第三百十五話 第二階層 鉱山層
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これからもりあダンをよろしくお願いいたします!
「さてさて、いつも通り2階に来たわけだが、これかい」
「相変わらず前後の繋がりがないなぁ……」
「あら、随分殺風景な階ね」
「……荒れ地?」
場所は変わって以前1階層目を攻略した公園のダンジョン。以前のダンジョンにもあったクリアした階層を飛ばして次の階層に直接行ける装置を使い、早速向かった2階層目。
そこで目にしたのは、1階層目とはまるで趣が変わっていた光景だった。
土の地面に岩肌が剥き出しになっており、様子としてはズバリ洞窟そのもの。だが淡く光る苔が辺りを照らすわけでもなく、周りを照らす光は人工物のランタンが無造作に、所々置かれただけである。だが装飾がないわけではない様だ。
「いや、荒れ地じゃねーだろ。なんというか鉱山みたいな感じだな」
「……どこが?」
「ほれ、あそこ。あれ、ツルハシだろ」
「あ、言われてみるとあの床の所のやつ、線路かな?」
秋彦が指を差した先には確かにツルハシが置いてあった。遅れて優太が床にトロッコで鉱物を運び出すための線路らしき模様を見つけた。
「……本当」
「子供部屋の次は鉱山かよ、どうなってんだここのダンジョンのコンセプトは。まさか鉱山労働させるために赤ん坊育ててた訳でもあるまいに……」
「まあ、とりあえず行きましょうか。ここにはどんな魔物がいるのかしらね?」
「炭坑夫の亡霊とかいたらやだなぁ、正直僕、アンデッド族の魔物とかまだ見たくないんだけど……」
「言えてるわね、今でもまだグレイトアンデッドドラゴンの口からビーム出す瞬間は夢に見るわよ」
「あ、俺も俺も」
「……実は私も」
このダンジョンはついこの間秋彦達が1階層目を踏破したのが最新の攻略情報なので、ここから先は攻略の情報はない。
ある意味いつも通りなのだが、もはや慣れた物だ。呑気な会話をしつつ先へ進んでいく。
………………………………
探索を開始して少し、相変わらず階層と階層を繋げる階段付近に敵はいないらしい。しばらく魔物との遭遇もなかった。この階層に対する情報もないのでいっそ早く魔物と遭遇したいものなのだが。
この階層に対する情報がないと言う状態は、緊張感はある物の同時に高揚感を覚えるある種独特の空気を生み出している。スリル満点とでも言うべきなのだろうか、冷静さを失いかけているとも言えるかもしれない。やはり情報のある無しで心持ちは大きく変わって来る物の様だ。
「やっぱり未知の場所を行くってちょっとドキドキするな」
「ええ、上の階は情報がある程度でてたからこう言う感じなかったけど。こっちの方が探索してるって感じするわね」
「僕は情報がある所を動いている方がいいかなー、やっぱり安心できるよ……」
「……私も」
前衛と後衛で見事に意見が分かれた。攻撃を受けてもある程度耐えられるのと、一撃まともに受ければ深刻なダメージになる後衛ではやはり考え方も変わるらしい。
「それにしても薄暗いな。三人とも大丈夫か? 俺は気配感知で全然問題ないけど」
この階層の微妙な薄暗さもその気持ちを煽っているのかもしれない。
この2階層、ランタンがまばらにあるだけの証明は前の階層どころか前のダンジョンと比べてもかなり薄暗い。階段付近にはまだランタンが多くあったのだが、奥に進むとランタンの密度が薄くなっている。
普段の探索と比べてもだいぶ見えづらい筈だ。秋彦は自宅にあるダンジョンに対抗すべく、気配感知を最大限にDPで高めているおかげで真っ暗闇でも全く問題なく動けるが、他の三人が心配だ。
「物は見えているから大丈夫だと思うわ」
「本当に? 薄暗がりで小さくて早い敵が相手でも見失わないか? 俺、家のダンジョンにちょこちょこ入ってた経験から言ってるぜ?」
「……脅かさないで。せっかくの新武器による初舞台なのに怖くなる」
秋彦の脅かすような確認に、茜は不満げにマジックバッグから前回の戦利品を取り出した。
「あ、それマジで持ってきたの?」
「もちろん。銃士スキルも取って銃器の基本スキルも取った。あとは実践あるのみ」
「じゃあ最悪僕が開幕で炎攻撃ばら撒いて明かりの代わりにするよ。秋彦の家のダンジョンじゃないんだから明かり使ったら発狂とかないだろうしね」
「あ、あー、そう言えばそうか。じゃあ開幕は攻撃兼照明として、親友頼んだ」
「うん、任せて!」
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次回の更新は2/10(木)とさせていただきます。宜しくお願い致します。




