都市伝説<※※※※> 7
次の日。
ドッドッドッ。
ザッ。
ザッ。
ザッ。
ザ。
バイクから降り家の駐車場から玄関に行く。
「どうだったん?」
「ランタンを買いました」
「お~~いいやん」
「LEDランタンをね」
「千円ぐらいの?」
「実はガスランタンを買おうと思ったけどね~~」
「ほう」
「止めました」
「何で?」
「落としたら割りそうで怖い」
というか高いわ。
電池の方が良い。
安いし。
懐中電灯も考えたけど止めた。
雰囲気出ないし。
電池のランタンは二つにした。
ソーラーのランタンも考えたけど……。
充電時間が長すぎるので一個にした。
いや~~良いね。
ランタンは。
前もランタンだけど。
……壊したけど。
ええ。
「はあ~~」
ランタンを上に上げる。
「どうしたん?」
「いや」
昼間なのに薄暗い。
上を見ると空を覆わんばかりの沢山の木々。
人の手が入っているとはいえ多いな。
まあ~~良いや。
罠猟で良い肉が手に入りました。
罠を設置した所に回るのは苦労したな。
「今夜も焼肉だな」
「そうやね」
ウキウキする。
解体した肉を苦労して運ぶ。
重いけど気にならない。
熟成を考えないといけんね~~。
まあ~~良いか。
食いたい時に食えば。
今日は内臓だね。
残りは業務用の冷凍庫に凍結だね。
足元の舗装されてない地面が見える。
「今日はネットで調べた手作り焼肉のタレを試すか」
「良いやん」
俺は足をスキップさせた。
北川。
頼むから生暖かい目は止めろ。
家賃取るぞ。
家庭菜園で取れた野菜を水道で洗う。
「どう?」
「まあまあの出来やん」
「採れたては美味いからな~~」
「そうやね」
旬の野菜は良いね~~。
家庭菜園の強みだ。
「美味いやん~~」
「やはり美味いな」
今夜は家庭菜園で取れた野菜と罠猟で取れた肉でバーベキューです。
肝に心臓其れにタン。
他の内臓は下処理するので早くご飯を食べるか。
今日はビールはなし。
肉の処理をしないとね~~。
いや~~バーベキューはアウトドアの醍醐味ですね。
肉は結構あるし~~。
燻製と干し肉を試しに作るか~~。
作り方はネットで調べればいいだろう。
燻製をいい加減に作ろう。
冷凍庫を肉が圧迫してるし。
「ベーコンにハム其れにソーセージ」
「今度作るか」
「楽しみやん」
ひひっ。
思わず笑いました。
夢が広がる。
パチパチ。
バチバチ。
白い。
白い煙。
深い森林に覆われた空に白い煙が吸い込まれる。
いい景色だね。
アウトドアチェアに体重を掛けながらそう思う。
見渡す限りの林。
「苦労して働いた甲斐がありました」
「そうやね」
「お前は金出して無いが」
「居候で~~す」
「少しは遠慮しろ」
うん。
此の酔っ払いが。
シュウ~~。
バチバチ。
ジュウ~~。
パチパチと焼肉のタレが弾ける。
「焼肉のタレに漬け込んだのだけじゃなく塩コショウも良いな」
「粒胡椒を潰して使いました」
「味は~~」
独特の癖のある匂い。
其れに微妙な味が気になる。
うん。
「塩コショウだけはソコソコやんっ!」
「だな」
思ってたより臭みが消えてない。
まあ~~良いか。
「口直しの野菜を~~」
「今度はパクチー有るぞ」
しゅう~~。
しゅう~~。
等と水蒸気を上げながら焼けていくキャベツ。
玉ねぎも良いね。
人参も。
下味は塩と胡椒のみ。
焼けたら焼肉のタレで食う。
「うめ~~~やん」
「うまうま」
三十分後。
ランタンの明かりを消す。
残るのは焚き火の明かりだけだ。
焦げ臭い匂いと共に箸をアルミ製の机に置く。
バーベキューコンロの炭を七輪に入れお湯を沸かす。
そのお湯で緑茶を入れる。
急須で。
「ああ~~美味い」
「やはり緑茶が一番やん」
「だな」
まったりとした時間だ。
そう思いながらお茶を飲んだ。
暫しこの時間を楽しむ。
贅沢な時間を。
「うん」
勢いよく立ち上がる。
「肉の解体をするか」
「頑張れ」
「お前には食わせん」
「手伝うか」
この後バーベキューの後片付けをした。
肉の解体をしないと後がキツイ。
特に腸。
「木炭さ~~」
「うん」
「普通に五右衛門風呂に使えば良くね?」
「あ」
忘れてた。
五右衛門風呂のこと。
「ふう~~」
「火傷するなよ~~」
「うん」
木炭は水を入れてた五右衛門風呂に使う。
燃え残った木炭を無駄なく使う。
うん。
昨日もこうすれば良かった。
火消し壺。
要らんな。
風呂に使えばよかった。
お風呂のお湯を焚くのに時間掛かりすぎました。
これではお肉の解体は出来ません。
ええ。
要領悪いな俺ら。




