第096話 「一つお願いが」
ものすごくすみません!
どうも~月影ミケ乱デス。
年末なのに、仕事は終わらず更新が遅れました(><;
本当にすみませんです。
では、つづきを
山神・花香山之神。
昔ながら山は神が居ると言う伝説があり、有名で高い山は実際神が住んでいる。
そんな山はダンジョンと同じく試練を与え、冒険者の中には踏破して神に拝謁することを夢見て。
SSO時代では、下級神の半数は山ダンジョンを管理する事が多い。
そこで神として資質や統治力が認められて、中級へと昇進することができる。
昇進するイベントを助ける事ができれば、中級神の加護か準ずるアイテムがもらえる。
プレイヤーの中にも山を統治して神を助けるのもいたり、神を倒す勢いで攻略している奴らもいた。
俺のホームがある山は元々は神が居なかったが、ダンジョン化すると同時に神が必要になった。
暇な神様から自分にあった下級神を迎えて、ダンジョンマスターとして使う事が出来た。
実際プレイヤーのダンジョンマスターはいたが、廃人以外の経営は無理が出てきた。
その為、下級神がダンジョンマスターとして配置されることになる。
ダンジョン設定や魔物の配置などはプレイヤーがして、管理と補充は神がすると言う設定になっていた。
A.I.でもある山神はダンジョンの管理をしているので、プレイヤーが自由に時間を使うことができる。
「この先に花香山之神が居ます」
「タマモさんは神の管理をしていたのか?」
「これでも巫女なんだけどね」
「なら巫女になればいいじゃん」
「あのバカ供が来なければいいのだが、何かとセクハラ紛いの事をな・・・」
なんかすごいオーラが視認できる程吹き出てるのだけど、ってか何をやったんだ?
タマモさんが、ここまで怒りを露わにする奴ってあまり居ないような。
ってか巫女でしょ?もう少し精神を落ち着かせろよ。
「・・・すみません。ちょっと嫌な事を思い出しました」
「あ~俺もすまない」
うん、女に戻るのはそのバカ供を調・・・教育しないといけないな。
なんとか、平常に戻ったタマモさんと一緒に神殿に足を向ける。
神殿と言うより神社だけどね。面白がって作った城近くの神社。
日本人なら絶対に洋式より和式が恋しくなる、都会で最近は見なくなった和式建築を再現した。
神社には色々とお祭りや行事を使って居る、これらの行事は俺がSSO時代に根付かせた事だ。
「すこしも変わりませんね」
「ホームの皆が行事をするついでに、手入れや掃除も手伝ってくれる」
鳥居をくぐると、そこは神気に満ち溢れた場所だった。
SSO時代とは違う、圧倒的な感覚が俺を包むほどだ。
そして、そこには掃除をしていた一人の巫女姿の女性がいた。
明るいライムグリーンのストレートヘアーに、桜の髪飾りがよく似合う。
顔立ちは日本人よりの美人で、優しい瞳は髪と同じライムグリーン。
巫女姿だが、それでも隠し切れない大きい胸や女性らしい体つき。
動作の一つ一つが、優雅で空気まで綺麗になっていくようだ。
「あら?あらあら」
「久しぶりだな」
「まあまあ、お久しぶりです。マスター」
「元気にしていたみたいだね。花香山之神」
「はい、ちゃんと山の管理を任せてもらっていますわ」
「山の噂は町まで聞こえていたよ」
「あら?そうですか?」
この眼の前のあらあらお姉さんが、「花香山之神」その人である。
元々は花の神なのだが、山管理を任せるために「ホーム」の山へと入ってもらった。
下級も下級の神様だったが、見た目とは裏腹に状況判断や的確な指示を出す能力がある。
参謀になれる逸材だったりする。彼女は否定してるが周りに認められている。
「それにしても、神様自身が境内の掃除ですか?」
「自分の居場所ですから。自分で綺麗にするのは気持ちがいいものですよ」
「花香山之神、あなたが掃除すると下手に近づいた幻獣が吹き飛びますよ」
「タマモちゃん、それ言い方が酷いです」
ほっぺを膨らまして抗議する花香山之神。なんとも子供っぽいところがある。
タマモさんもやれやれと肩をすくめる。この二人は昔長らの親友だ。
二人の様子を見るのも、面白いだろうけど今は要件をさっさと済ませる事にした。
「花香山之神、一つお願いが」
「あら?お願い?」
俺が真剣な眼差しなのに気づいて、花香山之神が姿勢を正した。
さすがに言い合う状況じゃないのに気づくタマモさん。俺の横に来てじっと待っている。
「重戦闘潜行艦「雲烏」を使う許可と起動をお願いします」
「あらあら、雲烏を出すのね?」
「お願いします」
ゆっくりと深く頭を下げる。タマモさんも頭を下げてくれる。
重戦闘潜行艦「雲烏」の使用許可と起動は、どうしても花香山之神にたのまないといけないからだ。
つづく
SSO劇場「ルンと白竜物語」
白「ミャ~~~ン」
ル「どうしたの?そんなに慌てて」
白「ミャ~」
ル「え?大きい黒竜が追いかけてくる?」
白「ミャ~~~~」
ル「しかもブレスを何度もしつこいくらいに飛ばしてくるって?」
白「ミャミャ」
ル「まったく何処のバカかしら?」
黒竜(以降黒)「おっ、いたな~チビスケ」
白「ミャ~~~~」
黒「逃げれると思うなよ」
ル「待ちなさい」
黒「げっ!?ルン姉」
ル「あなただったのね?クロ助」
黒「その呼び方はやめてくれ!」
ル「そう?でもダメ!あなたがもう少し大人みたいに振る舞えればいいのだから」
黒「そうだ、俺はその白いのに用事があったんだ」
白「ミャ~~~」
ル「白ちゃんは嫌がっているわよ」
黒「竜の育て方は竜が知る。ルン姉でも譲れないよ」
ル「私を怒らせたわよ」
(この後、ルンと黒竜が喧嘩。って言うよりワンサイドゲームになっている。
その間、白竜は部屋の隅のタンスでガタガタと震えていたとか。チャンチャン)
では、次回はハッピーニューイヤー!!




