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第084話 「文句あるなら力づくでもいいぞ?」

ども~月影ミケ乱デス!

最近少し涼しくなってきていますが、今だに扇風機をつけている俺w

日中は熱くてしかたがないですw


では続きを~

グレンオーガを倒した後、馬車へと戻る途中の森で冒険者らしきパーティーと出会った。

装備を見る限りでは、金に物を言わせたような派手な装備だ。

そんな装備の中で、派手さだけを追求したような装備をしてるヤツがいた。

はっきり言って魔物や盗賊に、襲ってくださいって象徴してるような装備だ。

それなりの実力がある仲間に守られている、寄生タイプの貴族か成金商人の子だろう。


「そこの冒険者、とまれ!」


「何かようですか?」


「お前達は奥まで行ったのか?」


「それがなにか?」


俺達を止めたのは、実質的なリーダーの男なのだろう。

貴族の子がリーダーになるのは普通にある。だが、冒険者としての経験がないため名だけのが多い。

そのため、戦闘や交渉に実力のあるリーダーが配置される。

俺の警戒心が高まり、それを感じてかシーリアン達も警戒を高めていた。


「そんな警戒しないでくれ、奥の事を聞きたかっただけだぞ」


「それならオーガの頭らしきやつを倒した」


「そうなのか?」


「なに!終わっていたのか!?」


俺の答えに男以外にも声を上げたヤツがいた。それはド派手な鎧を来てるやつだった。

フルプレートに銀や金の装飾を施し、魔宝石を使った装飾もほどこされている。

魔道具の応用なのだろう、弱いけど軽量制御や物理魔法結界もある。

SSOの時なら、ファッションやイベント用服みたいな感じかもしれない。

もっとも、実戦に使うとなれば鎧の防御力は中より下になる。

魔導具としてはいいけど、前線組には意味のない物だ。


「たった4人で倒したのか?信じられんな」


「信じる信じないはそっちの勝って、失礼する」


「待て、それより倒したと言う名誉を私に献上しろ」


「・・・それこそありえない事だ」


「冒険者風情が名誉なんてないだろうに、それなら私がより良く使ってやろうと言うのだ」


「名誉云々よりあんたの頭を良く使う事だ。他人の名誉を横取りしても意味がない上価値もない」


「貴様!」


「前にも同じ事をして、お家取り潰しになった貴族もいる。それでもいいのかい?」


「できるわけがない、私は十師家だぞ」


「フォーレスト家だってわかってもか?」


「よっ、四大貴族!?」


「ついでに俺はBランクの冒険者、文句あるなら力づくでもいいぞ?」


「フォーレスト家のBランク冒険者って、あの先の戦争で活躍した!?」


そっちの方が有名だったのか、戦争でアレだけの事やったのだから。

冒険者達には英雄と讃えられ、助けた貴族からはお見合いを進められる。

最近は少なくなってきたが、今だに送ってくる写真もある。

たまに何故って言うくらいの熟女から、下は幼女くらいの子供までだ。

有名すぎるのも問題になる。だが、誰かに名誉を与えるつもりもない。


「わかったならいいだろう。それと装備で倒せるのはBランクの最下位だけだ」


「・・・くっ」


俺達が歩き出す。姿が見えなくなるまでずっと睨まれたままだった。

ある程度離れたら、シーリアンが俺の近くまで来た。


「最近の貴族は、あのような者が多くなっていますね」


「この前の戦争で戦力不足があったからな。しかも先走る貴族までもいたから、王族の方から厳しく言われてるとか」


「自分の息子にすこしでも武を学ばすためですか?」


「いや、人を使う訓練だろう。どんなに騎士や兵士がいても、それを扱うのが無能なら無意味になるからな」


「でも、貴族の大半がああいった事をしてます」


「どんなに取り締まっても出てくる、なら前例を出せばいいだけだよ」


シーリアン達は知らないが、過去に同じような貴族の馬鹿がいたからだ。

あの事件で偉ぶるのは少なくなったが、貴族の横行は今に始まったものでもないからだ。

SSOの時はどんなにいけ好かない貴族でも、仕事をするプレイヤーは多かった。

闇落ちしたプレイヤーもいたが、殆どの場合は貴族の悪行がバレて助かる事もできたからだ。

自ら闇堕ちしたプレイヤーはお尋ね者になり、最後に他のプレイヤーに排除される。


「俺で抑えられる馬鹿はいいが・・・権力が効かないやつもいるからな」


「そのために「狩人」がいるのですけどね」


「できれば使わずにすめばいいけど・・・」


すこしため息混じりに、馬車を置いてある街道まで戻った。



つづく 

SSO劇場「ルンと白竜劇場」

白「ミャ~ミャ~」

ル「白ちゃん、どうしたの?」

白「ミャ~ン、ミャミャミャ~ン」

ル「え?マスターを乗せて空を飛び回った夢を見たって?」

白「ミャ、ミャミャミャ~」

ル「巨大な魔物をマスターと一緒に討伐したと?」

白「ミャ!」

ル「今の白ちゃんには無理ね、でも将来はどうかわからないわね」

白「ミャ~」

ル「白ちゃん以外にも、竜は家のホームにいるのよ」

白「ミュ~」

ル「ま~マスターが気分で乗ってくれるわよ」

白「ミャ~ン」

ル「こら、擦り付かないの。そんな所に顔を埋めないで~!」

白「ミャ~ン!」

ル「あああああ!」

(このあと、微妙に火照ったルンと嬉しそうに擦りついてる白竜が見つかったとか。チャンチャン)

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