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都市伝説<※※※※>3

 








『……ぃ……』








 





「うん?」

『どうした?』

「相棒、何か聞こえんかった?」

『いや』

「そう?」











『……ぇ……』











「あれ?」

『どうした?』

「相棒、やっぱり何か聞こえんかった?」

『いや』

「おかしいな?」








『憎い』











「相棒?」

『どうした?』

「何か言った?」

『いや』

「あれ?」













『憎い』





















 それを見たのは偶然だった。


 そう。


 偶然。



 黒い霧の様な物が見えた。



 或は煙にも見える。


 いや……。


 やはり霧とは言い切れない勢いだから煙だろうか……。

 

 灰と黒が混在した色。


 いや……。


 違う。



 灰色部分は徐々に減りつつある。


 灰色の部分が全て黒一色に染まる勢い。





 煙は、ゆらりと舞う。




 煙。





 それはまだ良い。



 煙の色が変わる事は、科学でも手品でも別に珍しい事ではないから。




 問題はそれは火の気もないのに中空で漂っている事だ。


 そしてそれは死体が火元で、正体が鬼火である事を意味する。






『瘴気』



 相棒が煙を見るなり呟く。



「瘴気?」



 相棒の言葉に緊張感が感じられる。




『人の怨念が瘴気と化して溢れている』



 ふむ?

 うん?





 ザワ。

 ザワ。


「あ……あ……」



 何だ?

 この声は?



『どうした?』



 相棒は僕の様子に首を傾げる。



「いや……声がする……」



 ザワ。

 ザワ。



 何だ?



『声?』



 何だ。

 何なんだ

 何なんだコレは?







『憎い』






 え?




『憎い』




 え?



『死にたくない』



『殺さないで』



『助けて』


『死にたくない』


『よくもよくも』

『死にたくない』

『痛い』

『嫌だ嫌だ』

『酷い』

『人でなし』

『酷いよ』『いやや』

『死にたくない』『殺さないで』『よくも』

『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』

『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』

『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』

『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『死なないで』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない『助けて』『死なないで』『殺さないで』『よくも』ないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない『助けて』『死なないで』『殺さないで』『よくも』ないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』『嫌だ嫌だ』『酷い』『人でなし』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『酷いよ』『いやや』『死にたくない』『殺さないで』『よくも』『助けて』『死なないで』『いやだ助けて』『殺す』『助けて』『死にたくない』『よくもよくも』『死にたくない』『痛い』。




 何だ?


 何なんだ?


 何なんだコレは?



 これは呪詛?







 無数の呪詛の声が聞こえる。



 悍ましい声が。




 親に助けを呼ぶ子供の声。



 愛する人を理不尽に奪われる嘆き。




 それらが一斉に僕の脳裏に響く。





 膨大な量の怨念が。

 憎悪の念が。


 僕の脳に響く。

 ガンガンと。



「あああああああっ!」

『どうしたっ!?』



 僕の只ならぬ声に相棒が声を掛ける。

 

「頭の中から亡霊の声が聞こえる……」



 頭にガンガン響く。

 酷く。

 激しく。

 

『何?』

「沢山の亡霊の声が聞こえる」



 コレは何だ?

 コレは。


『まさかこれは<夕暮れの殺人鬼>に殺された人々の怨念?』



 <夕暮れの殺人鬼>に怨霊として取り憑いていた被害者の怨念?

 僕達が倒してきた殺人鬼に、被害者の怨霊が憑いていた可能性は考えてはいたが、たかが怨霊。




 格上の妖怪や都市伝説に干渉できる力を持たない哀れな存在。


 圧倒的に格下。



 それが怨霊というもの。




 だから恨みの元凶でる憑依元を倒せば、自然に沈黙化していくとばかり思っていた。





 何もできず。


 何も変えられない。



 そんな絶望と無念を抱いた、力無き存在が怨霊と呼ばれる。






 だから何も出来ず沈黙し、いずれは消滅すると思っていた。





 群体化するなんて想像の埒外。


 そう……思っていた。



 筈だった。今までは。




 



 想定外の存在が怨霊を引き付け活性化させたんだ。






 僕の【悪鬼】という都市伝説の属性が。




 悪鬼の接近に伴い怨霊は活性化した。






 それは何故か?





 これは悪鬼の起源のせいだ。



 悪鬼の起源は祟りなす怨霊。






 【悪鬼神】






つまり怨霊から見れば僕は恨みを晴らす神様だ








 だから怨霊は活性化したんだ。


 何故なら僕という悪鬼神が近くにいたからだ。









 都市伝説や妖怪にはある種の縛りがある。






 それに従わなければいけないという絶対的な縛りがあります。






というかそれが都市伝説や妖怪に課せられたルールだ。






 例えば口裂け女。

 或いは学校の七不思議の一つトイレの花子さん。

 妖怪赤マント。




 これらは特定の行動と会話をルールとして課せられている。


 だから悪鬼神が近づいたから怨霊が活性化したのは理屈では分かる。

 理屈だけは。



『だが、あり得ない』



 そうありえない。





 今まで沈黙してた物が何故今更。


 前回戦った時は何も起きなかったのに……。




 まさか……。









 まて。


 まて。



 マテマテ。






 前回はまだ悪鬼として成り立てで、半人前だから怨霊は活性化しなかったとして……。

 時間の経過とともに僕自身が悪鬼として馴染んでしまったから?



 だから怨霊が活性化した?



 そうなのか?
























































 たたりをなす妖怪よ。




 怨霊(おんりょう)よ。




 あるいは夜叉(やしゃ)よ。



 我らの無念を晴らし給え。

























 【悪鬼神様】








 我らの敵を討ってください。








『まさか君の悪鬼の起源のせいか?』

「ぐがああああっ!」

『これは<夕暮れの殺人鬼>に殺された者達の怨念と共鳴してるっ!』





<夕暮れの殺人鬼>に纏わりついていた怨霊。

 それらは眼前の悪鬼神に縋り付く。







【よくも殺したな】



 殺意が有った。

 殺意が。

 


 純粋な殺意が。






 光が有った。


 光が。


 こんこんと光が虚空より溢れる。

 


 こんこんと。







「ああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」

『不味い!何かが起きるっ!』





 虚空より光の洪水が溢れる。

 光が溢れそのまま渦巻く。

 虚空ならぬ虚空から。

 虚空の先が何処と繋がっているか誰も確認できない。

 

 その筈だ。


『何なんだ?』


相棒の焦る声が聞こえる。

 

『何なんだアレは?』


 言葉はかき消される。

 光の奔流によって。
















 困惑していた。

 眼前の光に本流に。

 コレは何だ?

 これは。

 此れは……。

 

 

 景色が見える。

 景色が。





 光の洪水の中に景色が見える。


 こことは違う景色。





 こことは何か雰囲気の違う景色。





『これはまさか……過去の世界?』






 その言葉と共に僕は光の中に吸い寄せられる。

 だが僕の記憶は此処までだった。


 ここからの記憶は無い。

































『死者の怨念が時空を捻じ曲げ過去へと飛ばすつもりか』




 怨霊の恨みを晴らす為に。

 

 







 いや違う。



 過去を変えて欲しいと望んだのか?



 何方らか、両方かまでは分からないが。

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