第三百三話 闇ギルドとリフォーム
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「秋彦君とジュディ君、一応だがまず君に確認しなければならない事がある」
「な、なんだよ改まって」
「え? 私も?」
「そうだよ。君たち今住んでいる親御さんのいる家とは別の家があるだろう?」
「あああるよ。知り合いから買い取ったあの一軒家ね。それが?」
「……最近物が無くなったとか、そう言った自覚はあるかい? 特に探索で得た収集物とか」
「……あ、あー、確かになんか違和感あるなーとは思ってたけど、もしかしてそう言う話?」
「そう、そう言う話だ」
そう言ってライゾンがマジックバッグから物を取り出してきた。どれもなんとなくどこかで見たことのあるものばかりだ。数点龍之介の鱗や牙に秋彦自身が作成した装飾品まであった。
聞くまでもなくこれらの元の所有者は秋彦だろう。物置や宝箱など、広範囲にバラバラにそれぞれ仕舞っていたはずだったのに、見事に一同に介していた。
「君らほどの実力者の家からこれだけのものが盗まれるとはねぇ。君たちのことは心配で遠くからだけど時々見ていたんだよ。そうしたら家に人がいなくなる時を見計らって入る輩がいることを知ってね」
「おかしいな……戸締りとかは普段ちゃんとしているはずなんだけどな……」
「そうよ、それに秋彦は普段鍵と一緒にロックの魔法で家の中に入れないように魔法的にもきちんと戸締まりしているはずよ」
「はっはっは、今はそう言うのはちょっと通用しなくなりつつあるんだよねぇ……探索者空き巣が相手だとこの位なら結構簡単に痕跡なく開ける探索収集物があるみたいでねぇ」
思い出して相当腹立たしいのかライゾンは悔しそうに両手で頭を掻く。
「と言うかそう言うアイテム類ってお前らが作っているもんなんだろ? なんでそんなもん作ったんだよ?」
「アイテムに関しては人間特攻武器や危険な回復道具なんかも最近多く出回ってるよね? 本当にそんなのなんでつくったのさ?」
「勘違いしないでくれたまえよ、あれは我々が作成したものでは無いのだよ」
「え?」
「まあ、詳しくはやっぱり中級ダンジョンを越したらの話になるんだけど、我々が目下想定している敵の尖兵みたいなのが、我々が苦心して作り上げたダンジョンによる人類の鍛錬システムを悪用して自分達の手先を生み出しているんだ」
「「「「「え?!」」」」」
ライゾンからの衝撃の告白にある程度ライゾン達のことを知っていた秋彦達も驚いた。
「え、想定している敵が尖兵送り込んできてんの!?」
「そ、そもそも想定している敵がいたのね……それも初耳なんだけど……」
「そう。それでね、危険な道具や装備といったものは、そいつらが自分達の手下が自分達の邪魔者の始末などに使える様にダンジョンから出てくるお宝やレベルの上がりが早い敵が出てくる我々の想定していない我々の作り上げた段階を踏んで強くなるというバランスを壊すダンジョン、我々の間では【闇ダンジョン】と仮称しているものなんだが、そこが盗みにも使える道具を作り出している様なんだ……きいいい!」
もう悔しさと苛立ちからハンカチを噛み締めているライゾン。
「お陰でこっちは闇ダンジョンの対処、現代の中でも法に触れかねない危険な道具の処分始末もやっててね……正直ただでさえダンジョンシステムの運営は楽じゃ無いのにこんなことまで起こってもうてんやわんやさ」
「……もしかしてお邪魔だった?」
「まあ忙しいのは否定しないけどね、私のお気に入りの英雄達とのひと時に時間を割けない程では無いとも。と言うかこう言う息抜きの時間はいるのでたまにで良いから遊びに来てくれたまえ。本当に」
懇願するかの様な物言いをしてきた。
だが確かに今のライゾンは何処と無くお疲れの様子だ。やはりこんな超常の存在になっていようがストレスという大敵には勝てないのかもしれない。
「で、話を戻すけどそんな我らの敵に唆された黒寄りの黒である探索者達が、君がいない隙を見計らって出入りしていたと言うことさ」
闇ギルドや闇ダンジョンの話が衝撃的すぎてすっかり話が逸れてしまっていたが、そういえば今は秋彦とジュディが住んでいる家に探索者空き巣が入っていると言う話だった。
「で、君たちとしても探索の成果を勝手に盗まれるのは許し難いだろう。私としてもお気に入りの英雄が盗みに入られると言うのはちょっといただけない。それに君の家から盗まれたものなんて市場に本来出回るはずのないものだ。間違いなく闇市に流れるはずだ。それもよろしくない」
「そりゃそうだね。我らがリーダーのお宝が定期的に盗まれていたなんて話、週刊誌が飛びつきそうなネタだよ」
「金曜日されちゃう感じの?」
「……大砲の方かもしれない」
「お前ら他人事だと思ってこのやろう」
「で、対策の方って具体的にどうするつもりなの?」
「うむ、良い質問だ。とりあえずこんなものを用意したんだ、見てくれ」
ライゾンがソファから立ち上がり執務を行う用の机に手招きする。言ってみると何枚かの紙が置かれていた。これは……
「間取り図……か?」
「そうそう流石にこれくらいは見ればわかるか」
「え、でもあれ? 僕この間取り見覚えが……」
「そう! これは……」
最初に気付いた優太が答えを言う前にライゾンがかぶせ気味に声を出す。自分で発表したかったらしい。
「これは今君たちが住んでいる家の間取りさ秋彦君、ジュディ君」
「「え、それがなんでこんなところに?」」
ピッタリと声が重なる二人。その反応が見たかったと言わんばかりにライゾンは続ける。
「決まっているだろう? 君の家を中心に環境結界、主に犯罪者や闇ギルド側の人間が寄り付きづらくなる環境結界並びに家に対する物理的、魔法的な攻撃を遮断する結界を構築。そして並大抵のことでは破壊されない様にする。名付けて、アンビリーバブルビフォーアフター! これが最新のトップ探索者の住まいだ大作戦だ!」
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