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満月が消え去る夜

 夜。この日、帝都で起きる昏睡事件の犯人の一人である背の低い影――リリアナ・ザンダイクは、背の高い影からもたらされた情報を元に、彼の言う「ローグに害をなす貴族」を仕留めに向かっていた。



 夜を跳ねながらも、闇の領域と混迷の闇を行使する魔力を温めつつ、その術式の構築準備を行うのは、もう慣れたことか。落ち着かない感覚が、心のどこか深いところに根差しているのを見て見ぬふりして、音もなく、満月が作る自分の影に着地する。



 こんな時だ。ふと時折思うのは。自分が影に着地しているのか、影が自分に着地しているのか、そのどちらなのかということを。強力な魔法を使っていると、時々それが分からなくなってくることがある。踏んだ闇色の人型と、月に照らされた自分のそのどちらが、本当の自分なのか、と。

 俯くと、屋根の凹凸で影が歪んで見えた。その影はどこか、邪悪そうに微笑んでいるかのよう。それが錯覚にすぎないのは分かっているが、だからこそいま、自分の心は落ち着かないのかもしれない。

 目的を説き、時には囁き、自分を思い出させてくれる背の高い影はいまはいない。彼にも用があるのだろう、今日は単独で動いている。概ね二人で動いてはいるが、この日のように一人で目的をこなすことも少なくはなかった。背の高い影の支援はないが、自分には帝国の軍事作戦に参加した経験も数度あるため、不安はない。むしろそれを考えれば、他愛のないことと言えるほど簡単な仕事だ。話にならないような者が相手なのだから。

 どうせ、憲兵も勇者も自分を見つけることはできない。



 だが、一抹の不安もある、以前のようにスイメイ・ヤカギが出てくれば、一筋縄ではいかないからだ。



「…………」



 リリアナは昼間のことを思い出して、屋根の上に立ち止まる。昼間、ローグの命でスイメイ・ヤカギに接触した時、不注意で腕を見られてしまった。手袋の下にあるそれは、闇魔法を使うごとに変質が進み、醜く変わってしまった手と腕だ。

 これを見て、彼はどう思ったのだろうか。やはり彼も、化け物と思うのだろうか。

 思えば、怖がらないで話をしてくれる人間というのは、ローグ以外では初めてだったろう。他人とあんなに話をしたのは、もしかしたら初めてだったかもしれない。

 屋根から降りて眼帯を外し、月を映したガラス窓を見る。映ったのは自分の顔と左の目、そしてもう一つ。人間の持つはずのない、まるで竜種の顔についているような右目。目蓋は黒く細かい鱗に覆われ、瞳孔は縦に細長い。白目のあるはずの部分は全て金色。これを見た者は誰もが自分を忌み嫌った。化け物と。



 それは、自分の実の両親も例外ではない。



 これを見ても、彼はいままでのように接してくれるのだろうか。周囲の人間とは違う人。聞こえてくる大きな声に流されず、優しくある人。スイメイ・ヤカギ。初めはひねくれた印象を受けたが、お節介焼きで、やわらかな笑みを作る。

 次に会った時も、そうであってくれればいい。そうすればずっと、いまの関係を保っていられる。だから、犯人を探さないで欲しい。もう自分を、探さないで欲しい。大事な人のことは諦められないのかもしれないが、要は自分さえ捕まらなければ彼らには勝ちも負けもないのだ。



 ――だから、そう願わくば、今日ここに、彼が現れないことを。



「にゃお」



「…………」



 ふと冷や水のように浴びせられた鳴き声のせいで、我に返る。また猫がいた。塀の上でこちらに目を向け、しっぽを身体に巻きつけて座っている。この前に引き続き、よく見かけるものだ。いまの声はもしや、自分のことを呼んだのか。そんな想像が頭に浮かぶ最中、



「え――?」



 その時、気付いた。周囲に、沢山の目があることに。そう、猫の金色の眼光に囲まれていることに。辺りを見回すと。猫。猫。猫。塀の上から、建物の陰から、屋根の上から枝の上からレンガ敷きの上からあらゆる場所から、猫がこちらを窺っている。

 いつの間に、どこから来て、こんなひっそりとした闇の中に身を隠す自分などを見ているのか。一体これは、どうしたというのか。にゃあ。にゃあ。にゃあ。にゃあ。にゃあ。にゃあ。猫の不気味な鳴き声と闇に浮かぶ眼光のその数々が、辺りの闇を圧迫する。



 やがて鳴き声がピタリとやんだ。



 すると、最初に見つけた猫がまた口を開いた。「みゃあ」と鳴くような口の開き方だが、声はない。まるであくびのよう。その不思議な仕草に、猫が時折発する声なき声が、聞こえたような気がした。



「――まさか!」



 そこで思い出す。そして思い至る。スイメイ・ヤカギが現れたあの日。あの日も確かに、数匹の猫を見かけていることを。見かけたあとに、スイメイ・ヤカギが現れたことを。

 今日、スイメイ・ヤカギは猫を連れていた。人にあまり懐かない帝都の猫を、あれだけ従順にさせて。その答えがこれか。何に使うかなど、考えてもみなかった。

 ……どういう手管をもって猫を味方に付けているのかは知れない。協力させているのかも知らない。だが、スイメイ・ヤカギは自分が知り得ない魔法を使う、尋常ならざる手合い。不可思議は、あって当然だ。だって、



 ――ここの連中はあれだな。どこに行っても自分の目の前にある神秘(しんじつ)を否定しやがる。



 そんな、魔法使いギルドの術師たちに吐き捨てた言葉が、頭の中を反芻する。そう、彼の言う通りだ。「できるわけがない」の言葉は、魔法使いにとって足かせに過ぎないものだ。



 ならば、以前の時もいまのように、猫が彼に自分たちの居場所をその声なき声で伝えていたのなら。そして今日も、自分の居場所を彼に過たず伝えているのなら――



 気付いた時には、猫たちは踵を返して去っていった。その代わりに、振り向いた先のゆるやかな勾配の上、その闇の中から、人型の輪郭が剥がれてくるのが見えた。周囲にまとう闇は暗く、濃い紫色の残像が目の中に残ったように漂っている。それは自分の扱う黒よりもなお業の深いもの。知識の先にある叡智を手に入れた者しかまとえない――



「また、会ったな」



 現れた人影――スイメイ・ヤカギはそう静かに口を開く。いままでのような気安げな挨拶ではなく、どこか憐憫が混じったような声と瞳を携えて。

 ああ――と、我知らず息が漏れる。結局、彼は諦めなかったのだ。曲がりなりにも、告げたのに。そう、今日昼間出会った時に、自分(はんにん)にかかわるのは危険だと、次は怪我では済まないと、自分は。



「悪いな。折角の忠告を、無駄に終わらせちまって」



「――!?」



 忠告。その言葉に、自らの考えの先を読まれたような気がして、心臓が跳ねる。



「なあお前、リリアナだろう?」



 心臓を思い切り叩かれたような衝撃を落ち着ける間もなく、その訊ねは告げられた。

 どうして分かったのか。正体を見破られる下手は打たなかったはず。だが、あの目は確信に満ちている。この答えで間違いないのだと、そういう目だ。なら、シラを切っても無駄か。だが、



「――何故、分かったのです」



「なんとなく、だな」



 にしてはあまりに率直で、迷いない。そのまま、スイメイ・ヤカギは問いを放つ。



「なんでこんなことをしてる? いくら情報を扱う特殊な部署でも、こんな事件を起こすのは軍人の仕事だからってわけじゃないだろう?」



「あなたにそれを話す必要は、ありません。こんなことをする理由も、私のことも、あなたには関係のないこと。どうしても訊きたいの、でしたら」



 そう口にして、リリアナは温めていた魔力を発露する。瞬時に周囲を占有した濃厚な魔力に当てられ、塀やレンガ敷きが薬品を掛けられたように浸食され気泡が立った。臨戦態勢だ。彼もその意味が分かったようで。



「力づくで聞け、か」



 そう答えを悟ったスイメイ・ヤカギは、しかし魔力には応じずに再びの訊ねを紡ぐ。



「それと、お前に言いたいことがある」



「大人しく捕まれ、ですか? それとも、私のしていることは間違っている、ですか?」



「いいや、お前がしていることの正否については、俺のあずかり知らない話さ。お前が魔法をかけたヤツが悪いのか、それともお前が悪いのかは、話してくれなきゃ結局わかりゃあしないんだし、止める理由にはならないからな」



「では――」



「それでも、俺には認められないものがある。お前の使っている、その魔法だ」



「闇の魔法が……?」



「そうだリリアナ。その魔法を使うのだけはやめろ。それは、人が人であるためには、触れてはいけないものだ」



「なにを根拠に」



「理由ならあるさ。聞きたいなら、答えてやるよ」



「そんなこと、あなたに言われる筋合いは、ありません。私は私のやるべきことを、やるだけのこと。だから……」



 そう、だから――自分はここで彼を討つのか。自分の身を守るために、あの人のためと言い訳をして。闇魔法をかけるのか。自分の敵である貴族たちでもないのに。



「――ッ」



 そう考えると、詠唱をしようとする口の動きが滑らかさを失する。本当にこれでいいのかと。疑問が頭の中をぐるぐると回る。だが、走り出した以上、もうどうしようもないのだ。自分がその道を走り切るか、誰かに止められるまで、終わりはない。ゆえに、



「――闇よ。汝あまねく此岸(しがん)を彩る紫紺の儚き。華々しさは禍々しさにかかずらうことなく変化し、あらゆる運命の芽を摘み取れ。オルゴ、ルキュラ、ラグア、セクント、ラビエラル、ベイバロン……」



 詠唱のあと、蛮名を口ずさみ、鍵言を発する。



「――希望は等しく失望に帰結する」

(――トランジェントホープ)



 直後、周囲に存在する夜の闇や影が集まって、気泡のような球形状になり、膨れ出す。辺りに浮かび上がった多数のあぶくは、街並みを、星を、全ての光を色を隠すまで増え続け、全てが不規則な軌道をたどって、しかしなんの誤りもなくスイメイ・ヤカギへと殺到した。

 あぶくの合間に見える男は、なんの焦燥に駆られることなくただただ落ち着き払った姿で、口を開き、



「――(Aski-Kataski-Haix-Tetrax-Damnameneus-Aision……」

(――闇は光にあまねく退き、失意に堕ちた大地は陽光によってその真実を取り戻さん……)



 月光も届かぬ闇のあぶくの中に、埋もれていった。

 ……終わったか。これは自分が持ちうる闇魔法の中でも特に強力な呪文だ。以前に放った魔法を防ぐことのできなかった彼には、決して防御の叶うものではない。闇の気泡が散ったあと、受けた者には無数の傷と、永劫取れない全身の黒ずみが残り、やがておこりのような震えを伴って息絶えるのだ。そう、何の例外もなく。



「…………馬鹿です」



 そう口にしたのは彼にか、それとも自分にか。行方のしれない小さな罵りが、闇の中に消えて行く。こんな結果、無論本意ではない。だが、もうこうするよりほかなかった。相手にも譲れない思いがあるならば倒して、決して譲らない権利を相手から奪うしかない。しかしそれでも、心に残ったのは後悔のあとに起こるような胸のつかえ。



 もしかすれば、初めて友達ができたかもしれなかったのに。そんな思いは結局、黒い泡沫(うたかた)に消えてしまった。



「馬鹿……です……」



 やがて魔法が終息を迎える。泡立って膨れ上がる闇はその増殖をピタリと止め、徐々に元の暗がりへ。だが、闇が波の華のように砕けたそこに、しかしレンガ敷きに沈み倒れ伏したはずのスイメイ・ヤカギはいなかった。



「ぁ……」



 ――始めに見えたのはそう、白光放つ魔法陣その輝きだった。見慣れぬ紋様と文字を描いて、美しい円を描かれた(サークル)。それは闇と共に砕けるはずの主人を守ったのか、その直上には一点の翳りもない月光に照らされた空間があり、指を鳴らしたような小気味よい音が響いたかと思うと、空を漂う闇泡沫(やみほうまつ)の残滓は、その全てが横殴りの爆風に追いやられたが如く左方向に流されていった。



 やがて、忘れた時を取り戻したかのように、周囲の音が戻ってくる。何かに怯えるようにざわめく樹木。ケタケタと笑い出す地面を転がった瓦礫。赤レンガ塀や生垣、黒鉄の忍び返しや果ては銀の門扉までもがその色味を失っていき、全てが味気ない絵に描かれた灰色へと変わっていく。



 辺りはいつの間にか秋夜のように冴えた夜気に満ちており、赤みを帯びた月が顔を覗かせていた。



 そして、その中心には――


                     

「――その魔法はもう、俺には効かないぞ? 闇魔法使い(レフトハンドソーサラー)」



 真紅の瞳でこちらを強く見据える、魔法使いの姿がそこにあった。



     ★



 今宵も事件の核心へと臨んだ水明には二つ、胸中に(いだ)いた真意があった。



 ……事件の犯人との夜の邂逅は、これで都合三度目になる。しかし、以前と違うのは、対峙する犯人の正体を知っているということそして、自分と彼女以外は、誰もいないということ。

 いまここにフェルメニア、レフィールの二人はいない。リリアナを説得するため、今回は控えてもらった。他の者が立ち会っていれば、警戒が先に立って逃げられてしまう可能性があるからだ。

 だから今日は一人。ただ一人で、神託のことを一時忘れて彼女に臨んだのだ。

 何故こんなことをしているのかを質すために。そして、闇魔法の行使をやめさせるために。



「そんな、どうして……」



 強力な闇魔法を完璧に防がれたためか、幼い声の困惑が聞こえる。

 行使した魔術は、防御の魔術。月の女神である、エフェソスのディアーナのベルトに刻まれていた魔除けの呪文。神という、アストラル、エーテリックなどに近似した要素でその身体を構成する存在、その身を守るための(まじな)いゆえ、これはアストラル・ボディに対する攻撃に効果がある。

 アスキ・カタスキ・ハイクス・テトラクス・ダムナメネウス・アイシオン。闇、光、大地、太陽、真実を意味するその言葉によって、高次元にある悪意はその力を防がれる。通常、真っ当な魔術師同士の戦いには皆無と言っていいほど使われない、魔術だ。



 特に月の出ている晩は、この魔術が良く効果を発揮する。

 そして、この魔術によって威力を損なわれる闇魔法というのが、



「闇のエレメントとはよく言ったものだ。この魔術体系を作ったヤツは結局その出どころの定かではない力が最後まで何なのか分からなかったんだろうよ」



 そう水明がため息を漏らすように口にすると、リリアナは合点がいかないという風に、眉をひそめる。



「何を、言っているのですか? 闇のエレメントは、女神の僕であり、魔法使いの力の一つです」



「いいや、それはお前らの言うようなものなんかじゃないんだよ。どいつもこいつも勘違いしているようだがな。だからいまみたいに、俺には防げる手立てがあったのさ」



「――っ、闇よ。汝は空を駆ける稲妻が如き先鋭!」



「――顧みず、なおひた向きに闇よ疾れ!」

(――スラストオブダークネス!)



 リリアナが魔法を放つ。直線的な、しかし速度を重視したもの。だが、この状況にあって闇魔法は、視覚を晦ませるべく闇に乗じさせるのが定石。月明かりの下それを怠った魔法使いの出した術など、水明には当たらない。そのまま、悠然とした闊歩で、彼女を翻弄する。

 踏み込もうとするリリアナを前に指を鳴らし、彼女の眼前にあるレンガ敷きを爆裂させると、予測を裏切られたかのように驚きに目を瞠って、棒立ちに暮れた。



「――最初にそれを喰らった時に、それがどんなものなのかっていうのは大体見当がついていた。アストラル・ボディに直接多大な影響を及ぼす要素というのは、そう多くないからだ。異教神働(ゴエティア)による邪な神の力を用いて起こす神秘。悪魔崇拝者(デーモノミスト)による正しき信心への特攻。真性呪言。呪詛。怪異の攻撃。その中でも相手を憎んだり、恨んだり、妬んだりする思いを直接対象にぶつける術が最も古い技術とされる。ただ思うだけ、術式なんて概念もない単純なものだが、その分強力で、土着の古い信仰などに多く見られるものだ」



「……それが、私の扱う力と何の関係があるというのですかっ!」



「いいか? 闇のエレメントなんてもの存在しない。『人の抱く憎しみや恨みは呪いとなって実際に人に影響を与える』という文言があるように、それは現世(うつしよ)から溢れて行き場のなくなった憎しみの呪いが、外殻世界で凝り固まったものだ」



 呪いの最も古い形。それは即ち、人、物、動物などの憎しみの塊だ。どこまで行っても思念であるがゆえに、それをぶつける対象さえいれば、防御があろうとなかろうと関係なく攻撃できる。金色要塞の城壁が突破されたのはそれが理由だ。城壁は城壁。思念から身を守る壁ではない。弱い魔法なら組み込まれた術式は防御し、呪いは魔術師としての耐性で防げるが、呪いの方が耐性を上回るほど強力であれば、透過してくる呪いの思念を防ぐ手立てはない。強力なものならばなおのこと。魔族の持つ力との違いはそこにある。



 水明は、苛立たしげに放たれた魔法を再び防御する。そしてまた続けて、



「だが、そんなものは普通、誰にでも使えるものじゃない。一端を、というなら話は別だが、憎しみや恨みは得てして人間を破滅に導くものであり、人間が本質的に嫌うものだからだ。だが、唯一それを自在に使える者がある。それは心が恨みや憎しみと同調できる状態にある人間。いまのお前のことだ」



「私がそんなものを抱いていると言うのですか」



「だろうな。いままでの言動の端々と、お前がそんな魔法を使えることから、分かることだ。お前にはその自覚は、ないのかもしれんが」



「そんなことは――」



「そんなことはない、か? だがな、その証拠がお前の手袋の下にある。それは凝り固まった怨嗟や憎悪に同調し、その力を利用しているせいで、身体の末端や侵食されやすい場所が変質しているからだ起きるものだ。おそらくは、その眼帯の裏もそうなんだろう? 負の力に身を浸し続けた影響で、人間が本来持つべき形から逸脱しているんだ」



 リリアナは咄嗟に眼帯の掛かった瞳を抑える。



「そうだ。お前が使っている術は、人間が手にしてはいけない呪いの術だ。それは俺に言われるまでもなく、使っているお前の方がよく分かっているんだろう?」



「でも私は、私はこの魔法がなければ、私は……」



「やめろ。その魔法は身を滅ぼす。いまならまだ遅くない。闇魔法を使うのをやめて身体を治すことに専念するんだ。そうしないと、いつかお前はお前じゃない何かになる! だから」



「だから……」



 言い当てられたリリアナが感化されそうになったその時、彼女の背後に、彼女に同調した悪意が陽炎のように揺蕩った。それで彼女は我に返ったように、豁然(かつぜん)と目を見開く。



「――ッ、だからなんです! そんなことは分かっています! この魔法を使っていれば、いつか私は闇に取り込まれてしまうということくらい! ですが私のことなどあなたには何の関係もないことでしょう! なのに何故、何故私なんかにこだわるのですか!?」



「魔術師として、そんな魔術師のあり方は認められないからだ」



 そう、闇魔法が該当する魔術。それは隠秘学における左道と呼ばれるものである。ラテン語の『sinister』つまり『左』を表す言葉は、英語では『不吉』を示し、左は悪徳や邪霊を操る破滅的な道を歩む魔術師に与えられる言葉であるように、その在り方は魔術の世界でも、正しくないものとされる。だからそれは、そんな彼女の破滅にひた走るだけ(レフトハンドソーサラー)である在り方は、水明にとって許せなかった。

 そして――



「あとは、物好きのお節介だよ」



「――」



 水明が困ったような笑顔を向けると、リリアナは呆気にとられたような表情を作る。そんな彼女に、その本心に問い質すように水明はまた、



「なあ。お前はそんな人生で、それでいいのか?」



「え――?」



「そんな身を滅ぼすような生き方をして、良いことなんて一つもないだろう? それで後悔はしないかも知れないが、闇魔法を使っていれば決してお前は幸せにはなれないんだぞ?」



 リリアナは耳にした言葉を全て振り払うように、首を激しく横に振る。



「でもそんなことをすれば、私は戦えない! 戦えない私を、この国は必要としない! 大佐だって必要としない! お母さんとお父さんに捨てられてから、私は一人だった! 大佐に拾われて、帝国に来て、初めて私の居場所ができた! それが人間兵器なんて言われるようになっても! 誰からも忌み嫌われても! 闇魔法(このまほう)がなければ、私は、私はまた……!」



「それでいいのか⁉」



「⁉」



「そうじゃないだろう! お前の欲しかったものは、本当にそんな辛いだけのものなのか!」



 そうリリアナにだって。欲しかったものがあるはずだ。心の底から求めているものがあるはずなのだ。それは絶対に辛いだけの居場所ではない。昼間に会ったあの時見せた、無邪気な笑顔があるのなら、彼女が求めるものはそう、絶対に不幸などではないのだから。



「私の欲しかった、もの……」



「そうだ。お前の欲しかったものは――」



 水明はもう一度。目を覚ませと訴えかける。だが、リリアナは



「うるさい! 戦うことでしか誰にも必要とされないなら、私はずっとこのままでいい!」




 いままででもっとも強い感情がこもった拒絶を、吼えるように叫んだのだった。

 そしてその言葉で、彼女がまとっていた闇が暴走する。



「あ、あああああああああああ‼」



 煙のように噴き上がった闇は呪い。いや、悪意。外殻世界にある恨みつらみの凝ったものが、リリアナの身体を中継にして、恐ろしい勢いで現界している。無論、それはリリアナの心が同調しているからだ。先ほどの叫びにしかと込められた世の条理への憎しみが起点となって、全ての感情が裏返った。



「やめろ‼ 自分から闇を受け入れるんじゃない‼」



 足元から膨大な悪意を噴き上げさせ、その中に取り込まれそうになるリリアナ。そんな彼女を助けようと、水明は自らの身も顧みず取り付く。



「ぐっ、ああああああああああああああああ‼」



 水明の苦悶の絶叫に我を取り戻したか、リリアナはばっと目を見開く。



「な、何を、あなたは……」



「取り込まれる、な……。ダメだ。その道は、お前が歩いていいものじゃない……」



「だ、ダメです。近づけば、あなたまで闇に!」



 闇が呪いが悪意が、水明の身体に染みていく。リリアナが放った闇魔法とは比にならないほどの強く濃化させられた力だ。気を強く保っていないと、精神まで冒されそうになるほどに。だが、ことは一刻を争う。月の護りを唱えてから行動に移る猶予は、ない。

 案じる言葉は耳に入ったがそれでも、水明は彼女を助け出そうとそのまま詠唱する。



「Luce sacra,Ad utrorumque ergo corrigendum……ぐっ」

(その聖なる輝きよ満ちて、いまあるべき姿を求め……)



 呪いを跳ね除ける文言を目を瞑ったまま諳んじる。額から噴き出した冷たい汗が鼻梁を通って頬を流れ落ちた、そんな感覚がやけにはっきりと感じられるのは、焦りが強くなったがゆえか。膨大な呪いの勢いは衰えない。周囲を渦巻く闇がリリアナを引っ張り出そうとする水明の身体を冒していく。



「ぐ、あ……あ……この――!!」



 気合いで振り絞った力。届いた水明の手が、リリアナを掴む。そしてそのまま振り投げるように力づくで、彼女を呪いの渦から引っ張り出した。

 投げ出されるリリアナと、反動で転がり、倒れ込む水明。彼の状態に気付いたリリアナが呆然と立ち上がって水明に歩み寄る。



「スイメイ・ヤカギ……?」



「馬鹿が……。いくらなんでもそれは死ぬところだったぞ……」



 ぜえはあと、息も絶え絶えで、しかし笑顔を見せる水明。そんな彼の状態を見て、自分の愚行を知ったリリアナが、崩れるように膝を折った。



「ごめんな……さい……」



「まったく……大人しくしていてくれよ頼むから……」



 そう言って、もう安心しろよと青い顔に気風のいい笑みを取り繕う水明。引き抜いたリリアナはこれで安心だ。そう思い、静かに身を起こす。



 だがしかし、ことは簡単には収まらないようだった。



「む――」



「え――?」



 にわかに世界が揺れる。直下型の縦揺れと横揺れが合わさったような大きな揺れだが、しかし周囲に視線を走らせても、揺れがあるだけで何も動いてはいない。木々も、落ちた礫も、しんと静まりかえっている。地震ではない。別の現象、それは――



 ――神秘力場揺動(マナフィールド・バイブレーション)



「ちぃ……悪意が溜まりすぎたか」



 揺れやまぬ世界を見回して、水明は悪態をつく。刻下、通常ではありえない現象が現界する時もしくは、あまりに度を超えた力が発露する時にしばしば起こる現象が、この異世界の街を揺らしていた。リリアナを中継に溢れ出てきた悪意が、一空間の限界を超えて膨れ上がりすぎた。ここまで来るとおそらく、凝った悪意が方向性を持って、形になる。



 やがて、水明がそう予測した通り、視覚的にも聴覚的にも甚だしかった事態がそのように収束していく。人の怨念をかたどったその靄は段々と夜の黒とは別の紫紺を帯びた闇を映すようになり、空中に蟠っていく。まだはっきりとしない輪郭は金切り声の悲嘆や重くのしかかるような低い声の妬みを孕み、聞く者の脳裏に忘れ得ぬだろう不快感を植え付け、その背筋を粟立たせる。



「あ、あれは……」



「限界、するぞ。下がっていろ……」



 現界前の空間の周囲に稲妻が走るのは、往々な前兆か。間をおかず、悪意が形となって具象化する。

 そして、舞い降りたのはおぞましい姿だった。凹凸のない、滑らかすぎる真っ黒な輪郭だけの体躯には、骨格の取り除かれたような覚束ない手足が下げられ、生物的なぬめりをその表面にまとい、頭部と見られる場所には目玉を模したような血のように赤い光が一つ、右寄りに埋まっている。まるで人間を醜悪にデフォルメしたようなそんな造形は、絵に描いたように稚拙であり、しかし、もしそれが人間の本来の在り様と喧伝するなら、この上ないと言えるほど秀抜なデザインだとも思われた。



 罪深き姿が騒ぎ立てる。耳障りな金切り声、うら低く野太い声、この世の暗部を知り尽くした幼児の声、ただただ愚昧なだけの老人の声、耳に厭う魑魅魍魎共の声が幾重にも重なり織り交ざったかのような響きが、まだ恨みつらみを伴っている。



「あ、ああ……」



「声に耳を傾けるな。引き込まれるぞ」



 リリアナはそのおぞましすぎる声が引き起こす嫌悪感に当てられて、身を震わせている。喚起した者であるがゆえに、感化されやすくあるのだ。気付けに、水明がその肩に手を置くと、意識を跨いで動き出そうとしていた身体が止まった。



 罪深き姿が動く。足のような支えに踏まれたレンガ敷きが、黒ずんだ。近づくごとに空気が悪意に汚染されていく。一歩踏み出すだけで、アレが及ぼす影響は計り知れない。



 それを見たリリアナが、窮状を訴える。



「に、逃げ、ないと……あれは……だめ……」



 彼女を煽り立てるのは恐怖感だ。普通の人間ならば、あんなものを前にすれば生きることを諦める。魔術に傾倒があるゆえ、その尋常ならざるは手に取るように分かるのだろう。



「逃げて、どうする? あんなもの、ほったらかしにはしておけないぞ」



「でも、無理です……。あんなものどう祓うというのですか。それに、そんな身体では……」



「ないって言われると、やりたくなる性分でね」



 水明がそう不敵に口にすると、まるで人語を解しているかのような間合いで、叫び声が放たれた。



「――――!!」



 住宅街に響くおぞましい声は衝撃波となって身を打つ。悪意の壁に阻まれてその音は周囲に漏れることはないが、異変はいつか誰かに悟られる。生者を狂わせる声と見た目が悠然と闊歩していれば、常世はたちまち地獄と化すだろう。それだけは、避けねばならない。



 罪深き姿が跳ねた。人間の二足の跳躍とも四肢を用い飛びかかる獣ともつかない動き。そんな、ただ地面に思い切り叩きつけられた後のような奇怪な跳躍に反応した水明は、リリアナを魔術でふわりと浮き上がらせ、生垣まで寄せる。



 飛びかかってくる姿に合わせ、飛び退る。当たってはまずい。どこに触れても、着地されたレンガ敷きや、受け止めた塀の二の舞になることは明瞭。着地と同時に、影が伸び上ってくるように肉薄する。そこへ放つは指弾の魔術。一、二、三、都合四回のフィンガースナップを受けてもびくともしない姿に、水明は横飛びに逃げる。



 予想に反し、罪深き姿の追撃はなかった。もとより戦うという概念の元、襲い掛かってきているわけではない。暴れたいだけ。縋りつきたいだけ。同じような不幸を増やしたいだけ。どこまでいっても悪意でしかないのだ。その代わり姿は、黒く巨大なゴム状の腕を無造作に振り回す。先端とも呼べないほど寸胴な腕の先が風を孕み、しなる両腕は暴風さながらに塀やレンガ敷きを砕き散らして、、その威力のほどを物語る。



 両腕を頭部の防護に回した水明は、その隙間から状況を窺いつつ、衝撃と礫を耐え凌ぐ。そして目の前の姿が腕を用いた攻撃を納めたと同時に、刀印を模った指先から青ざめた稲妻を解き放つ。「Abreq ad Habra」そう小さく口にした魔術の青い穂先は、罪深き姿にぶち当たると散逸。一度きりの痙攣を引き起こさせた。



 即興なため効果は薄い。罪深き姿はすぐに立ち直るが、しかし四肢をバラバラに動かしながらにいたままだ。



「……見ろ。確かにアレは。あらゆる悪意が混ざり合わさり、出来上がったものだ。だが、様々な悪意の感情が混ざっている以上、何をしたいのかは定まっていない。だから、その動きには異常なムラがある。必要以上に恐怖を感じることはない」



「う……でも……」



「弱気になるな、あれに魅入られたらそれこそおしまいだぞ」



 あの罪深き姿を視線の先に捉える。人間の持つ潜在的な恐怖を煽り立てるその姿を。



 ……そうこれが、人の心を取り巻く決して晴らせぬ罪業としがらみの末路よ。いつも誰しもの心の隙間を突け狙い、誰も耳をふさぎたくなる汚いもの。それが通り越した先にあるこれは、この世に絶対にあってはならぬ、凶害なのだ。



 罪深き姿はまだ耳障りな声で喚いている。リリアナは頭を抱えるように耳を塞ぎ、声を紛らわせようと必死に首を横に振ってる。いや、いやと。その姿は、年相応の少女のもの。決して、悪意に身を蝕まれ取り込まれていいような者ではない。



 だから、自分がどんな状態であろうとも――



「引き下がることはできなくてな」



 動き始める、罪深き姿。金属を鋭利なもので引っ掻いたような一際甲高い絶叫を上げ、勾配を駆け下り砕き散らす。まるで流星さながらの超突進。前方にある全てのものの時間が止まり、過ぎ去った後ろのものから動き出し、吹き飛んでいく。



 あれに当たればただでは済むまいと、水明は魔術師の眼で捉えた先から回避に専念しようとするが、



「ぐ、ぅ……」



 身体に、痛みがずきりと走った。リリアナを暴走から救った時に、悪意に蝕まれた身体が最悪の合間で悲鳴を上げた。その痛みが、水明の回避のタイミングを失わせる。数秒が、意識の中から吹き飛んだ。正体を取り戻したときには、かわせないところにまで事態は迫っている――



「なら、かわさなければいいだけのことよ……」



 右の刀印で切るは、六芒星(テレマ・ヘキサグラム)。頬を伝った汗が、地面へとしたたり落ちる。そして、今もってやむことのない苦悶に対し、八重歯を剥いた。離れた場所からリリアナが何らかを叫んでいるが、いまは聞かない。聞こえない。腹は決まった。この交錯で必ず討ち滅ぼすと。ゆえに、このまま魔力を指先に安定させる。いまは夜。蒼に清められた刀身(Bless blade)は使えない。蒼銘斬は使用不可。魔術の選定が必要。そんな中も、迫りくる無音の時。やがてノイズは取り除かれ、引き延ばされた時間の中にいるのは自分と相手のただ二人になり、



 風が、頬を撫でた。




 ――そそのかすんじゃねぇよ。



 ごう、という音が戻ってくる。我知らず発したその言葉のあとに残ったのは、後ろへ駆け抜けていった罪深き姿と、六芒星が意味するものを貫くように突き出された、右の刀印。果たして、罪深き姿はブレーキを踏むこともなくレンガ敷きを転がって、砕けて空の闇へ霧散した。



 この一髪千鈞の交錯の勝利者は、八鍵水明。

 ……罪深き姿が消滅したことにより、周囲を席巻していた重苦しい空気も消え去った。途端、水明に戦いによる疲労と、悪意に蝕まれた身体の疼痛が襲って来る。その状態を押したまま、彼はリリアナへと近づき、座り込んだ。



「終わったぞ」



 リリアナは、いま目の前で起きたことが信じられないか。驚きに目を瞠ったまま、水明と罪深き姿が消えた場所に視線を交互させている。



「事情を、話してくれ……どうしてこんなことをしてるんだ……?」



「そ、それは……貴族たちが、大佐を害そうとしているからと、だからあの人に、持ち掛けられて……」



「あの人? お前と一緒にいた、もう一人のヤツ……か?」



 悪意の影響もそのままにして、水明が言葉を紡ぎ出したそのみぎりだった。憲兵の笛の音が遠間から聞こえてくる。罪深き姿の現界で周辺は異界化していたため、いまの騒ぎを聞きつけたわけではないだろう。では、何故――



 近付いてくる足音と怒声に驚き、リリアナの肩が跳ねる。



 やがて、その場に、エリオットを先頭として、クリスタと、憲兵たちの集団が現れた。



「こっちだ!」



 響く、エリオットの中性的な美声。到着してすぐ辺りを見回した彼は、倒れた水明とリリアナを見つけ、面食らったような表情を見せる。



「スイメイ・ヤカギと、君は確か……」



「お前らこそ、どうして――」



 ここにいるのか。水明はそう訊ねようとして気が付いた。リリアナが、動揺で小刻みに震えていることに。不意に、数歩後ずさるリリアナ。エリオットの登場と憲兵たちの喧騒。悪意に取り込まれかけた身に重なった許容以上の出来事に、彼女の心はもう限界を迎えていた。



「くそ、なんて、間の悪い……」



 水明はにわかに口の中に広がった苦さに、呻く。これでは、余計な連中はでしゃばることになり、リリアナと落ち着いて話をすることができなくなる。



 徐々に悪化していく状況に、それでも水明が身を起こす。



「まあいい、少し面倒なことになりそうだが、行こう。リリアナ」



「私は……」



 水明が困惑の極みにいるリリアナに手を伸ばした、そんな時だった。



――このままでいいのか? ここで止めれば、お前の目的は達成されないぞ?



「――⁉」



 にわかに降ってきた声に、リリアナの身体が震える。見上げれば、屋根の上に背の高い影の姿があった。



「お前は――⁉」



 水明が声を上げるが、背の高い影は意に介することなく、またリリアナに向かって、



「どうする? 私は構わんが? お前にはそうではないのではないか?」



「う、う――」



「ダメだ! 耳を傾けるな!」



「――行け」



 背の高い影が逆の方向を指し示す。リリアナにそちらに向かえと言うのか。

 それと同時に、周囲に煙幕を引いた突風が駆け巡る。エリオットとクリスタはすぐに落ち着いた対処を見せるが、憲兵たちは唐突のことに動揺し体勢を崩してしまった。



「くそ――ぐっ⁉」



 水明は動けなかった。走る足を踏み出そうとして、身体がそれを拒絶する。リリアナ救出の際に受けた悪意と、罪深き姿と交錯した時に受けたダメージのせいであった。無理を重ねた上に、もう無理は積み上げられない。



 一方リリアナは、目まぐるしい事態にどうすればいいのか分からないのか。混乱に震え、そして――



「あ、うあぁあああああああ!」



 起こった全てから目を背けるように叫びを上げながら、彼女は背の高い影が示した方、勾配の先の闇へと一人飛び込んで行った。



「ぐ……。り、リリアナ……行くな……」



 胸を押さえ、苦悶の息を吐きながら、水明はリリアナの消えた先に手を伸ばす。そして勾配の上、立ちはだかるように前を遮ったのは、背の高い影。



「テメェ……」



 汗にじむ水明の呻くような悪態に、背の高い影の、その口元が嘲笑に歪んだように見えた。





ルビを上手いこと合わせられないのが申し訳ないです。

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