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都市伝説<※※※※>   10















『見つけた』























 唐突に声が聞こえた。

 スピーカー越しの声が。



















『<夕暮れの殺人鬼>の根源達』






 何処からか声が聞こえた。






 ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!









 突然コンクリートの壁が破壊された。

 爆発するかのように。





「は?」



 俺は行き成りの、この予想すら出来ない事態に混乱した。

 破壊されたコンクリートの壁を見る。

 そこには噴煙と共に小柄な人影が見えた。




 人。


 ではない。


 頭部に小さい角らしき物が見える。



 鬼?


 鬼なのか?



 その鬼の手には出刃包丁が握られていた。

 アレでコンクリートを破壊した?



 イヤイヤ。



 無理だから。


 そう考えた時だ。


 


「ゑ?」


 唖然とする北川。


 その首がクルクルと回り宙を飛ぶ。

 切断されたのだ。

 北川の首が。

 突然現れた鬼の手で。


「な……」


 その光景に唖然とする。



「こいつらが<夕暮れの殺人鬼>を産んだ元凶?」

『正確に言えば【金曜日クラブ】という食人集団が書いた掲示板が元凶だ』



 何なんだ?


「ふうん?」

『人肉と殺人をこよなく愛すカルト集団。それが【金曜日クラブ】だ』


 何なんだ?

 



『その欲望が強烈な集合的無意識化した金曜日クラブのメンバーの邪心が<夕暮れの殺人鬼>を産んだ原因だな』

「なら最後に残ったこの一匹を殺せば全て終わりだね」



 もう一人いる? 誰と話してる?


『この時間軸で始末すれば、あの映画館で無念は集合化せず<夕暮れの殺人鬼>は消滅する』

「あれ? ここで過去を変えたらあの事件が起きないといタイムパラドックスになんない?」

『そこらは正直どうなるかは分からんが……』

「分からんのかいぃ~!」

『まあ~~あの時間軸の被害者の無念を晴らせば、因果律に関係なく元の時代には返してはくれるだろう』

「それなら僕達があの時点に戻れる事だけは安心なんだね?」

『多分……』

「相棒……」




 不審人物達の会話。

 何だ?

 

 何なんだ?



 何なんだコイツラ。



 キタカワ……。

 


「貴様ら!よくも北川をっ!」


 俺は足元に有る出刃包丁を拾う。

 そのまま眼前の鬼らしき存在を襲う。



 そんな俺を見て鬼は嗤う。


 にい~~と。


 何処か嘲る様に。











「とりあえず死んどけや。殺人鬼」




 ブツン。




 視界が暗転した。



 首に酷い痛みを感じて。

 

 俺は意識を手放した。






 永遠に。









 この日から<夕暮れの殺人鬼>は消滅した。


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