第081話 「でも、面倒だよな」
どうも~月影ミケ乱です~。
キャラを考える時って、たまにキャラになりきってしまう。
女性キャラだけは主人公の目線でwwww
では続きをどうぞ~
翌日、街道の森を探索している。
オーガが隠れる場所は身体的に森や岩場、行商人達が襲われるとすれば奇襲しかない。
周囲の地形、街道までの距離と行商人の移動距離を考慮して出した場所が今居る森だから。
この場所には俺達以外の冒険者が居る。どうやらオーガの賞金狙いだろう。
違う町の冒険者達らしく初めて見る。ランクからすればBかAといった所だろう。
「他の町の奴らが来てるとはな」
「依頼には制限はありませんでしたから、オーガと戦える人を多く必要と思ったのでしょ」
「でも、面倒だよな」
「そうですね、なら奥地へ行きます?」
「そうだな、その方が問題無いだろう」
魔改造馬車を止めてから待機モードにする。形が変わり小さな小屋と馬小屋が合体したようなものだ。
馬を襲われないように防衛のためスタンポールがついてる。許可無い者や悪意ある者が近づくと攻撃する。
Bランク魔物くらいなら壊れる事もない、日々改造が進んでいく馬車だった。
「さて、奥地にいくか」
「そうですね、セフィー様」
俺達が移動したと同時に、冒険者達の一グループが気がついたみたいだ。
王都ではみない顔ぶれの冒険者達、たぶん実力からしてCランク前後なやつらだ。
森へと向かう俺達の前に立ちふさがる、前に同じ光景をみたな。
「こんな所に女子供がいるんだ!?」
「女たちは上物じゃないか?俺達に渡せガキ」
「そうだな、ガキはママの所にでも帰って乳でも飲んでな」
「ぎゃはははっ、そのママも俺達がいただいちゃおうか?」
なんともアホで下品なやつらだ。装備を見ても動じないって事は、俺の事を知らない馬鹿なのだろう。
俺が手を剣に持って行こうとすると、冒険者達の後ろから怒鳴り声が聞こえてきた。
「お前らやめないか!それとその人に手を出すなよ!Bランクの冒険者だ」
「なっなんだって?Bランクだと!?」
「そんなわけあるかよ、どうせ貴族が金で手に入れたランクだろうが?」
「違うな、実力で上がったランクだ。先の戦争でも活躍した人だぞ!」
「なっ!?」
「俺もあの戦争を経験した一人だ。そしてあの人が多くの冒険者や兵を助けた人だぞ!?」
「それってあの「神槌の執行者」!?「冷酷の貴公子」とか言われてる奴か!!?」
「一撃でゴーレムをなぎ払い、敵兵を数十人を吹き飛ばしたと言う!あの!?」
「敵を無力化しただけじゃなく、冷徹にして冷酷に敵の息の根を止めたって言う!?」
なんで中二病みたいな異名がついてるんだよ、それに敵を冷徹に倒したって?
指令を出す敵を倒すのは普通だろうに、敵が命令すれば奴隷が動かし戦いが続くからだろう。
ゴーレムは魔導具で破壊した事になっているのに、巻き込まれた敵兵の数が多すぎたからかな?
それよりも俺の噂がながれているのか?正確な情報じゃないみたいだが。
「それで?どいてくれるか?」
「はっ、はい!!!」
俺の異名と戦歴で実力者なのがわかったのか、殆どの冒険者達は畏怖と憧れの眼差しになっていた。
一人の冒険者がすまなそうに頭を下げる、ちかくに行くと顔をあげて。
「すみません、どうも今回のオーガがいい物件だったのもので」
「いいよ、こっちも助かったしありがとうな」
「いえ、俺は戦場で助けられた者です。お礼をしないといけないのはこちらなのに」
「気にするな、戦場では共に戦った戦友だ。助け合いは必然だ」
「ありがとうございます」
「んじゃ~俺達もいくから」
「あっ、はい!」
そのまま俺達は歩き出す。後ろではさっきみたいな暴言ではなく賞賛する声が聞こえてくる。
戦争ではお互いを助け合う事が一番だ。普通は故郷のため、お国のためと言っているのは戦争を知らない人。
第二次世界大戦の兵士達が一番の答えが、「隣にいる戦友のため」ってのが多かったとか。
彼女や家族より戦友が一番身近だったのと、守る対象が近くにあるから戦えたと言う説だ。
「あの者の無礼な発言はいいのですか?」
「問題ない、ってかシーリアン達もあまり良い気はしなかったな」
「いえ、私達は問題ないです。町に行けば同じ感じの輩はいましたから」
「どこにでもいる奴らって事だな」
「そうですね、でもそう言うのは減りませんから」
「家の町だと俺の関係ってだけで腰が引ける奴らだからな」
「それだけ有名ですからね」
「そうだな。それにしても、また新しい異名がついたな」
「誇り高いことです」
苦笑しながら森へと向かっていく。これから殺伐とした狩りの始まりだから。
つづく
SSO劇場「ルンと白竜物語」
ル「馬車でお留守番ですか、それにしてもマスターに喧嘩売る馬鹿がまだいましたか」
白「ミャ?」
ル「昔から人に絡まれているのですわ、大抵は相手は手痛い教育費を払いますけど」
白「ミャミャミャ~」
ル「そうですね、今回はあまり被害が出てませんけど」
白「ミャ~ミャミャ」
ル「なるほど、それは名案ですわ」
白「ミャ!ミャ~」
ル「そうね、マスターのために」
(その後、主人公に暴言を履いた冒険者達は夜な夜な顔に落書きされる。しかも犯人がわからないから気味悪くなっていた。 チャンチャン)




