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第062話 「すこし涼みに行くか・・・」

どうも~月影ミケ乱デス!!


気候的に暑くないのに、蓄熱で部屋がサウナになる事が多くなりました。

仕事も忙しい時がたまにあるので遅れ気味に、本当にすみません。

雨でも降ればいいのに・・・・


では続きをどうぞ~

「っと言うわけですわ」


「は~それはすごいですね」


ただいま何処ぞの貴族の娘さんとお話をしてる、他にも複数居て俺は身動きできない状態だ。

あまりにも多くの見合い絵の数に、さすがのお爺様も手を焼いていた。

この際見合い絵をみるのが面倒なのでお披露目という名のパーティーを開く事に、成人してない俺の顔見せを目的にしたのだ。

まだこの世界だと写真という技術がない、なら面倒な絵を大量に送られるよりはパーティーした方がマシだと。

貴族での社交界デビューだとかお爺様は言う、前世の俺からすれば雲の上の出来事だが今はは現実にやっている。

来てる人もそこそこ貴族では有名な人の娘、または懇意にしている騎士候の娘とかも来ている。

ただ参加者は変に気張りすぎてスベってる人や、化粧を間違った方向に持っていった女性が多い。

見得や傲慢さが鼻に付くやつもいる、ついでに参加した男子貴族は典型的にそういうのが多い。


「それからそれから、セフィー様」


「はいはい」


中には俺より年下の貴族の子まで来ている、8~9歳の子供だから純粋な眼差しを向けられ少し心が痛い。

ワイバーンを一人で倒したと言う英雄がいるのだ、どんな悪ガキでも憧れるのだろう。

子供達が俺の周りに居る事は少しだけ助かっている、欲深い大人達が寄って来ないからだ。

俺がワイバーンを倒したといってもまだまだ身体は子供、舌先三寸で何とでもなると思っているらしい。

その目論見は子供達とお爺様が粉砕されたことになる、お爺様も昔は猛将と言われるほどの実力者。

今は一線を引いたと言っても昔とった杵柄、浅知恵な若造に負ける気無しって笑みを浮かべていた。

やり取りが完全に腹の探り合い、俺に付け入るためならって話す貴族は完全にあしらわれてる。


「すまない、少し休憩な?」


「ええ~!もっとお話きかせてよ~」


「もっと冒険の話が聞きたい」


子供達はすごく残念そうにさらに話せとねだりだす、年上のお嬢様たちは一応察してくれて口にはしなかった。

語りが始まって3時間、カラさんが持ってきた果汁水で喉を潤しながら語っていたくらいだ。

さすがに気疲れくらいはする、一応疲れてないそぶりでパーティー会場から退出した。

さすがに3時間水分を補給しすぎでお手洗いにも行かないと、さすがに飲みすぎたからだ。


「今回は疲れた・・・、すこし涼みに行くか・・・」


お手洗いが終わってもすぐには戻らず、少し外の空気を吸うためテラスへと向かった。

日も落ち夜空に二つの月で照らされて明るいほどだ、体にたまった熱気を少しでも冷ましてくれる風。

そんなテラスに一人の少女がいた、年齢からすれば俺より一つか二つ上だろう。

キリッと整った顔、深い青色をしたストレートの長髪。

髪と合わせたのか、薄い水色のドレスがなんとも似合っている。


「先客ですか・・・」


「・・・」


俺が口に出すと少女は振り向く、ドレス似合っているけど着こなしてない。

正確には着慣れていないように感じる、微妙にぎこちない歩き方からきている。


「ごっごきげんよう、わっ私はセフリール男爵の娘アーネスッテ・セフリールと申します」


「僕はセフィーランス・フォーレスト、って知ってるよね」


「はい、存じ上げてます」


セフリール男爵家、たしか祖父の時代から王国に仕えてる騎士候。

武術に秀でたお家柄、王家に護衛用に騎士を設けるときは候補に上るほどだ。


「でも、君はパーティーであまり僕の近くに来なかっただろう?」


「パーティーには慣れていませんので、どっちかというと武術のほうが・・・」


「ん?」


「いえ、なんでもありません」


最後の方は小さくて聞こえなかった、まだ緊張で硬くなっているように見える。

なんとなく気まずい空気を取り払うように、心地よい風が頬を撫でる。

青い髪が風で流れる様子は、まるで夜の妖精に見える。


「・・・そんなに見られると気恥ずかしい、この格好はあまり似合ってないから」


「そうか?似合ってるしかわいいと思うが・・・」


「かっかわいい!??」


まるでトマトみたいに真っ赤になり、顔を隠すように俯いてしまった。

気になったので顔を覗き込む、そこには何かを決心した顔が浮かんでいた。


「セフィーランス様!」


「うおっ!なに?」


真剣な顔を持ち上げると、まっすぐ俺のこと見つめる。

さっきの少しおどおどした感じがなく、リンとした格好良く見える。


「私と勝負してください!!?」


「へ?」




つづく

SS劇場「その頃、ルンと白竜」


ルン(略:ル)「さて新しくマスターのペットになった白竜君!」


白竜(略:白)「ミャ!」


ル:「マスターのためにこれからいっぱいがんばらないとけません」


白:「ミャ~?」


ル:「いいですか?私はあなたの先輩です。これからも色々と教えてあげます」


白:(前足を引いてお尻をあげ尻尾ほふりふりと振る)


ル:「私の事を敬いなさい、いいですね?聞いてます?」


白:「ミャア~~~~!!」(ルンに飛び掛り上からのしかかる)


ル:「にゃ~!!何をするのです!!?」


白:「ミャ!ミャ!ミャ!」


ル:「うにゃ~そんにゃところかまないで~!!」


白:「ミャ~~~~ン!」


ル:「アアアアアア~~~~~」


(その後白竜の歯型がつくほど甘噛みされたルンをセフィーが発見するのでした、チャンチャン!)


では次回もよろしく~~~ミャ!

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