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2分間探偵の思い出  作者: 真波馨
CASE33:轟警部の奔走
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問題篇

2021年お正月三本立ての最終話です。


「まったく、正月早々宝石強盗か」

 店を出た轟警部は、コートの襟を立て身震いする。彼は、めでたい年明けから仕事に邁進していた。特定のエリアで頻発する宝石盗難事件を捜査中なのだ。

「犯人も手ごわいですね。なかなか証拠が出てきませんし。金に困っているホームレスの仕業という意見もありますが」

 警部と組んで捜査に当たっている若い刑事が、懐疑的な声を上げる。

「防犯カメラの位置や手際の良さから見ても、よほど手慣れた犯人や。偏見かもしれへんが、路上生活者にそんなキレ者がいるとも考えにくいな」

 二人の刑事は、コンビニで買ったホットコーヒーを手にパトカーへ戻る。運転席でスマホをいじっていた部下が「まただ」と呟いた。

「轟さん、また高齢者の死亡事故ですよ。餅を喉に詰まらせて窒息死。この三が日、この近辺だけで既に七件も」

「あれや。真夏に熱中症患者がバタバタ倒れるのと同じや」関西弁の警部は、呆れ顔でコーヒーを啜る。

「このあたりの医者さんも、辟易しているでしょうね。正月は恒例行事のように餅で窒息する老人を診るわけだし」

「そうやな――ちょっと待て。そうや、それや」

 轟警部は紙コップを乱暴な手つきでダッシュボードに置くと、唾を飛ばしながら若手刑事に指示を出す。

「おい、早う車を出せ。盗難現場近辺の病院を虱潰しに当たるぞ」



Q:轟警部は何に気付いたのでしょう?

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