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閑話・ライネルヴァ王国の天手古舞〜クラン視点・1〜

なんとか1日おき……に執筆してます。これが続かれば良いなぁ。←

クラン視点のライネルヴァ王国その後のお話。

お嬢様に言われて、仕方なく情報収集に向かう。お嬢様から離れたくなかったのに。まぁ仕方ないか。確かにライネルヴァ王国のその後は、知りたいだろうし。それにしても……と我ながら驚いている。


クラン


なんて、本名を教えてしまうとは思わなかった。自分で自分が不思議だ。

俺はライネルヴァの出身では無い。ライネルヴァのとある貴族の暇つぶしに巻き込まれた小国の男爵家の跡取りだった。クランの名はその男爵だった父から付けられた。成人する直前、ライネルヴァのとある貴族が父を騙し、領地を簒奪。失意の内に両親は死んで、使用人達も散り散りになった。


とある貴族の娘が、父に近付き、色仕掛けに陥った父は確かにバカだったのだろう。その娘に溺れて借金を重ね、まともに借用書を確認しないままサインして、結果が領地を簒奪される、という事態。そのとある貴族家の領地と隣国の俺の家の領地が面していた。ただそれだけの不運だった。

騙された父が悪いのは、俺でも分かる。

けれど、母や使用人達や領民は何もしていない、というのに。あまりにも酷かった。


そんなわけで。

俺が今の稼業に足を踏み入れた切欠は、俺の家を滅ぼしたライネルヴァのとある貴族への復讐。それが終わった後、何も考えられなかった俺は、そのまま暗殺者としてライネルヴァに留まり、依頼を受けて暗殺業に精を出していた。


何も変わらない淡々とした日々。

……だったのに。

お嬢様に出会ってしまった。

殺しの依頼を受け、殺さなくてはならない相手なのに。

何の感情も見せずに、只管に暗殺者達を血の海に沈めて行くお嬢様。


そのお嬢様を見た俺は、猛烈に興味を抱いてしまった。

長くなってしまったので、また後日。

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