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遺跡到着

書いてた文章が全部消えて軽く鬱になりました()

 リンクさんと半日ほど歩くと、ようやくレルゲ古代遺跡へと到着した。


 リンクさんの言う通り、道中は特に危険な魔物が出てくることはなく、何事もなくここまで来れた。


 レルゲ古代遺跡の入り口前は広場のように広くなっていて、そこにはたくさんの人達がいた。


「人、多いなぁ……」


 思わず呟いた俺の言葉にリンクさんはこちらを向くと。


「まだここは発見されたばかりですからね。探せば未知の情報や物が見つかる可能性が高いので、功績を残しやすいんですよ。だからこんなにもたくさんの学者がいるんです。まあ、ただ見物だけしにきた観光客の方もいますけどね」


 なるほど、道理でこんなに人が多いわけだ。でも――。


「でもこんなに人が居たらすぐに探し尽くされちゃうんじゃないですか?」


 この言葉に、リンクさんはハッとしたような表情になると。


「確かにその通りですね……! それなら早く行きましょう! 善は急げです!」


「え!? ちょ……!」


 言いながらリンクさんは遺跡の方へ走って行き、人混みに紛れてしまった。


 多分リンクさんは1つのことを考えると周りが見えなくなるタイプだ。いや、まあそれだけ集中力があるってことなんだけど……。


 とりあえず、俺はリンクさんの依頼を受けたし、店主の人にもリンクさんのことを頼まれたんだ。ちゃんとリンクさんのサポートをしないとな。


 俺は一人頷くと、リンクさんが消えていった方に足を進めた。


 周囲を見渡してリンクさんを探しながら足を前へと進めていると、入り口近くでキョロキョロと何かを探しているような素振りをしているリンクさんが居た。きっと俺を探しているんだろう。


「リンクさん!」


 リンクさんに聞こえるように大きめな声で呼び掛けると、リンクさんはこちらを向いた。


「あっ! そこに居たんですか! 急に居なくなったからどこに行ったのかと心配しましたよ!」


 いや、走り去っていったのリンクさんなんだけどね? 


 そう考えて苦笑いしている俺をよそに、リンクさんは遺跡の方へ体を向け。


「さぁ! 気を取り直して行きましょうか!」


 そう言って歩き始めたリンクさんのあとに続いて、俺も歩き始めた。


 遺跡は古ぼけてボロボロになっている街のようなところで、遠い過去にここで文明が栄えていた事が理解できた。


「こんな大規模な遺跡……よく今まで見つからなかったですね……」


「そうですね……。でも、この遺跡は道なき道を正しい道順で進み続けなければ到着出来ませんからね。いわばここは秘境ですし、今まで見つからなかったとしても不思議ではないですね」


 なるほど……確かに道中は変な道ばっかり通ってたな……。


 でも……確かリンクさんはトラップが無いとか魔物が出ないとか言ってたよな。てっきり洞窟系の遺跡かと思ってたんだが……。というかそもそも――。


「リンクさん、どこに向かってるんですか?」


 さっきから周囲の建造物をガン無視して進んでいるので、お目当ては何なのかと思って聞いてみると、リンクは立ち止まって左上の方にある一つの場所を指差した。


「あそこですよ」


 リンクさんが指差す先には階段があり、その上には神殿のようなものが建っていた。


「あれが僕達の目的地ですよ。中は洞窟のような作りになっていて、そこにはまだたくさんのものが埋蔵されているらしいです」


 あ……洞窟もあるのか……。


「中は広いらしいですから迷子にならないように注意してくださいね?」


 俺よりもリンクさんが迷子になりそうで心配なんだが。


 俺の心配など知るよしもなく、リンクさんは神殿を真剣な表情で見つめ。


「あそこで成果を上げれば……僕だって……」


 そのあまりにも真剣すぎる表情に、俺は何も言えなかった。


 ただ、この遺跡探索に対するリンクさん意気込みがかなり高いということだけは理解できた。


 リンクさんはしばらく神殿の方を見続けていたが、ハッとして俺の方を向くと。


「すみません……ちょっと思考に入り浸ってしまいました。そろそろ行きましょうか」


「はい」


 何でリンクさんにここまでの執念があるのかは俺にはわからない。だけど、依頼を請け負った身として、リンクさんに惜しみ無い協力をしよう。


 そうすれば……もしかしたら何か見つかるかも――。


「あがぁっ!!」


 突然リンクさんが声を張り上げると、柱の近くでうずくまった。


「あの……どうしました?」


 リンクさんは涙目で足を押さえながらこちらを見みると。


「足が……柱に……!」


 どうやら足を柱にぶつけたらしく、リンクさんは悶えていた。


「ぐっ……何のこれしき……!」


 だがリンクさんはその痛みに負けることなく、しゃがみながら前に一歩踏み出して勢い強く立ち上がった。


 その結果、リンクさんは柱に思いっきり頭をぶつける結果になった。


「がっあああああああ!!」


 ……大丈夫かな……これ。


 一人不安を抱えながら、俺は頭を押さえて悶えているリンクさんの介抱を始めた。

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