第067話 「完成するのにこのペースだと3年かな」
どうも~ミケ乱です
最近眠りが浅くなり、昼間でも眠くなりそう。
不眠症じゃないのが救いかな・・・。
では続きをどうぞ~♪
戻って三ヶ月が過ぎた、父様や姉様が戻ってからシーリアンとアーネスッテの二人を紹介を済ませた。
父様は普通に接してくれたが、姉様は次の日に二人を連れて何処かへと行ってしまった。
帰ってきた後は、まるで女子高生の友達同士みたいな関係を築いていた。
それから家の騎士隊と一緒に訓練し始め、すぐに隊のアイドル化したのは言うまでもない。
なんでも親衛隊みたいなのができ、もともと姉の親衛隊が居たから派閥化ですごい事になったとか。
もちろん3人には知られていない、俺も知ったのは俺に挑んで来た一人を尋・・・質問したからだ。
勝負を挑んだのも、俺より強くないとお付き合いなんてしないって言ったからだと。
その後も何回か襲われたが、撃退後は質問とスペシャルな地獄訓練にご案内した。
「それにしても面倒だったな、これを作るのに時間がかかるのに」
「マスターのホームにはもっとすごいのがありますからね」
「ミャ!」
俺は裏庭に作った体育館並の大きい倉庫に来てる、この倉庫では俺が作った道具や薬品が多く置いてある。
空間魔法で内部は外の5倍の広さになっている、俺以外ダミーの倉庫になるようにしてる。
しかも泥棒に入った奴は、捕縛され牢屋に入れられる魔道具をつけてる。
留守中に10人ほど牢屋に入っていた、抜け出せないように一定のスキルや魔法を使えない結界をはっている。
食事も人数分のパンと水飲み場とユニットバスをつけてる、武器や道具になるものは一切ない。
しかも手持ちの武器防具、毒物や魔道具まで根こそぎ押収倉庫に転送されるのだ。
全員ステータスで犯罪履歴を確認した後、他国のスパイは騎士隊か王都に輸送する。
死刑確定の奴らは背後関係を調べて父様に渡している、裏ギルドは次は報復すると書き込み付きで全身の骨を粉砕して送った。
町が発展するのを妬んだ貴族がやってる事が多い、そいつらは本家の方で手打ちにしてもらっている。
「竜骨はトレントを使って、外装はワイバーンの皮とミスリルで固めるか」
「ワイバーンの皮が少ないです、重要な場所だけに使うのが良いかと?」
「ま~それ以外は黒鉄装甲とワイバーンの骨でなんとかするよ、「飛空翼」は取り付けてるだろ?」
「はい、「魔導動力」とのリンクも問題ありません」
今俺は倉庫で「飛空船」を作っている、SSOではポピュラーな移動手段だ。
一番安い奴でもワイバーンの魔石と両翼が必要だったりする、だからワイバーンを売らなかったのだ。
速度重視なら一人乗りの小型艇の飛空単車は作れる、今俺が作ってるのは10~20人乗りの中型船。
移動速度も馬車の3倍くらいの早さだ、しかも海でも陸でも着陸可能にしてる。
今は完成度は30%くらいだから、竜骨のトレントの木と横板を貼り付ける作業までしてある。
船に見せるためのメインマストの加工は済んでいる、後は外装と甲板をつけ内装を整えるだけだ。
メインの魔導動力とワイバーンの羽皮で作った主翼は、取り付ける場所の加工は済んでいるので簡単に終わる。
普通なら何人も職人を使って作るのを一人で作ってる、自分の身体能力の高さにびっくりする。
「内装は魔道具で広さを拡張するからいいな、後は装備だけだな」
「マスターは魔神砲を取り付けるのですか?」
「さすがに魔神砲は今は作れないよ、材料も魔結晶もないから」
「では装備はどうするのです?」
「轟雷砲を4機つけるつもりだよ」
「轟雷砲」はレールガンの事だ、連射と一撃必殺のの両方が使い分ける事ができる。
電気系魔石を持つ「スタンイール」を大量に捕獲した、魔石を摘出後は蒲焼きにして美味しく頂いた。
連射ならCランクの「ストーンライノー」を倒せるほど、最大出力のテストはしてないが威力からすればAランクでも通用する。
「完成するのにこのペースだと3年かな」
「マスターも忙しいですからね」
「ミャ?」
外装や装備の目処ができたので一休みする、SSOでは半分オートで出来上がる事も可能だ。
でも今回は色々と凝った事をするので、作業工程に時間がかかる。
作業できる時間も短い、時間を切り詰めても変にならない。
「ミャ~ミャ~」
白竜は俺の膝の上で撫でる手に擦り寄っていた、そろそろ名前を決めてあげないとな。
そんな事を思いながら、俺はゆったりとしていた。
つづく
SSO知識:「飛空船」
SSOでプレイヤーが一番人気になった空飛ぶ船、飛空型龍の魔結晶か魔石と羽皮が必要。
あとは何でも好きな形に出来る、マニアックな人はアニメや漫画の船を制作。
サイズも小型の「飛空単車」、中型の「飛空船」、大型の「飛空空母」。
製造期間は大きさによって違う、SSO時間で最短一年から最長五年はかかる。
必要なスキルは「大工」「鍛冶師」「魔道具師」「上級魔法以上」「船舶操縦」。
では次回もよろしく~だぜ!!




