第075話 「遺跡で見つかった物と言えばいいし」
遅れました~月影ミケ乱です~
活動報告にも書きましたが、停電で書いてたのを全損したので時間がかかりました。
ああもやる気を削られるのって、どうにかならないのだろうか。
では続きをどうぞ
戦後の夜、まだ続く戦争では夜も気が抜けない。
王国軍に闇夜の奇襲をかける部隊がいた、その数は1500の帝国軍が出てきたのだ。
だが王国軍には強い味方がいる、夜を制し暗闇での狩りを得意とする「闇夜の狩人」部隊。
夜中の戦闘では「闇夜の狩人」に敵無し、その実力は帝国軍1500名を闇夜部隊500だけで殲滅したのだ。
元々シーリアンが里へ俺と供に戦争に出る事を伝え、里長がその事を「闇夜の狩人」に伝えた結果。
王族護衛を任務と言う理由で別働隊700名が参加、王族の護衛を200程残して後は夜襲に備えた。
今回の戦闘で俺の事は帝国側にも知られてるのだろう、俺の所に帝国部隊が派遣されたからだ。
俺の部隊が一番活躍している上、ほぼ無傷でいるのが気に食わなかったのだろう。
その帝国軍を巡回していた「狩人」が発見、そして敵の狙いを知って殲滅させたのだ。
翌日になってシーリアンからその事実を聞いた、俺も初めての参加だったので気が抜けていたのだろう。
後ほど「闇夜の狩人」部隊の人たちに贈り物送っておこう、隠密行動がしやすくなる装備一式を。
「それにしても今回は運がいいです、いつもなら今の半分くらいになってもおかしくないですから」
「確か死傷者は2000も出てないのだろう?」
「ええ、敵軍は襲って来た半数以上を倒しました。捕虜にした奴隷兵は、主契約はお父上の部隊預かりになってます」
奴隷兵や従魔の殆どは同じ部隊の帝国兵が契約者となることで、部隊運営をより効率化したのだろう。
確保された奴隷兵は奴隷から開放するまで王国の騎士預かりに、今回は俺が使ったスタングルネードで確保しやすかったからだ。
今回は5000程確保されて今は父様の部隊預かりになってる、これは物資の問題で他の部隊はあまり余裕がなかったのだ。
うちの冒険者や騎士を全部入れてもあと三ヶ月は持つ量を確保、しかも量もかさ張らないアイテムボックスを使ってる。
だから王国軍が家の父様の部隊預かりにしたのだ、殆どは貴族達がそう助言したのが原因だが。
「そう言えば今回は貴族の部隊も出張って来るのだろ?」
「はい、昨日の戦いで敵軍へのダメージもかなり与えたと見ています。後は功績がほしい貴族が動いたからだと」
「ところで帝国軍はどれくらい残っているのだ?」
「「狩人」の情報によれば奴隷兵と従魔が4万前後、本陣の帝国軍を入れて総数8万前後です。対して王国軍は貴族軍を入れて総数7万3000です」
「警備とか王族軍は入らないのだな?」
「はい、捕虜の警備や王族の護衛ですから。「狩人」は数に入ってません」
「狩人」はあくまでも裏の護衛、今回は一定の冒険者になっている者しか参加するつもりはないようだ。
今回の作戦は右翼左翼の2つに分かれている、冒険者は両翼前衛にうまく別れる事になっている。
左翼後方に貴族軍の殆どが集まり、右翼に父様の騎士候が多く集まっている。
帝国のやり方はいつでも同じ戦法でくる、完全な力押しによる攻撃だ。
勢いと奴隷兵や従魔の使い捨てにしてるからだろう、不利となったら帝国軍はすぐに撤退するのだから。
後詰めに奴隷兵や従魔を盾にして切り捨てるのだ、しかも味方の兵士まで置いていく。
「スタングレネードも数は限りがある、あれを出すしかないかな」
「セフィー様、アレとはなんですか?」
「ある試作機だ、威力があるけど強度に問題があるから何度も使えないけど」
「今回それを出すのですか?でも王家や貴族が黙っていないのでは?」
「大丈夫だよ、遺跡で見つかった物と言えばいいし」
王家には貸しはあっても借りは無い、何回使えるかわからない武器を使うのはあまり薦めたくない。
俺が冒険者でBランクなら可能だろう、遺跡で見つけたオーパーツだと言えば問題ない。
実際遺跡から分からないオーパーツが多い、どうもプレイヤーが作ったロマン武器だろうと俺は睨んでる。
魔導具を作る技術者達でも分からないのが多い、見つかった物も使えたのは数個しかなく。
戦争に使える武器は無いと知られている、代表的なのは「乾かぬ温水瓶」と「浄水箱」と呼ばれるものだ。
「それに不安定でもあるから、使ったら壊れると思うし」
「なぜ初戦で出さなかったのです?」
「不安定と使う時に人が居る所では使えないからだ」
「では今回使うのは?」
「完全に遊撃部隊として別行動ができる事、初戦で使えると思わせないといけないからな」
「ですが、セフィー様はワイバーンを倒す程の実力者ですよ!?」
「それでも信じない奴らが多いのさ、ましてや子供だった時だ。理解する奴らは少ないのだろう」
ギルドや王家は信じているが、貴族の中には信じてない奴らのほうが多い。
騎士候は父様の実力を知ってる人が多い、俺がワイバーンを倒したのは普通に受け入れられた。
だが一部の貴族が押さえつけて俺の事を認めない、だから今回遊撃部隊で自由が少なかったのだ。
「初戦の戦いが優位に進められたのは、遊撃部隊でもある俺達がうまく動いたからだ。もし俺たちの行動を阻害する事になれば全滅も考えられる、だから自由な行動ができるようになれたって訳さ」
「さすがセフィー様です、私も頑張らないと行けませんね」
「シーリアン達は俺の護衛と言う事で一緒に行動する事になるよ、多分「狩人」も動くかもね」
「全力で私達が守ります!!」
こうして2日目の戦争の幕開けとなったのだ、だが待ち構えていたのは予想をはるかに超えるものだった。
つづく
SSO劇場「ルンと白竜物語」
ル「こんばんわ~です」
白「ミャ~」
ル「今マスターは就寝中です、だから声を小さく話さないと行けません」
白「ミャ~?」
ル「これから白竜には回復魔法の練習をしてらいます」
白「ミャミャミャ~」
ル「どうして?それはマスターの役に立つからです」
白「ミャ~?」
ル「マスターが疲れたり、怪我した時に使う事ができたらあなたも嬉しいでしょ?」
白「ミャ~ン」
ル「覚えるわよ!白竜は元々回復系の多い光属性魔法が使えるのだから」
白「ミャ~~~ン」
(この後、白竜が魔法を覚えてセフィーにかける。だが白竜が布団の上に乗るため若干悪い夢を見るセフィーでもあった、チャンチャン)
では次回もマックスなスピードでwwww




