第093話 「人化できるとは思って無かったが」
どうも~月影ミケ乱です。
ホ○ットが使えないので、他の名前を考えないといけない。
候補は2つにしてます。どちらにするかは近いうちに。
では、づつきを
「フィン、そろそろマスターから離れなさい」
「あ~ルン姉だ~!」
「ちょっと!フィンやめて~~~!」
フィンは俺から離れると、素早くルンを確保してすりすりしている。
身長は俺よりすこし大きい感じ、胸もあって自然に鍛え上げられた筋肉質を持つ体。
服装は少しボロボロになった服を着て、獣人族みたいな耳と尻尾を持っている。
見た目からかなりワイルドな格好をしている。すらっとした足はある意味福が・・・目に毒だな。
「セフィー殿、彼女は?」
「あ~彼女は幻獣王の一人フェンリルの娘だよ。まさか、人化できるとは思って無かったが」
「幻獣王とは何ですか?」
「「ホーム」で幻獣達のまとめ役みたいな存在だ。他にも「金獅子レオ」や「神竜グランガイア」とかもいるからね」
両方共SSS級クラスの幻獣で、無類の強さを持つから狙われた原因にもなる。
従魔としても優秀で、どちらか一方を服従させたら国をも手にできると言われている。
その為、幻獣の殆どが襲われる事になっていた。
外界に居る幻獣は、竜族以外はヤンチャして追い出された奴らとかだ。
竜族はレジェンド級だけがお仕事で出るくらいで、後は外で産まれた分家らしい。
ちなみに、聖王国の白竜は先代の子供だとか。
レジェンド級ではあるが、その力は先代より低いとか言われている。
「・・・神竜・・・金獅子」
「他にもいるけど、後でな」
「段々とセフィー様がすごい人になって行きます」
「セフィー殿は、いつもながら驚かせてくれる」
みんなが呆れた顔で俺を見ている。すぐ後に、数人が俺たちのところへ向かってくる。
気配を消していないため、シーリアン達はすぐに気づく。
「セフィー様、こちらに誰か来ています」
「そうなのか?私には気づかなかったが」
「ダークエルフは普通より気配を感じ取りやすいんだ」
「そうなんだ。どうします?臨戦体制に?」
「大丈夫だよ。ここに居るのは敵じゃない」
真剣に話すシーリアンとアーネスッテだが、俺はそれほど心配していない。
フィンはと言うとルンと白竜を捕まえて、ご機嫌に擦りついている。
どうやら、白竜の事も気に入ったのだろう。
3人の女性獣人が現れた。そして一番前の狸みたいな耳をした女性がフィンへと向かう。
「フィン!あなたはなにをやっているの!?」
「あ~ラクラちゃん。ルン姉だよ!白ちゃんってのも一緒だし~。それに主様もいるよ~」
「ルン姉様!?フィン!!すぐ放しなさい!!」
「え~ルン姉といっぱいすりすりする~」
「さっさと放しなさい!」
素早くフィンの後ろに回りこむと、こめかみを拳でぐりぐりと締め付ける。
ラクラは普通のブラウスにロングスカートで、体つきも普通の女性だ。
昔は、子供たちのまとめ役をしていたからな。
まるで、みんなのお母さんみたいと言ってたのを思い出す。
「痛い!痛いよ~ラクラちゃん」
「すこしは反省しなさい!!」
二人のコントを横目でみつつ、俺は他の二人を見つめていた。
一人は、金髪のウエーブがかかってた長髪に、金色のネコに近い耳をしている。
見て目からして猫系獣人だろう、あの金髪からして金獅子の子供とわかる。
もう一人は、人に見えるが首筋や腕に見える赤い鱗や、トカゲみたいな尻尾をしている。
真紅に近いストレートの髪に、キリリッとした顔立ちが印象的だ。
「殿、お帰りなさいませ」
「主君、お久しぶりです」
「あ~もしかして、キンリにセキナ?」
「そうです。私はキンリです」
金髪のキンリは、スレンダーながら靭やかな体つき。そして、動きやすい男物の服を着ている。
ただ、スレンダーにかかわらず胸はなかなか大きい方だ。
セキナは女性らしい体つきをしている。そして、ミニスカ―トに切り込みが入っているビジネスウーマンみたいな格好だ。
胸は4人の中では一番大きい方だろう、胸を張っているからもっと大きく見えるみたいだ。
「久しぶりかな?俺の事がよくわかったな?」
「殿とのリンクは、生まれた時から繋がっています」
「それに、この「ホーム」に入れるのは主君以外いません」
この子達は昔から忠誠心がすごいからな。フィン以外は手のかからない子だったけどな。
フィンだけが暴走して、それを諌めるラクラ。
キンリが二人を落ち着かせて、セキナは我関せずと感じだったな。
「それにしても、変わったな」
そんな四人を見て、微笑みを浮かべてしまう俺がいた。
つづく
SSO劇場「ルンと白竜物語」
ル「久しぶりにフィンにあったけど、あの子は手加減をしらないから・・・」
白「ミッミャ~・・・」
ル「白ちゃんもごめんね。普段はいい子なんだけど・・・」
白「ミャ~~・・・」
ル「新しい家族が増えて嬉しがっているのよ」
白「ミャ~?」
ル「あの子、妹いたのだけど体が弱くて・・・」
白「ミャ~・・・」
ル「そうね、今は白ちゃんがあの子の妹みたいなものよ」
白「ミャ!ミャミャミャ~!!」
ル「うん、そうしてくれる?あの子に甘えるだけでいいから」
白「ミャ~ン」
(その後、白竜とフィンがよく遊ぶようになったとか。チャンチャン)
では、次回も~シーユーアゲイン!!




