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第090話 「この谷で一番大きい滝だ」

どうも~月影ミケ乱デス!


すこし遅れました~(><;


では、つづきをどうぞ~

距離が1000を切った時には、肉眼で見えるほどだ。竜種は個体や種類で大きさも異なる。

エレメント種はレジェンド種の次に大きいタイプで、一般的な大きさで20~25メートル級が多い。

飛んで来ている竜種も大きさからして20メートル級だ。竜種でいえば成人した大きさである。

だが、レジェンド種みたいな英知を持ち合わせていない。知力はあるが子供みたいな性格が殆どだ。


「ブレスが来ます!」


「防御フィールド全開!」


フィールドが全開すると同時に衝撃が生じる。撃たれたのは火球に近いブレスだ。

竜種のブレスは2つあって、射程距離はあっても威力がそこそこと威力が高いけど射程距離が短いのが2つだ。

あとは接近戦だけだが、竜種のブレスを防げるだけでもこの船の防御力は破格でもある。

火球は三回撃たれたがフィールドが防いでくれた。だが、フィールドエネルギーを全体の四割ほど削られてしまった。


「さすがに威力があるな、フィールドを出来るだけ強力にしておいて良かったよ」


「竜種のブレスを防御できるのはすごすぎだと思うよ。セフィー様」


「やろうと思えば普通に作れるはずだけど?」


「1回分だけならあるよ、でもエレメント種だと無理ですよ」


「マスター!チャージ出来ました!」


「なら、あいつの尻尾の付け根あたりを狙って!あいつの弱い場所だから!」


「了解です!マスター」


距離が一気に縮まり両者肉薄していた。近距離戦闘になる瞬間に俺は攻撃を仕掛けた。

爪が船体を掴む瞬間だったため、防御もすり抜けての攻撃だった。

電光と共に静かな音で鉄鋼弾を射出していく。近距離のため全弾命中した。

さすがの火竜も、今の攻撃はびっくりして痛かったのだろう。

すぐにその場から距離を取り、飛空船の周りを回っている。


「ルン、一応呼びかけろ」


「はい、行ってきます」


ルンが飛び出していくと、シーリアン達が心配そうにみつめている。

今まで戦っていたのだから、ルンが行っても解決しないのでは?と思っているのだろう。


「心配ない、あいつは尻尾の付け根を攻撃されると大人しくなる」


「そうなんですか?普通は弱点を突かれたら怒り狂うと思いますが」


「あいつは反対に説教された感じになるみたいだ」


しばらくすると、ルンが戻って来る。他の皆はすぐにルンを心配して集まる。

白竜がルンに飛びついて、すごく擦り付いている。

最近、仲がいいから心配したのだろう。


「ルン、あのバカは理解したか?」


「はい、マスター。あのバカはマスターに攻撃した事を笑って流してました」


「馬鹿だからな・・・、それでホームに向かってもいいのだろう?」


「問題ないです」


俺とルンの会話を聞いた他の奴らは、火竜の事を馬鹿馬鹿と言っているのにびっくりしている。


「あの、セフィー殿。あの火竜の名前はなんと?」


「ん?あ~バカだよ。生まれた時からバカな行動をしていたから「バカ」って名前になった」


「あの~あまり火竜の名前が「バカ」ってのも・・・」


アーネスッテが恐縮そうに言ってくる。だが、SSOの時代からずーっと「バカ」で通っていたのだ。

行動バカ、脳筋バカ、要領も悪いバカって言う3バカを冠していたのだから。

唯一できるのは、ホームの入り口を守る門番としての仕事だけだ。

竜種だけに馬鹿力で敵を粉砕してきた。バカだけど門番の仕事はちゃんとこなしてきた。

本当なら威厳も知識もありそうな年齢なのだが、相変わらずバカなのだろう。


「昔よりはよくなったのですけどね」


「薬も効かないほどだからな~」


「なんか可愛そうな竜だな・・・」


火竜の先導で谷を進んで行く、火竜が居るから変なちょっかいを出す魔物はいなかった。

バカは嬉しそうに飛んでいるのがわかる。時折、アクロバット的な行動に出る。

外装を外して内部に入れば同じ事ができるだろうけど、今は船の外装を取るつもりはない。

1時間くらいすると、山の絶壁から巨大な滝が流れていた。

ここが「グレートバリー」の終着点で、試練の山「セリアスマウンテン」の裏側だ。


「「グレートフォール」で、この谷で一番大きい滝だ」


「すごく大きい・・・」


「圧感ですね・・・」


「ここに「ホーム」の入り口の一つがあるんだ」


圧倒されるその大きい滝を目の前にして、俺は自分のホームの玄関口に来たのだと懐かしがる。



つづく

その頃、ルンと火竜の会話。

ル「戦闘をやめなさい!」

火「あっ!ルンさん。お久しぶりっす」

ル「そうね、久しぶりね。それより、あなたは私があの船にいたのに攻撃してきたわね?」

火「えっ!居たんすか?」

ル「居たわよ!それとあの船はマスターが居るのよ」

火「主様が?」

ル「ほら、IDは確認してあるわ。あなたも確認しなさい」

火「確認しました。いや~懐かしっすね~」

ル「そうね。でも後でお仕置きがあるかもね」

火「え~!そりゃ~ないっすよ~」

ル「なら戦闘を辞めて、「ホーム」まで案内しさい」

火「りょ~か~い~」

(ホームへの水先案内人になった火竜、やっぱりどこかお馬鹿な竜だ。チャンチャン)

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