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第077話 「戦後って面倒くさいですね」

どうも~月影ミケ乱です。


最近、多くなった物をどう処分するか悩みが付きません。

皆さんはどうしてるのでしょうね?


ではつづきを

帝国軍敗走の話題は近隣諸国へと流れ、数で勝っていた帝国軍を下した事で王国は他国に警戒された。

だが、今回は帝国が王国への侵略したのが幸いしていた。

王国の声明では、「他国を侵略する事に力を使うより、自国の発展に力を注ぎたい」と発表された。

今回の戦争で死んだ奴隷兵は手厚く葬る事になり、捕縛された者は一時期奉仕活動した後に奴隷から開放される。

犯罪級の者はそのまま規定により、鉱山労働か准兵士扱いになる。

従魔は素材にして冒険者や貴族の副利益へと変わり、捕まった帝国軍は貴族以外は奴隷落ちとなった。


ちなみに、王都では王国勝利でお祭り騒ぎになっていた。

被害は少なく済んだといっても、六千人は確実に帰らぬ人となっている。

二日目の被害は貴族軍だけで、ほかは怪我程度しか受けていない。

帝国には最低でも7~8万人の被害を与えているのだ、30年前の戦争では侵略を食い止めたが王国の方がかなり被害が出たらしい。

王都以外でもかなりの騒ぎになっている、そう大きくない町ですら宴状態が数日続いているのだ。


「その魔導具は使った後に壊れてしまったのですね?」


「壊れたと言うか、耐久限界がきたと言うか。とにかくそこに置いてるやつがそうだけど」


俺はと言うとお城に呼ばれたのだ、女王様や王様と宮廷魔導師に聖騎士団長が目の前にいる。

呼ばれた理由もわかっている。戦争で使われた武器について尋問されているのだ。

別に捕まっているわでではないが、今回の戦争を救った武器があるのなら調べたいのだろう。


「損傷が激しいですね、全体に金属疲労で無数のヒビが入っている。この魔石らしい残骸も過負荷状態ですね」


「技術もさることながら、使われている物がすごく精工だな。ここなんかゆがんでいるがしっかり作りこまれてる」


目の前の4人以外にも王家の武器や魔導具を作る者が二人、体つきから見て二人共ドワーフなのはわかった。

聖騎士隊長はかなり興味があるのか、二人に


「それで復元できそうなのか?」


「いやいや、さすがに全て復元は無理だぞ」


「原型だけなら可能だが、魔導具の心臓とも言われる回路はまず無理がある」


「何故無理なのだ?」


「まず重要な回路がある所が完全に壊れてる。それと魔石の制御の場所も完全に破損が激し」


機密保持のために壊れたら大事な部分が消滅するようにしていた。これは盗まれて分解解析をすれば同じ事が起きる。

解除キーを使用するタイプで、製作者が決めた魔力を流し込まないといけない。

この技術をあまり流さないようにするためと、他の国が複製して戦争の引き金になりかねないからだ。


「セフィーランス様はこれを間近で見ていたのだろう?何かヒントは無いでしょうか?」


「僕が用意したのは弾と魔石程度ですよ、もしかしたら壊れるの前提とした物だったのかもしれませんね」


「試作品だったのだろう、使った魔石はどんな奴でした?」


「相性があったのか使った魔石は、「スタンイール」と「スノーポン」の魔石です」


「スノーポン」は雪だるまみたいな形をしている。雪が多い地方だとよく見かけるノンアクティブな魔物だ。

戦闘力も殆どないが、兎に角多くリンクするので面倒な魔物でもある。


「ふむ、雷属性と氷属性の魔石ですか」


「それら以外は発動すらしなかったから」


「ここのくぼみは何を入れた?」


「氷属性の魔石です、そこ以外は雷属性だけです」


「刻印やラインはなかったのですか?」


「さ~、僕もしっかり調べてなかったから覚えてない」


回路は基本表に出てる事が多いが、この魔導具は全て内部刻印にしてある。

機密性を高めたための処置で、重要なのは破損すれば解析すら出来ない。


「うむ、これ以上分からない事が多いので復元再現は無理だと思います」


「そうか、だが出来るだけ技術を吸収しておくように」


『はっ!!!』


技術者二人は魔導具を回収するとそのまま部屋から出ていった。そこにいた4人が一斉に俺を見つめる。


「セフィー君、あんなもの手に入れてたらお城に回してくれてもいいじゃないの?」


「うむ、ああいった危険物になるのは封印蔵に入れないと」


「ですが、今回の戦争はセフィーランス殿がアレを使ってくれたから勝てたようなもの。もし蔵に入れていたら負けはしないが、甚大な被害をうけていたのでは?」


「あのゴーレムの大きさはすごかったぞ、私も肝を冷やしたほどだ」


女王様と王様は俺を嗜めるが、聖騎士団長さんと宮廷魔導師さんは戦争の経緯を考えていたのだろう。

防衛だけじゃなく政治的に今後色々とある。他国はあの兵器があると知っていれば手を出せない。

また、侵略してくると思われる事もない。

そう言う意味では、王国の信用はかなりのものだからだ。

もしも、この武器が量産されて帝国にあったとなれば違った結果になっただろう。


「戦後って面倒くさいですね」


「それが国を持つと言うことよ」


その後も色々と聞かれたが、見つけたのはアレ1つだけと言う事にした。

後日談だが、魔導具技術者の二人があの武器を使って色々と試した結果。

レールガンでは無いが、磁力の反発に似た武器を作る事に成功した。

飛距離はあまり出なかったが、鉄の鎧を破壊する威力を出すことができた。



つづく

SSO劇場「ルンと白竜物語」

ル「クッキー♪クッキー♪美味しいクッキー♪」

白「ミャ?」

ル「あら、あなたも食べる?クッキー」

白「ミャミャ~?」

ル「クッキーを知らないの!?あんな美味しい物を知らないなんて!!!」

白「ミャ!!?」

ル「いい!クッキーはマスタ―が作ってくれる美味しい物なの!」

白「ミャ~」

ル「ハードクッキーから、ソフトクッキーまで色々と作ってくれるし!他にも色々とスイーツを作ってくれるのよ!!」

白「ミ、ミャ~」

ル「それにクッキーは物によっては長持ちするから重宝するのよ!何処にでも持って歩ける程いいお菓子なんだから!!」

白「ミャ~~~」

ル「そう、わかればいいよ。それより一緒にたべますわよ」

白「ミャ~ン」

(この後、ルンと白竜がクッキーを食べ過ぎたのを発見され。しばらくクッキーを禁止にされたのだった。チャンチャン)


では次回もクッキー食べようw

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