第068話 「警備する人には悪いですけどね」
どうも~月影ミケ乱です~。
最近は色んな場所で自然災害が多く見られますね、火山だったり台風だったり。
俺の近くでのもっとも災害は・・・雷がすごい事だな。
この前も5km範囲内で6回も雷がなったり、光ったりしてすごかった。
完全に雷鳴や轟類になる雷が・・・。
では続きをどうぞ。
成人、世間一般に大人とみなされる。
日本では20歳、アメリカでは18歳からと国によって違いがある。
異世界では15歳と言う年齢が成人とされているが、種族や宗教によって変わったりする。
エルフやドワーフなら100歳前後、獣人族なら10歳でも成人になる子供がいる。
国にもよるが成人の儀式があったり、お祭りみたいに騒ぐ事もある。
あの日から3年がたつ、田植え終えた春先に成人のお祭りがある。
町が開拓当初からやってるお祭りで、実際は成人をした奴らを神輿に大人達が騒ぐのが目的らしい。
俺はハーフエルフなので15を成人となっている、ここ三年で身長も160cmまで伸びたくらいだ。
変わった所は髪を伸ばしたくらいだ、今は腰まで伸びた髪を後ろでまとめてる。
体もまだ細いから女装しなくても女に間違われ、普段装備してない時はナンパされることも。
「セフィー、衣装は着替えたかしら?」
「はい、母様」
成人した男女は衣装を着る、日本で言う着物や羽織袴みたいなものだ。
女性は花の冠に緑のワンピース、男は葉の冠にトガに似た布の上着と腰布だけだ。
儀式でしか使わないから、普段はタンスの奥に埋もれてる事が多い。
冠もこの日のために町の子どもたちが編む、町全体でお祭りの用意をする。
今年はかなり大掛かりに祝うのか、町のメインの道は多くの屋台が増えてきた。
冒険者の依頼も多くなり、お祭りの料理の食材も多数増えてきたりする。
魔物の中には食材に向いている種類も多く、特にDランクのハニーベアやロースボアが多く狩られ。
3日前に俺も狩りを手伝っていた、その時はBランクのグラウンドドラゴンを倒した。
竜種だが飛べないので亜種となったドラゴン、竜と言うよりワニに似ている。
皮膚も岩のようにゴツゴツして全長20メートル程、なかなか高い防御力と攻撃力を持っている。
普通の冒険者なら全力で逃げ帰る程だ、俺にとっては鈍亀みたいな遅いドラゴンと言う認識だ。
アースウォールを使い一発でひっくり返した、そこを腹を切り裂きて心臓を刺して絶命させたくらいだ。
肉は高級な地鶏肉みたいな味がして、更に旨味が多く部位によっては高級黒和牛みたいな味もした。
「今年の祭りは盛大になるわね~、私も楽しみにしてるわ~」
「警備する人には悪いですけどね」
「成人のお祭りはみんな楽しみにしてるわ、でも魔物には気を付けないといけないのよ」
警備に配属されてるのはお祭り前に不真面目な奴らが多く配備された、罰の意味合いも兼ねている。
もしこの警備も不真面目にしたら夏の祭りまで同じ目に合う、だからこの罰を食らった警備の兵や騎士は次から真面目になる。
魔物も村や町を襲うのは稀だが無いこともない、馬鹿な冒険者が魔物から逃げてトレインを組んでしまう事も。
SSOでもMPKをする人もいるくらいだ、この世界でもそういった奴らもいる。
スパイや戦力をみるのにはそういった行為で推し量る事もある、やるのは基本帝国のスパイか聖神国くらいだ。
前のウルフ事件でそういった間者が入り込んでいる、他の領地でも同じような事件が多く確認されてる。
「それより、セフィーは祭りを楽しみなさい」
「はい、母様」
着替えが終わるとそのまま会場へと向かった、祭りのある場所に色々と用事があったからだ。
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日も落ち人々の賑わいもましてきた、商業区と政府区の間に設けたイベント会場に人多くなっていく。
然程大きいわけではないがコロシアム見たいな作りをしいる、イベントや大会をするためにと一応作っておいたものだ。
近隣の村からも人は集まっているため会場は人で溢れてる、夜のため会場は光を出す魔道具を多く使用している。
この光を出す魔道具も家の研究室で作ったやつのを使ってる、鏡面も多く使い光を増幅もしている。
『お集まりの紳士淑女の諸君!これより成人の儀を始める!』
中央ステージ出てきた男が拡張音声魔道具で話しだす、彼は祭りの進行役でもある。
合図と共に会場上部に光魔法の幻影を利用した花火が上がる、音と光だけなので魔力はあまり必要としない。
後はイメージさえしっかりできれば三流魔法使いでも使える、今回は俺が作ったイメージを固定されたやつだ。
どの順番でやるかも取り決めはしてある、研究所も今回のお祭りで貴重なデータが取れるからと承諾されている。
拡張音魔道具も同じ理由で研究所で作られたものだ、今流れてる演奏もコロシアム全部に聞こえる。
「それにしても俺たちは恥ずかしい限りだな、毎年思うが成人の祭りが一番大変だと」
「そうね、下手に注目されるものね」
「今回はマシな方だぞ、一人だけ一番注目されてる奴はいるがな」
ステージに置かれてテーブルには、同じ成人になった人達が話をしながら食事をしてる。
そして俺はその中でも極めつけに目立っている、成人する前にBランクに到達。
その他の出来事が多い俺は町では有名な話だ、王都では俺がワイバーンを倒した経緯を劇にしたのもある。
今回のこの祭りに使われてる肉の一部だって竜種、俺が狩って来たのは知られているからだ。
「で?その主役様はあそこで堂々と食事中だな、肝が座っているな」
「貴族だからそれなりに慣れてるのかもしれん」
「っと言うより開き直っているのかも?」
「でもご飯を食べる姿、なんかかわいいかも・・・」
俺は周りの声は聞いているが気にせず肉を食べてる、ドラゴン肉は串焼きは事前に漬け込みで柔らかく美味しい。
ハニーベアはステーキにして甘みが程よくて美味しい、ポークボアはスープにしても癖がない味だからいい。
殆どの仕込みは料理人と俺で済ませていた、ドラゴンの肉はそれなりの処理が必要だから。
みんな飲めや歌えやでどんちゃん騒ぎになって来てる、俺は酒より肉をいっぱいたべていた。
だが、俺は完成した飛空船のテストをする事考えていた。
つづく
SSO劇場「ルンと白竜物語」
ル「今日はお祭りの料理でお腹いっぱいに食べます~」
白「ミャ~!!」
ル「まずはポークボアのスープ、癖や臭みがなくどんな料理にも合うポークボア。
野菜本来の味を引き出し、美味しくいただける一品です」
白「ミャ~ミャミャミャミャ~~ン」
ル「そうね、臭みが内から香草類を入れなくても美味しくいただけるわ」
白「ミャ~ン」
ル「次はハニーベアのステーキ、肉自体にはちみつみたいな甘い肉汁を出し。
それが焼けてキャラメルみたいな苦味担って美味しいわ、付け合せの焼いた輪切りレモンや玉ねぎが美味しさをさらに引き立てるわ」
白「ミャ~ンミャミャ!」
ル「そうね、お好みでマスタードで食べると美味しいわ」
白「ミャ~ン」
ル「次にマスターが狩って来たグランドドラゴンの串焼き、硬い皮の下に淡白ながら味わい深い肉。下味をつけて甘辛くした肉を焼くと滴り落ちる程の肉汁を出すわ、表面はパリっとして噛めば噛むほど肉汁があふれる程よ」
白「ミャミャミャ」
ル「下味の段階で肉を柔らかくする処理もしてあるわ、さすがマスター」
白「ミャ~ン!」
ル「そうね、いただきましょう~」
白「ミャ~~~」
(その後お腹をふくらませるほど食べたルンと白竜を部屋で発見された、チャンチャン)
では次回もよろしゅう~おねがいします~。




