第070話 「・・・返事がない、ただの屍のようだ」
どうも~月影ミケ乱です
新しい事を考えると考えるとは別の事になるって経験ありません?
たまに思ってた小説と違った事を書いてしまったり、書いた絵が変に創造と違ったり。
皆さんはどうなんでしょうね?
ではづつきをどうぞ~。
俺はチェックを終えて家に戻ってみたら、そこには4人がソファーに倒れるように座っていた。
どうやら地獄訓練を終えた後みたいだ、地獄訓練は家に仕える騎士でも音を上げるほどだ。
俺にはまだ微温い感じだと思う、だが普通の兵士が受ければ忠実な戦闘マシーンに変わる程だ。
一度通った者は誰一人として受けたいと思わない、それほど過激で過剰な訓練だ。
「大丈夫か?」
「「「「・・・・・・」」」」
「・・・返事がない、ただの屍のようだ」
「生きてます」
「大丈夫です」
シーリアンとアーネスッテだけが返事してる、あと二人は完全に返事出来ないでいる。
4人とも姉様と一緒に訓練してる、姉様も最近は地獄訓練ばっかりをしているらしい。
姉様はあとすこしでレベル70代に、シーリアンとアーネスッテはあと一歩でレベル60になる。
ここ最近は周辺の魔物狩りを姉様としていたからだろう、実力的にはBランクの冒険者と変わらない。
姉様も実力ではAランクになっている、Sランクになる条件さえ満たせればいいが難しい。
Aクラスの魔物を100匹ほど狩るか、Sクラスの魔物を10匹倒すかの条件だ。
魔物のAクラスとなると普通はフィールドボス程の実力だ、ましてやSランクになると神獣クラス。
「体力回復のポーションでもだそうか?」
「いえ、あれあまり美味しくないので」
「あの独特のえぐ味はきついです」
ポーションでも青汁やニラ汁みたいな苦味が強いのに、体力回復ポーションは苦味プラスえぐ味が強い。
改良されたポーションはフルーツ味になってる、ただ体力回復ポーションはまだ改善が必要になっている。
えぐ味をもう少しで改善するまでは来てる、だがまだまだ実用段階になるまで至ってない。
「ポーションの改善は、研究所も頑張ってくれてるからな」
「他のポーションはなんとかなってますからね」
「フルーツ味のポーションの需要がすごいからな、今じゃ町にいる薬師たちも作れるし」
味付きポーションは研究所で作り売りだした、そしてすぐに売り切れになるまで4日とかからなかった。
Cランク以上の冒険者達がこぞって買っていくため、当時は値上がりがおきるほどだ。
そのため今までのポーションも値下がりが起き、Dランク以下しか使う事もなかったのだ。
薬師も金銭的に苦しくなって来たのだ、それじゃいけないとなり薬師達にレシピと必要な魔道具を貸し与えた。
味と成分を分ける分離をするための魔道具だ、大きさも今の電子レンジと同じくらいの箱だ。
作り方の違いはこの分離機に入れて魔力で発動するだけ、数分後に箱から出した液体を濾すと苦味が無くなり。
後はフルーツの汁と混ぜて出来上がる、分離機はレンタルされているが町外に持ち出しは禁止にしてる。
一度盗みそれを運び出そうとした者は、町を出た時に他の荷物を炎上させて無一文になっていた。
「変わった味のも出てきたらしいですし」
「反対に苦味を倍増したやつもありましたわ」
どこの世界でも変わり者はいるのだろう、肉味のポーションと言うのはさすがに引いてしまうほどだ。
売りだしてみたら獣人族の人が買って行ったらしい、しかも獣人族ではブームにまでなったとか。
同じく野菜ジュース系は兎人族や牛人族の人たちに人気に、一番人気は研究所が出してるフルーツ味シリーズだったりする。
「ポーションはいいけど、そろそろ準備しないとな」
「セフィー様、何の準備ですか?」
「ん?旅の準備だよ」
「どこか行かれるのですか?」
紅茶を入れて持ってくる、茶葉と薬草をブレンドして作った回復ブレンド紅茶。
柑橘系で匂いをつけてるからさっぱりしてる、食事の研究も研究所の一つプロジェクトとして出してる。
この紅茶もその一つだったりする、他にも回復を促すものがあるほどだ。
「神殿めぐりしないといけないからな、一応全部はすぐに回れないからな」
「教会の神殿ならこの町にもありますよね?」
「いや、そっちの神殿じゃなく神々の神殿だよ」
「かっ神々の神殿ですか!!?」
「それってすごい旅になるじゃないですか!?」
「ま~ある意味俺の試練だからな、行く気あるなら用意しておきなよ」
「もちろん私は行きます!里を守ってもらった恩を返すまでは」
「私はセフィー様を師と思ってます、弟子は師と一緒に旅するものです!」
ソファーから起き上がり、力説するように話しだす二人。
後の二人も一緒に行くみたいで手を上げてる、まだ会話する程回復してないのだろう。
そう言えば訓練が終わったはずなのに、居ない人がいるのはなんでだろう?
「ところで姉様は何処かに行った?」
「はい、訓練が終わった後に。なんでも父上様に呼ばれているとか」
「訓練後に私達をこの部屋で休ませると向かったみたいです、内容までは知りません」
「そうか、ま~とにかく用意して出るまで一週間あるから」
「分かりました」
「はい、できるだけ準備します」
紅茶をみんなに渡してからその後は少しゆっくりとした、だがあとで知ることになる事件の影が迫って来ていた。
つづく
SSO劇場「ルンと白竜の物語」
(只今ルンと白竜は船首に来ています)
ル「いつかここでマスターに抱かれて手を広げたいですわ」
白「ミャ~?」
ル「何故そんな事するのかって?決まってますわロマンですもの」
白「ミャ~ミャ~ミャミャ」
ル「マスターはしないかもしれないですって?してくれるわよ」
白「ミャ~」
ル「無理とはなんですか、いいじゃないですか乙女の夢なのですから」
白「ミャ~ミャ」
ル「私が小さいですって!?それくらいわかっていますわ!」
白「ミャ~~~~~ン」
ル「まちなさーい!!!」
(この後追いかけっこして疲れて船首で寝てるのを次の日に見つかった、チャンチャン)
では次回もミャ~ンw




