは敵う筈もあるまい。やはり俺が分からせねばならぬ」


 メロスはようやく群衆を掻き分け、前に出た。


「私だ、メスガキ! 彼を人質にした私は、ここにいる!」


 メロスは力いっぱい叫んだ。やがてセリヌンティウスの限界手コキ処刑を見物に来ていた人垣が裂かれるように割れ、メロスはその中央を悠々と歩いて処刑台の前に歩み出た。全裸で。


 本当に戻ってくるとは思っていなかったのか、メスガキは最初目を丸くして驚いていたが、しかしすぐにその相貌に余裕の笑みを浮かべた。


「あんたねぇ、確かにちょっとだけ遅れて来な、とは言ったけど、本当に遅れて来るとは思わなかったよ。ガチクズじゃん♡」


「黙れ。時間など些末なこと。私は来たぞ。メスガキに分からせるために」


 そう言ってメロスがメスガキに近づこうとすると、周りにいた衛兵が阻む。しかしそれをメスガキが制した。


「こんなよわっちぃおじさんに私が負けるはずないし。自分がよわよわのマゾ大人だってことを分からせてやんよ」


 そう言ってメスガキは腰に手を当て胸を張って立つ。キャミソールを脱いでしまったので残るはホットパンツのみである。衆人環視の中でも全く物怖じはない。だが所詮はメスガキ。大人であるメロスに勝てるはずがない。


 そう油断したその矢先。メスガキはメロスに片足タックル。左ひざの裏に腕をまわし、全背筋と脚の力で思い切り持ち上げる。たまらずメロスは仰向けに地面に転がされた。全くの予想外の出来事であった。グラップリング。王を僭称する者がただのメスガキであるはずが無いのだ。


 一瞬でマウントポジションを取られてしまった。全ての攻撃は封じられ、一方でメロスの顔面には拳の雨あられ。みるみるうちにメロスの顔がはれ上がっていく。尋常であればこれ程のウェイト差、ブリッジで跳ね除けられるものの、旅に疲れたこの体ではそれも叶わぬ。


「はい勝ちー♡ ち〇ぽ死亡♡ 予想通りのザコち〇ぽだったねー♡ 何が分からせるだ。このクソザコロリコン包茎出歯亀チビゴミムシが♡」


 メスガキが勝ち名乗りを上げる。終わりなのか、メロスは、こんなところで敗れ去ってしまうのか。


 こんなことではいけない。


 分からせねばならぬ。


 それがメスガキのためでもあるのだ。


 一度でも大人の男をマゾ堕ちさせたメスガキは、それに味をしめて何度でも大人の男を誘惑し続ける。こうなったらもう『分からせる』しかないのだ。それが大人の義務なのだ。今にも途切れてしまいそうな意識の糸を、メロスは必死で繋ぎ止める。


「あっれぇ~? まだ意識あったのぉ♡ まっ、今更逆転なんか無理だけど♡ ざぁこ♡ ざこ大人♡ ロリコン♡ 螺旋階段♡ カブト虫♡ 廃墟の町♡ イチジクのタルト♡ カブト虫♡ ドロローサへの道♡ カブト虫♡ 特異点♡」


 このメスガキ煽りはメロスには逆効果であった。生意気なメスガキ成分が大脳にインプットされることにより、メロスのこらしめ中枢が刺激され、わからせ細胞が活性化。睾丸の奥深くで強靭大人液が生成される。これにより勃起中枢が連動し、メスガキわからせ棒を鋼の如く屹立せしめる。


 メロスのちん◯んは、激怒した!


「俺が上、お前が下、だ」


 首を支点として腹を押し上げ、ブリッジしてメスガキの上体を浮かす。バランスを崩したところでパンクラチオンの妙にて引き倒し、今度はメロスがガードポジションをされつつも、のしかかる形となった


 通常であればガードポジションを取られて膠着状態の様相と化すところ。しかしこれはグラップリングの戦いではない。大人とメスガキの分からせ合いなのだ。雄と雌の戦いにおいて、ガードポジションはガードにならない。


 メロスはずい、と進み出て、がっしりとメスガキの両腕を掴み、全ての攻撃を封じる。万事休すとなったメスガキは恐怖の声を上げた。


「ひっ、まだ、勃ち上がれるなんて……もう体力の限界だったはず……そのために山賊まで雇ったのに」

「山賊も犯して、分からせてやった。次はお前の番だ」

「さ……山賊は、全員男だった……はず」

「関係ない」


 アッーと、メスガキの嬌声が処刑場に響き渡った。


 メロスの睾丸の中でぐらぐらと沸騰している濃厚大人汁がメスガキわからせ棒をのぼり、目標物の内部めがけて発射される。オタマジャクシ軍団はSWATよろしくメスガキの赤ちゃん部屋に対して強襲を仕掛けた。


「ふぅ……こんなガキ相手に興奮するとか常識的に考えてあり得ないだろう」


 メロスは立ち上がる。十分に分からせられたメスガキは未だ痙攣しており、身動きが取れない様子である。勝利したのだ。やはり大人の男がメスガキに負けることなどあり得ないのである。


 群衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。セリヌンティウスの縄は、ほどかれたのである。


「セリヌンティウス」メロスは目に涙を浮かべて言った。「私を殴」


 ゴッ


「遅いんじゃボケェ!!」

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― 新着の感想 ―
仕事の休憩時間に一気読みしましたよ。 何度もコーヒー吹きましたよ。なんてこった笑
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