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りあダン! 現実世界にダンジョンが?!  作者: 大道寺 禅
ダンジョンに適応する日本
365/385

第三百五十七話 中級ダンジョン 第三階層ボス 恐怖の花畑

累計PV数万突破いたしました!

これも皆さまからのご愛顧の賜物です。

これからもりあダンをよろしくお願い致します!

「さて、改めて意気込んだは良いんだが、肝心の相手は何処なんだ?」

「今の所敵らしき物は見当たらないね」


 戦闘前に意気込んだは良いものの、この場のギミックが判明したばかりだった事を思い出して周りを見渡すがやはり敵らしい物がある訳ではない。

 このボス部屋の広い空間には咲き乱れる花と、奥の方に見える大きな一本の木ぐらいしかない。もしかしたら、その木から何か出てくるのかもしれない。


「せいぜい奥に大きな木が見える位だけど」

「……とりあえず木に向かって進んでいく?」

「そうだな、今ん所何かある訳じゃねーんだし」


 敵影も無いし、扉も閉まっているので一旦木に向かって歩き出す。

当然花畑を突っ切って行く事になるが、道らしい道もなく、隙間無く咲き乱れている以上は仕方無いだろう。

 丈はあまり大きく無い花が多く、気を付けては居ても進めば進む程踏んでしまう花は増えて行く。


「はぁ……何というか、あんまり良い気分はしないわね、花を踏んで進むって」

「確かにな。戦闘になったらそんなこと言ってられねぇけど、まあ好き好んでやるこっちゃ無いわな」


 罪悪感を吐露するジュディに同意する秋彦。先を行く前衛組は真っ先に花を潰してしまいがちで、場所が場所だからと思っていても何と無く嫌な気分になってしまう。


「……そこは割り切って。こんなステージ作ったダンジョンが悪いって」

「でも何でこんなに花がぎっちり咲いてるんだろ? この花もギミックなのかな……?」


 一方後衛組はジュディと秋彦が通った足跡を通るので、既に踏まれた花以外は踏まないのであまり罪悪感は無いらしい。もしかしたら咲いていようが踏まれていようが容赦なく踏み通ったのかもしれないが。


「しかし何だな、こんなにずっと花畑通っていると花の匂いがキツくなってくるな」

「そう? 良い匂いじゃない」

「うへぇまじか。俺もう匂いが甘ったるすぎてクラクラしてきちまったよ……っておっと!?」


 濃い花の匂いにうんざりしてきた辺りで秋彦は足に当たった物に躓きそうになった。


「おおっと危ねえ、何……」


 躓いたのは花だった。否、花の様に見えた物とでも言うべきだろう。何故なら花には目はない、花には口はない、増してその口に鋭利な牙は生えてない。どこからどうみても立派な魔物だ。


「うお!? こいつがボス……?」

「違うでしょう、全然戦闘力がある様に感じないわ」


 確かにジュディの言う通り、見た目こそあからさまに魔物だが、戦闘力が高い様には見えない。チーム一の感知能力を持つ秋彦が気付かずに足を引っ掛けて転びそうになったくらいだ。

 だがここに魔物としている以上は何らかの危険性を持っているはずだ。秋彦は身構えた。

 そして花はそんな秋彦の思考に反応したのかはわからないが口を大きく開けた。


「は、は、は……ハクション!」


 魔物の花が盛大なクシャミをした。おもわずズッコケそうになる、何をしてくるかと思えばクシャミかと一瞬馬鹿にしてしまった。

 だが、秋彦の危険感知が、花がクシャミと一緒に出した飛沫に警報を鳴らした。

 咄嗟に動いたせいで慎重に歩いてきた今までよりもだいぶ派手に花畑を荒らしてしまった。


「うわ! 危ねえ!」

「え、ど、どうしたの?」


 状況が飲み込めていないジュディが声を掛けるが、秋彦は辺りを見回してまずはさっき躓いた魔物を解析する。

 解析結果を見て眉を顰める。あの一瞬で感じた予想は大当たりだったらしい。


「成程、そう言う話かよ」

「どうしたの?」

「解析結果見てみてくれ」


 秋彦が解析した結果、この魔物、以下の様に出た。


名前;ポイズン・フラワー

戦闘力:<10,000>

有利属性:水

不利属性:炎

使用魔法属性:無し

スキル

<根を張る:(その場から動けなくなり、攻撃も出来なくなるが肉体力を回復し続ける)

毒花粉ブレス:(衝撃に反応して対象を高確率で状態異常:毒にする花粉を散布)>


 どこをどう見ても相手を毒状態にするだけの存在の様だ。戦いに使えるスキルが一つしか無いとはいっそ潔い。

 つまりこの辺り一帯の花は普通の花も混じっているのだろうが花の魔物だらけで、触れれば状態異常にしてくる花粉をばら撒く手筈なのだろう。最早魔物と言うよりボスステージのステージギミックの領域だ。


「この花畑の花に魔物が混じっているってのがまずエゲツないなぁ……」

「うーん、正直パッと見て判断出来ないわよこれ」

「……花を隠すなら花畑の中。ボスも花畑の中?」

「ちげーよ茜。ボスは一見いない様に見えてわりかし堂々と目の前に居た様だがな」

「え、どこ?」

「あれだよ、あれ」


 秋彦が指差したのは部屋に入った直後から見えていた大きな木。こちらも調べていたのでデータを出して来た。


名前;死神杉

戦闘力:<100,000>

有利属性:水

不利属性:炎

使用魔法属性:無し

スキル

<根を張る:(その場から動けなくなり、攻撃も出来なくなるが肉体力を回復し続ける)

死の花粉散布:(衝撃に反応して対象を高確率で即死させる花粉を散布する。この花粉は対象が状態異常になっていると、即死耐性を貫通する)

リーフスラッシュ:(衝撃に反応し切れ味の鋭い木の葉を落として反撃する)

木の実落とし:(衝撃に反応し、ついた木の実を落として反撃する)

ハードプラント:(根を振り回し、自らの周辺にいる敵を遠くに弾き飛ばす)>


「つまり近づいてる奴をハードプラントで追い払って、かいくぐって攻撃して来たらリーフスラッシュと木の実落としで反撃って言う戦闘スタイルな訳だな」

「問題なのはここが少し動き回るとどこに状態異常を付与して来る花の魔物がいるか分かりにくい所なのよね」

「……迂闊に動いて花粉を喰らえば本体の反撃でばら撒かれる即死のリスクが上がる。なのに攻撃すれば落ちる葉っぱと木の実で嫌でも動かされると言う事」

「これ、大丈夫? いよいよ殺しに来てない?」

「おまけに根を張るで自分を回復し続けるから面倒だな、長期戦仕掛けて来てるぞこれ」


 相手のやりたいことを理解すると中々ロジカルにコンボを組みに行っているのが良く分かると言う物だ。


「まあ、不幸中の幸いなのは遠くに居れば相手は回復しかしないから準備に時間をかけることは出来るわね」

「遠くなら動き回らなきゃ状態異常になる可能性も下がるしな」

「そろそろ自重してた強化魔法も解禁しどきかもね」

「……作戦会議。動きはきっちり決めたほうがいい。正直無策で突っ込むのは怖い」


皆様からのご愛顧、誠に痛み入ります

これからも評価、ブックマーク、感想、いいねなど、皆様の応援を糧に頑張って書いていきます。

次回の更新はまだ未定とさせていただきます。申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。

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