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第092話 「俺の「ホーム」という場所だよ」

どうも~月影ミケ乱デス!


最近は、朝夜が寒いくらい涼しくなってきています。

そろそろ、布団でもだそうかな・・・


では、つづきを。

停泊港エリアから出ると、そこは幻想の世界といえるほどの空間が広がっていた。

春とも秋ともいえぬ心地よい気候。そして、風になびくやわらかそうな絨毯みたいな草原。

空も蒼穹のごとく澄み切った青い空。その空には、幻獣といわれる多種多様な生き物が飛び交っている。

時折、竜らしきものも大空を飛んでいくのが見える。遠目からでもその大きさはかなりの物だとわかる。


「こっここは・・・」


「ここは幻獣や竜が住まう場所。そして、俺の「ホーム」という場所だよ」


「あそこにいるのは「ペガサス」?それと「グリフォン」ですか?それと絶滅危惧種の「フランボーバード」もいる」


「総勢200種ほどいます。マスターに助けられた種類だけですけど」


俺とルンが歩きながら「ホーム」にいる種類を説明していく。何でも、俺がいない間も数が増えていたとか。

外では見ることも珍しいやつや、絶滅までしたとされる種類までいたとか。

ここ以外に連れ出したりしたら、下手すると変な連中に狙われる可能性もある。


「何種類か絶滅した原因が貴族にあると言われています。乱獲していった結果の絶滅へと・・・」


「ほかにもいるけど、今は別荘に向かおう」


「わかりました。ところで別荘って?」


「この道をまっすぐ行ったところ・・・ってあれ?・・・なんで城なんて建ってんだ?」


「マスター、別荘はあの城ですよ」


「って何で城になってるの?」


「それは、マスターが居ない時にドワーフ族とリクリル族に頼んで建設させました」


「もしかして、あの家も無くなったとか?」


「いえ、ちゃんと残ってます。あの城はその家を囲むように作られていますし」


どうやら、俺の家自体はドワーフやリクリルでも改造ができなかった。

だけど、威厳ある住まいにしようとして囲うように今見えるお城を作り上げた。

ほかの族長とかの意見も入れていった結果、あの大きいお城になったとか。

王国のお城より大きい城は、増築を繰り返すことでほぼ小山ほどの大きさになっていた。

なんでも、中で喧嘩になって壊すたびに修理と増築を繰り返していたとか。

城の一部では、増築の工事が今でも行われている。


「何時か、ここら一帯もお城になるかもな・・・」


「いえ、一応あまり大きくしないように言ってあったのです」


「そうなのか?下手をすれば王都の城壁くらいの広さだろう?」


「あれってどう見ても王都より多きのでは?」


「見た感じが王都よりも大きいから感じるのかも」


王都は森や山が一緒になっているが、そんな王都の規模より一回り大きい感じだ。

その大きさや外見は、堅牢な要塞みたいに見える。


「威厳って言うより脅威にも見えるんだが・・・」


「セフィー殿は王族になってしまったのですね」


「血は受け継いでるけどね・・・」


「ですが、ユーフィ様の婚約者でもありますし」


王子がいるから王家を継ぐ事はできないが、もしもの時の予備として使われている。

城に向かっている途中、どこからか声が聞こえてくる。

懐かしく透き通るような響きをさせて、その声は近づいて来ている。


『・・・・どの~・・・』


「何か聞こえましたね?」


「そうだね・・・でも何処から」


「あ~る~じ~ど~の~~~!」


「ぐふ!!!」


「「「「セフィー様(殿)」」」」


いきなり斜め横から、俺にタックルを食らわせた影があった。

駆け寄って来る皆が、俺の上に乗ってる奴を見てびっくりしている。

そこには、獣人族の女の子が俺に擦り付いていた。

その髪は透き通るほどの白銀で、尻尾の先まで銀色をしている。

体つきは、健康的で締りのいい体つきをしていた。

勢いがすごいのと、絶対離さないと言う意思が感じられる程だ。


「主殿の匂いだ~!いい匂い~!!」


「だ~も~一体なんだ!?」


「あ~マスター、その娘はフィンですよ」


「フィン!?ってことは幻獣王の一人のフェンリルの娘か?」


「そうです。幼少時代はいつもマスターに甘えていた子です」


俺に覆いかぶさって離れようとしない、この女性があのヤンチャ盛りのフィンだとは。

俺の知ってる奴らが成長しているのだと、再確認するはめになるとは・・・。



つづく

SSO劇場「ルンと白竜物語」

ル「それにしても「フランボーバード」が絶滅危惧種だったとは」

白「ミャ?」

ル「フランボーバードはその羽根が綿よりも軽くシルクより滑らかなの」

白「ミャ~」

ル「それで作った布は貴重品だから、一反だけで大きい屋敷を買えるほどなの」

白「ミャ?」

ル「そうね、白ちゃんの大好きなお肉セットが100万回食べれるくらいの値段よ」

白「ミャ~~ン」

ル「今じゃ殆ど手に入らないのなら、マスターの倉庫にある数だと王国の十数年分の金額になっちゃうわね」

白「ミャ~ン?」

ル「ま~気にしなくてもいいわね。さて、今日は白ちゃんの大好きなお肉セットにしましょうね?」

白「ミャ~!!」

(だが、白ちゃんはこの後色々と大変な目にあったとか。チャンチャン)


次回もよろしゅ~♪

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